あぁるぴぃJRPSちば会報101号
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★NPO法人「みんなでサポートちば」を訪問して
編集委員 中込、広瀬
肌寒い曇り空の中、アイフェスタ「もろもろ相談室」などでおなじみの、障害者の味方NPO法人「みんなでサポートちば」を訪問しました。
場所は、JR千葉駅東口の改札を出て左側に進み、ロータリーのバス停に沿ってNTTビル方向に進行し、郵便局の角を左折して、最初の横断歩道を渡った目の前の建物。ファミリーマートの入ったYS千葉中央ビルの8階です。駅から5分と、交通アクセスが良い。ただ、視野の狭い悲しさ、たどり着くもビルの入り口が分からず、何回かたずね、ようやく8階の奥まった事務所へ到達。
さっそく事務所脇の会議室に通され、NPO法人「みんなでサポートちば」理事長岩崎眞弓さんからお話を伺うことに。
岩崎さんは、特定社会保険労務士という厳しい肩書きに似合わず、明るく陽気で何でも相談できる気さくな下町のおばさんのよう(失礼!)。
岩崎さんがNPO法人「みんなでサポートちば」を立ち上げたきっかけは、社会保険労務士の資格を取得して、年金ダイヤルで一般の方から相談を受けていたが、障害者からの相談が増えてきたので、障害者の手と足になりたいと思い、駅から近く、車椅子でも来られるところを探し、2011年に現在の場所に事務所を開き、2013年に「みんなでサポートちば」を開設。
「みんなでサポートちば」のスタッフは25人で、月一回県内9箇所で、無料年金相談会を開催したり、常時電話相談を受け付けたり、年間1,000件の相談に応じていて、その1割以上が視覚障害者とのこと。相談内容としては、障害年金の申請手続きに関する相談が多いが、年金問題の相談の際には、初診日などの病気の経緯が分かるもの、障害者手帳、年金手帳などがあれば対応がスムーズに進むという。
年金問題だけでなく、障害者の悩みはすべて相談にのるので、早めにご気軽に相談くださいとおっしゃってくれました。
1時間ほど取材させていただき、帰ろうとすると、心もとない視覚障害者二人連れを心配してくださり、岩崎先生自ら郵便局の角まで案内してくれました。この一事をとっても、障害者に寄り添い、親身になって相談にのっていただける優しさが伝わってきます。先生にお会いして、一筋の光明を見出したような明るい気持ちで帰路に着きました。
広瀬です。取材の申し込みをした後、日本年金機構から「あなたの年金に未納期間があります」という手紙が届き、「いまさら何で? 年金証書ではちゃんと納めていることになっているのに・・・」。取材そっちのけで手紙を見ていただき、疑問と、対処法について教えていただきました。未納が発覚した理由は、私の情報が漏えいしたため、年金番号等を変更するにあたり精査して発覚。未納になっていた理由は、私が60歳になる前に、夫が65歳となって、第3号被保険者に該当しなくなり、第1号被保険者になっていたからと教えていただき、あらためて年金の奥深さを勉強させていただきました。
NPO法人「みんなでサポートちば」は、私が障害年金申請で大変お世話になった三橋先生も参加されていることもあり、平成25年度開催の「第11回アイフェスタinちば」から、「もろもろ相談室」にご参加いただいて、これまで多くの相談を受けてもらっています。
アイフェスタ当日は、岩崎先生、鏑木先生、嶋津先生が、年金に限らずいろんな心配ごとにも相談にのってくださいます。ひとりで悩まず、ぜひ「もろもろ相談室」においでください。皆さまのお越し、お待ちしています。
また、岩崎先生から「誰も知らない最強の社会保障 障害年金というヒント」という本と、「ここが知りたい! 聞きたい!」シリーズ冊子(成年後見人制度編、障害年金の知的障害編、遺言の基礎編、相続の基礎編)をいただいてきました。アイフェスタ当日持参しますので、読んでみたい方は、ぜひお申し出ください。
〜 代表の岩崎先生のあいさつ文から〜
私は社会保険労務士として、障害年金の業務に携わってまいりました。しかし、障害年金の相談は氷山の一角であり、その下には隠された様々な悩みや困難を抱えている人が多いのです。障害年金の受給ができても、それはゴールではなく、かけがえのない人生を送るためのスタートラインに過ぎないと強く感じるようになりました。
そこで、ワンストップサポートが出来ないだろうかと考え、千葉の仲間に話したところ、「是非やりましょう!」と10名がすぐに集まりました。社労士のほかに、行政書士・司法書士・FP・産業カウンセラー・社会福祉士・精神保健福祉士・雇用環境整備士・大学講師等の専門家です。
専門家が連携し、障害者だけでなく、労働者、事業者、一般市民にも社会保障制度や国民の権利義務についての知識の普及を目指し、全ての人が幸せに暮らせるような社会を実現させることが私たちの使命です。
〜問合せ先〜
NPO法人みんなでサポートちば
住所:〒260−0016 千葉県千葉市中央区栄町36−10 YS千葉中央ビル8F
(岩崎社会保険労務士事務所内)
TEL:043−301−2311 FAX:043−301−2312
URL:http://www.minsapo-chiba.jp/
E-mail:minsapo-chiba@mbr.nifty.com
※電話での相談受付は TEL:070−1541−7661 でも承っています。
受付時間:9:00〜17:00(土日祝日は除く)
★「市原地域難病相談・支援センター運営委員会」報告 〜難病患者の就労支援〜
市原市 広瀬 富美子
3月15日(火)、渡辺会長と、市原地域難病相談支援センター(帝京大学ちば総合医療センター)の平成27年度第2回運営委員会に参加してきました。
この運営委員会には、「日本リュウマチ友の会」「JRPSちば」などの難病患者団体、千葉県健康福祉部、市原健康福祉センター(保健所)、市原市役所、市原地域の病院のソーシャルワーカー、介護老人施設、市原市社会福祉協議会、福祉ネット、障害者生活支援センター、総合難病相談・支援センターなどから、30名ほどが参加し、勉強会や情報交換、事業報告などを行っています。
今回は、「難病患者の就労支援について」のミニレクチャーがあり、ハローワーク千葉の難病就労サポーター 丸山 美加氏と、ハローワーク千葉南 専門援助部門の栗原 章臣氏から、講演をしていただきましたので、情報を報告させていただきます。
丸山氏は、千葉県でただお一人の難病就労サポーターだそうです。難病相談・支援センターと連携しながら、就労を希望する難病の方に対して、その症状の特性を踏まえたきめ細やかな就労支援や、在職中に難病を発した方の雇用継続等の総合的な支援を行っているそうです。
丸山氏は「会社に居づらくなって辞めてしまう前に、ぜひ、相談に来てほしい」と、強くおっしゃっていました。
網膜色素変性症は、多くの難病と違い、障害者手帳も取得でき、障害者枠での就労もできます。まずは、お電話で相談してみてください。
近年、ようやく難病・障害者の就労に、少しずつですが支援体制が整いつつあると感じました。
●難病患者就職サポーター配置の千葉公共職業安定所
所在地:〒261−0001 千葉市美浜区幸町1−1−3
TEL:043−242−1181(部門コード43♯)
FAX:043−204−6188
相談日:毎週 火・金 9:00〜17:00(予約制)
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