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●第12回国際網膜世界会議/アイヤ会 分科会に参加して

東京都 柴崎美穂


 アイヤ会について、名前はなんとなく知っていましたが、それまで、自分から参加しようという思いにはいたりませんでした。

「目についての国際的な会議があるから、行ってみたら?」と教えて下さったのは、アイヤ会のある会員のかたでした。

 わたしは、仕事で難聴のかたの聞こえの相談などに携わっていますが、目のことについて不勉強で、ともかく行ってみようと思い参加しました。

 分科会に参加してみると、まず、部屋の中に、びっしり人が集まっていることに驚きました。「なんだか熱気に溢れている!」これが、第1の感想でした。

 そして、空いている席に座ろうとしたところ、「そこはパソコン要約筆記に使う席なので、移動していただけますか?」と言われました。スクリーンのほかに、参加者の席の一部にノートパソコンが並べられました。アシストホーンの準備も整っていて、「情報保障を確実に」という一貫した方針が、部屋全体から伝わってきました。

 参加されたかたの一人ひとりが、それぞれ違う見えかた、違う聞こえかたなのだと思いますが、「より多くの人の情報を保障する工夫」と「個々にあわせるための配慮」を両方することの大切さ、これが、第2に感じたことでした。分科会のテーマに「社会参加」という言葉がありましたが、社会参加のためのドアを開くのが、この情報保障なのではないかと感じました。

<>P 分科会の講演では、視聴覚障害について第一線で活躍される岩崎先生、堀田先生、門川理事長のお話を聞きました。それぞれの専門の立場でありながら、バラバラではなくつながりをもって、視聴覚障害者の社会参加に尽力されていることが、大変印象的でした。これが、第3の感想でした。

 さて、分科会でいただいた会報を読んでいたら、「賛助会員募集」の字が目に飛び込んできたので、引き込まれるように問い合わせをして、さっそく賛助会員として加えていただきました。すぐにメーリングリストにも入れていただきました。「わたしなどが入っていいのだろうか」という不安は初日に吹き飛び、今アイヤ会は大切な情報源でもあり、また、勉強の場でもあります。

 これからも、どうぞよろしくお願いいたします。


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