★「第5回実践的なお料理教室」のご報告
参加者は11名、4グループに分かれ実習をしました。11名のうち、お料理教室初参
加という方が4名。JRPSの行事初参加という方もいらっしゃいました。これは企画し
た者にとっては大変うれしいことでした。各グループの中でまた新しい触れ合い、つなが
りができたようです。
メニューは「鮭とブロッコリーのクリームシチュウ」「豆腐のとりみそ田楽」「ミニ・
餃子パイ」の3品。冬にぴったりのあったかメニューです。今回は本格的なホワイトソー
スの作り方を教えていただきました。各グループとも「お味はどう?」「ちょっとお塩が
足りないんじゃない?」などと話し合いながら、和気あいあいと作業をすすめました。先
生の丁寧なご指導のおかげで、どのグループも満足のいく出来栄え。試食の後は心もお腹
もホカホカでした。
今年は、昨年までと違うはじめての会場でしたので、勝手が分からず戸惑うことも多か
ったのですが、皆さんのご協力で無事、お料理教室を終えることができました。感謝です。
感謝と言えば、いつも食材の買出しから布巾や洗剤の用意、今回は先生の助手までしてく
ださったボランティア会員の鶴田さん、稲毛駅からのガイドをしてくださった太田支部長
を忘れてはいけません。感謝、感謝です。
また、今回皆さんにご紹介したいのは、男性参加者のDさん。お料理が上手なばかりで
なく、後片付けの手際も良いこと! 主婦並みです。いろいろお話をお伺いしたところ、
37歳の時に奥様を亡くされてから、中学1年生だったお嬢様を先頭に3人のお嬢様を、
男手一つで育てられたとのこと。今の奥様と再婚され、見えにくくなった今でも、家事は
奥様と分担し,お台所にもまめに立たれるそうです。これぞ、夫の鏡。ご立派! 感心す
ることしきりでした。
はじめての方、男の方も気軽に参加してみませんか? おいしいお料理と新しい出会い
が待っています。
当日のレシピを掲載します。
【鮭とブロッコリーのクリームシチュウ】
●材料4人分
生鮭 3切れ
小麦粉 大さじ2
ブロッコリ 1株
玉ねぎ 1個
しめじ 1パック
ホワイトソース用
(バター大さじ3、小麦粉大さじ3、牛乳カップ3)
塩 少々
こしょう 少々
サラダ油 大さじ1
バター 大さじ1
●作り方
1.鮭は一口大に切って塩、こしょうを少しふり、水気を取って小麦粉を薄くまぶす。
2.ブロッコリーは一口大の房に分け、さっとゆでておく。玉ねぎは縦割りにして、小口
から巾5〜6ミリの薄切りにする。しめじは石づきを取って小房に分ける。
3.フライパンにサラダ油を熱し、鮭の両面を焼いて取り出す。
4.鍋にバターを溶かし、玉ねぎとしめじを炒める。
5.鍋にホワイトソース用のバターを溶かし、小麦粉を加えて木べらで混ぜながら弱火で
炒める。小麦粉の粘りが取れたら牛乳を一気に加えて、ゆっくり混ぜ合わせホワイトソー
スを作る。塩、こしょうで味を調える。
6.ホワイトソースに玉ねぎ、しめじを加え、塩こしょうで味を調えて一煮する。鮭とブ
ロッコリーを加えて味を調える。
ソースのとろみが濃いときは、牛乳またはコンソメスープを加えて薄くします。
【豆腐のとりみそ田楽】
●材料4人分
木綿豆腐 2丁
とりひき肉 200グラム
けしの実 少々
木の芽 少々
合わせ味噌(赤みそ大さじ5、砂糖大さじ3、卵黄2個)
アルミ箔
●作り方
1.豆腐は、布巾またはペーパータオルで包み約30分、重石をのせて水切りをする。
水気が切れたら豆腐1丁を4切れに切り分ける。
2.ボールにとりひき肉と合わせ味噌の材料を加え、しっかり混ぜ合わせて8等分する。
3.豆腐の切り口を上にして肉みそをのせ、均等に全体に広げる。
4.みそをのせた豆腐はアルミ箔、またはオーブン・トースターの天板に並べ、オーブン
・トースターで7〜8分焼く。
お皿に二切れずつ盛りつけ、豆腐の上にけしの実と木の芽を添える。
【ミニ・餃子ピザ】
●材料5〜6人分
餃子の皮 Lサイズ1袋
玉ねぎ 2分の1個
ピーマン 2個
ハム 60グラム
トマト 1個
市販のピザソース カップ半分
ピザ用チーズ 200グラム
●作り方
1.玉ねぎは小口から薄い半月切り、ピーマンは縦割りにして種を取り除き、横に薄い千
切りにして混ぜ合わせておく。
2.ハムは二等分して小口から千切り、トマトは小口から薄切りにして水気を切る。
3.餃子の皮の中心から全体にピザソースを塗ってチーズをのせる。チーズの上に玉ねぎ、
ピーマン、ハム、トマトを重ね、最後にチーズをのせる。
4.フライパンを熱し、油は敷かずにピザを並べてチーズが溶けるまで弱火で焼く。
★松井先生の「実践的な料理教室」初参加レポート
皆さん始めまして。ドキドキの料理教室のレポートです。
2月2日(土)曇天の朝、不安な気持ちいっぱいの中、2回の乗り換えの末にやっとJ
R稲毛駅に到着しました。階段も改札口もキョロキョロと探しながら歩くと、長身の太田
支部長を発見。(よかった! ホッ)まずはご挨拶。「おはようございます」「やあ」と
ニッコリされ、(よかった、以前よくお会いしたこと覚えていてくれた)早速バスで移動。
バスを降りて支部長を先頭に会場へ。こちらでも歩くスピードが速くて地理不案内の私は
付いて行くのがやっと。何度も見失いそうになっていた。
会場では1時間も前から松井先生はじめ、ボランティアやスタッフの方々が準備をして
くださっていた。(すごいなあ、手際も良いし今日は楽しみだわ)と思いながら身支度を
する。皆さん慣れた様子でサッサと済ませておられたけど、私は手間取って最後になって
しまった。(でもロッカーの位置を触って確認し、位置を覚えた。よし!)同じ班になっ
た方は「ほとんど見えないの」と自己紹介された。(でも毎日調理をなさっているなんて
すごいなあ)と、私は感心する。
さて、いよいよ松井先生のお話が始まった。大まかに4点になる。
@手ばかりについて
A材料の切り方について
B包丁の置き場所について
C見える人は料理のときに、見えない人にその動作を伝えること
特にCは、見えない人が家庭でも同じように作れるために必要なことだと思う。(すごい
なあ、やっぱり来て良かった)と思ったのもつかの間、今日のレシピが配られた。文字は
1センチ角の大きさでとても読みやすい。(やった、これなら同じ班の方に読んであげら
れる)ちなみにメニューは3つ。
@鮭とブロッコリーのクリームシチュウ
A豆腐のとりみそ田楽
Bミニ・餃子パイ(これは試食のみ)
(うわ! おいしそう。でも待って。これを作るの? 大丈夫?)と、新たな不安がムラ
ムラと湧いてきたのです。
●レポートそのA
さて、頂いたレシピをみてびっくり! 「おいしそうだけど難しいじゃん」と思わず口
をついて出た。そんな私の反応と他所に、松井先生は丁寧に教えてくださった。手順を聞
いて(よし、まずはやってみよう)と思う。ではシチューの下ごしらえをして、鮭を一口
大に切って焼く。ゆっくりと一切れずつフライパンに入れていたら「どんどん入れて」と
言われ「エイ!」とばかりに残りを一気に入れると「あっダメ!」と注意される。「焼き
物は時計回りに入れて順番に返していけば漏れがないの」と言われた(なるほど。私の知
らないことばかり)。
またAのメニューでは、豆腐を半分に切る方法を教えていただいた。そしてとりみそ
(味噌と卵黄を合わせたもの)を豆腐にこんもりと盛り付けには、手の上に豆腐をのせて、
縁までタップリ塗りつければOK(すごい、この方法なら見えなくなってもできそう!)。
少しずつ調理も完成に近づき、少し余裕が出て、周囲の人とおしゃべり。「お子さん何歳
?」「私、長男は59歳です」「えっ、お若いわ。だってどう見ても70過ぎには・・」
ワイワイと盛り上がり、「それ、夫です」とはいえなくなってしまいました。初対面の人
に冗談を言うのは難しいですね。(でもあとで分かったら大笑いでした)
さて、いよいよ会食となり、松井先生は私達のテーブルへ。「いただきます」「おいし
いわ」とひとしきりにぎやかになった後、5センチ大のブロッコリーを見て先生が「この
班はダイナミックね。一口で食べられるとお客様にも出せますよ」とおっしゃった。(キ
ャッ、これを切ったのは私! 普段がバレバレ)。先生の指摘は厳しくて優しかった。そ
こでいつも困っていることを、勇気を出して質問してみました。さてその内容とは・・・。
●レポートそのB
さて、いよいよ最終回。前回までは不安でいっぱいだった私に、優しく指導してくださ
ったところで終わりましたが、今回は会食の中で、いつも困っていることを、勇気を出し
て質問してみた場面からです。
「ハイ! 質問していいでしょうか?」(胸はドキドキ)
「こんなことで困っているのですが・・・」と切り出してみました。
@鍋の柄に手を引っ掛けてしまうので、どうしたらよいでしょうか?
回答:片手鍋でなく、両手鍋にするとか、柄を伝って鍋の位置を確認すると良いでしょ
う。
A今回のシチュウは鮭を使っているのに生臭くないのはなぜでしょう?
回答:鮭に塩とこしょうで下ごしらえし、小麦粉をつけて焼いたからです。
Bハンバーグなどを焼くときのコツは何でしょう?
回答:「クロックポジション」といって時計回りに12時、3時、6時、9時の位置に一
つ分空けておくと焼きもらしがないのです。
Cテーブル上の物を探すときの方法はありますか?
回答:手を内側に向け少し丸めて、手の甲をテーブルにつけて動かすと、物を倒さずにす
みます。
(本当に驚くことばかり。帰ったら早速始めます。でも、皆さんはきっとご存知なのでし
ょうね。先生は、私にじっくり話してくれましたもの)
さて、片付けも終わりその場で解散となりましたが、知り合いもなく、帰り道も自信の
ない私。「どうしよう」と思いましたが、幸い朝ご一緒だった方に声を掛けてJR稲毛駅
まで着くことができました。
今回初参加で不安だったけれど、先生初めスタッフの方、鶴田さん、渡辺さん、支部長
と皆さんの心配りと優しさで、楽しく有意義な体験ができました。
この文章をお読みになった方々や、調理が不安な方々もちょっとも心配ないので、次回は
参加してみませんか? きっと「もっと早く参加すればよかった」となりますよ。では、
私のレポートはこれでおしまい。
★本部発送作業のご報告
4Fの本部に、10時ピッタリに石垣さんと到着しました。もう作業が始まっていました
ので、空いているテーブルにて作業を開始しました。いつもは、ひとつのテーブルで千葉県
支部が集まって、ワイワイやっていたのですが、今回、二人だけ別テーブルになってしまっ
たので、最初は調子が出ませんでしたが、だんだんいつもの調子を取り戻して、発送作業が
出来ました。また、今回はカセットテープのラベル貼りも行いました。その後、すべての作
業が終了し、いつものお茶とお菓子をご馳走になりました。
本部を後にして、恒例のお寿司の時間です、今日はいつもよりネタが大きいと鈴木さんが
言われていました。解散後は、大安吉日でしたので、石垣さんと一緒に宝くじを新橋で買っ
て帰りました。
帰りのつくばエキスプレスでは、走っている電車より外を見ていると、砂埃で真っ白にな
っていたので、これはすごい状態だとビックリしました。(最初、とうとう目がおかしくな
ってしまったのかと思ってしまいました)。天候には強いつくばエキスプレスでも、電車は
ガクガクと揺れていました。南流山で下車したら、案の定、至る所で運転中止になっていま
した。千葉方面の方々は無事着いたのかなと思いつつ家路に着きました。個人的には、強風
の中の自転車が全然進まなかったのが面白かったですけれど。前回、本部発送作業に出席し
たときは台風でしたが、今回は春一番とは、ついているのでしようかね。
次回の本部発送作業は、4月26日(土)です。なお、交通費を千葉県支部よりJR大森
駅往復分頂きました。
★第4回ロービジョンケア千葉講演会のご報告とテープ貸し出しについて
当日のガイドボランティアを担当しましたので、ご報告させていただきます。JR千葉
駅4名、京成千葉寺駅3名、JR蘇我駅3名、ハーモニープラザ周辺数名を配置しました
が、今回は利用者数がほとんどいない状態でした。
JR蘇我駅には、今回初めて佐々木貞子さんのご紹介で、VAIC市原センターの皆さ
んからガイドボランティアをしていただきました。また新しいボランティアさんと出会え
ましたこと、とてもうれしかったです。お手伝いいただきました皆さま、ありがとうござ
いました。
なお、当日講演を録音しましたのでお聞きになりたい方は、太田支部長までお申込
みください。
申込み先 太田 浩二 TEL/FAX 043−270−7300