【特別メッセージ】

分岐鎖アミノ酸製剤の治験外服用について

理事長 佐々木 裕二

 このたび、京都大学眼科の池田華子先生より、現在治験実施中の分岐鎖アミノ酸製剤の治験外の服用について、以下のようなメッセージが寄せられました。安全性と有効性は未確認であり、サプリメント含め、治験外での服用は厳に慎みましょう。そのような行動が治験の妨げとなる、つまりわれわれ自身の足を引っ張ることにも留意する必要があります。

JRPS会員の皆さまへ

京都大学 池田 華子

現在、当科では、分岐鎖アミノ酸製剤を用いた、網膜色素変性に対する進行抑制効果を検討する医師主導治験を実施しております。本分岐鎖アミノ酸製剤は、肝硬変患者さんにのみ保険適応のある薬剤です。現時点で、網膜色素変性患者さんへの投与の安全性や有効性は未確認です。かかりつけの先生や内科の先生への同薬投与のご依頼(保険使用・自費ともに)は、安全上大きな問題があり、また違法行為につながりかねません。また、薬剤開発に少なからず影響を与える可能性もあります。治療薬を切望されているお気持ちは理解しておりますが、治験外での同薬の内服・処方依頼等は、切にお控えいただきますよう、お願い申し上げます。

 

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