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去る9月23日に行われた、「世界網膜の日in静岡」について、岩崎先生、中西先生よりご報告下さいましたので、ここに掲載させていただきます。
●世界網膜の日in静岡 に参加して
岩崎 聡
「世界網膜の日in静岡」に講演と耳鼻科診察・聴力検査に参加させて頂き、心から感謝申し上げます。日本全国各地から多くの方々が集まり、盛況な会であったことはみなさまの地道な努力のたまものであると実感いたしました。今回は“網膜色素変性症と難聴〜疫学調査と最近の話題〜”と題して講演をさせていただきました。RPに伴う合併症としては難聴が最も多いことから2002年にJRPSの協力を得て、アンケート調査をいたしました。その結果難聴は全体の30%に、めまいは40%の方が自覚されていることがわかりました。しかし、難聴の自覚は50歳前後からの方が多く、しかも進行性で、その程度も軽いためか聴力検査受診率は半数で、補聴器装用者は先天性の小児を除けば10%前後でありました。このアンケート結果からRPの方への難聴を伴うことがあることの啓蒙活動が必要であると考えました。その介あって、当日の耳鼻科診察・聴力検査希望者が多く診えてくださり、嬉しく思いました。我々は遺伝子診断により進行する前の早期に診断し、治療が開始できる体制を構築したいと考えています。そのためにはまだまだ長い道のりが必要と思いますが、みなさまのご理解とご協力を賜りたいと切に願っております。JRPS,アイヤ会の更なる発展のため、今後とも微力ながら協力させて頂ければと思っております。
●世界網膜の日in静岡 に参加して
中西 啓
初めて「世界網膜の日in静岡」に参加させて頂きました。日本全国から多くの方が集まり、とても盛大な会でびっくり致しました。今回は、「耳鼻科検診・聴力検査」を担当させていただきましたが、約30名の方に参加していただきました。アンケート、問診、聴力検査をおこない、アンケートや問診で難聴・耳鳴等の症状がある方は聴力検査でも精密検査が必要であることが分かりました。今後はこの結果をもとに精密検査をおこない、難聴の頻度・程度を評価したいと考えています。我々は、早期診断により症状が発症する前に適切な治療を開始できる体制を構築したいと考えています。早期診断の手法として遺伝子診断が有効ですが、技術的・倫理的に解決しなければならない問題が数多くあります。実用化のためには、皆様の協力が不可欠です。今後もご理解とご協力を賜りたいと切に願っております。JRPS、アイヤ会の更なる発展のため、今後とも微力ながら協力させて頂ければと思っております。
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