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神奈川県 内田 知
アイヤ会のみなさん。はじめまして、神奈川のウッチャンデース。
この度、あべ君に脅かされ投稿することになりました。投稿文を読んで、おもしろかったとか感想をあべ君に言わないようにしてくださいね。また書かないといけなくなりますから・・・
さて、残暑キビシイ時期ですので、昨年のサムーイ冬の出来事を書きました。ナンノコッチャと、思う方がほとんどでしょうが、いるんです、そう思われるのが楽しくて、笑いのネタをさがして生きている障害者が。それでは、始めましょうかね。
横浜の町を福祉関係者に誘導されて歩くウッチャン。あいかわらずの冗談話をしながら歩いていた。ところが、突然立ち止まるウッチャン。驚いた誘導者がどうしたのかと、ウッチャンに尋ねてきた。
「歯がむけた、いや!さし歯がとれて、とばしちゃった。」と応えるウッチャン。それを聞いて、誘導していたお兄ちゃんが大笑い。いっしょに、大笑いするしかないウッチャン。しかし、飛ばしてしまったさし歯をさがさなければと、笑いながらも周囲を確認するお兄ちゃん。そこへ、どうしたのかと、通りすがりのおじさん。わけを話すと、驚いた後、やっぱり笑いだした。しかし、このおじさん、いっしょに探してくれたのだ。ウッチャンたちが、あきらめようとしても探すおじさん。そして、「あった!。」のひと言、もう深々と、頭を下げてお礼を言うウッチャン。おじさんと別れ、歩き出すウッチャンたち。誘導しながら、「内田さん、よかったですね、それに笑いのネタもできたし。」と笑いながら言ってきた。
「まぁね。」と、苦笑しながら応えるウッチャン。この後、ウッチャンは、おもいきり目立つ前歯がむけた状態で、60人を前に、1時間話をしたのです。ガイドヘルパーについての講演なのだが、さし歯がとれた話を、最初にした。そりゃ!うけました。しかし素直に喜んではいられない。歯医者に行かなくてはならないんですから。そして、二日後になんとか予約をとって歯科医院へ。さし歯を入れるだけだと、気楽に考えていた。だから、歯がとれた時の状態をおもしろおかしく説明する。そりゃ!ここでも大ウケ。満足げのウッチャン。しかし、治療が始まり、先生のひと言で体が、凍り付いてしまったのです。
「内田さん、このままではさし歯は、無理ですね、治療が必要です。そのためには歯茎を削らないと、ですから麻酔をうちますね。」
「エッ、なんだって。」と思ったとたん、麻酔をうたれてしまったのだ。もう痛いの痛くないのって、問題ではない。ジワぁと、ウッチャンの目に涙が。麻酔をうった後、席をはずす先生。しばらくして、戻ってくると、ウッチャンに声をかけた。何かあったら、左手上げてくださいの言葉。こんな状態でも、ウッチャン流の精一杯のひと言。「左ではなくて、右でもいいですか。」それに、「かまいませんよ。」の先生の返事。麻酔がきいてるんだからと思うから言えた冗談。ところが、治療が長びいて痛みを感じはじめた。思わず、左手を上げるウッチャン。「どうしました。」と先生、「少し痛みが・・・」と応えるウッチャン。「そうですか、麻酔をもう一回うちますが、やはりなんかあったら右ではなくて、左にしましょうね。」と笑いながら、言われてしまったのです。ウケねらいで、左手を上げたわけではないウッチャン。それよりもまた麻酔と聞かされ、もううなずくことしかできなかったのである。歯の治療は、信頼できる歯科医院へ。そして、歯医者さんの言うことは素直に聞きましょう。