あぁるぴぃJRPSちば会報102号
■ 投稿
★こころの豆知識
船橋市 垣田 悦子
皆さん、お元気ですか? アイフェスタの料理教室に参加してくださった方、お手伝いしてくださった方々、ありがとうございました。おかげさまで今年も無事終わることができ、感謝しております。ゴールデンウイークの疲れもとれないまま、うっとうしい梅雨の時期に突入してしまいました。疲れを残したままでは、夏を乗り切ることができません。ということで、今回は目にも良く疲れ対策にもなる1品を紹介します。
<アクアパッツァ>
(材料)
サケ切り身・・・・・・2切れ
塩・・・・・・・・・・少々
こしょう・・・・・・・少々
オリーブオイル・・・・大さじ1
にんにく・・・・・・・2片
あさり・・・・・・・・100g
ブロッコリー・・・・・5〜6個
ミニトマト・・・・・・5〜6個
マッシュルーム・・・・3個
白ワイン・・・・・・・大さじ1
コンソメ顆粒・・・・・小さじ1
水・・・・・・・・・・100cc
塩・・・・・・・・・・小さじ1/2
黒こしょう・・・・・・適量
(作り方)
@サケに塩、こしょうをする。(塩サケの場合はしなくてよい)
Aにんにくは薄切りにし、ミニトマトは半分に切る。ブロッコリーは食べやすいように1口大にさく。
B火をつけないフライパンにオリーブオイルを入れ、サケ、にんにく、あさり、ブロッコリー、ミニトマト、マッシュルームの順に入れる。その上に、白ワイン、コンソメ顆粒、水、塩、こしょうを入れ蓋をする。
C弱火で約15分蒸す。
とても簡単ですが火を使うので、くれぐれも火傷をしないように気を付けてください。この料理は白身魚に良く合いますが、私たちの目にはサケのアスタキサンチンが必要なので、今回はサケにしてみました。入れる野菜は何でもいいです。残ったスープをパスタに絡めると、とても美味しいボンゴレパスタになりますよ。ぜひお試しあれ。
<効能>
今回はトマトに注目してみました。赤みの色素であるリコピンには抗酸化作用がありβ―カロテンの2倍、ビタミンEの100倍ともいわれます。疲れ気味のときには、ぜひ摂りたい食材です。また、がんや動脈硬化、老化の防止などにも効果があります。油分と一緒に摂ると体内での吸収率も上がるので、今回のような料理には適しています。生で食べる場合はオイルを含んだドレッシングをかけて食べるといいですね。また、にんにくには強壮作用があり疲労回復に役立ちます。
サケのアスタキサンチンには
・網膜の血流改善
・ピント調節力を高める
・眼精疲労、老眼の改善
・運動中の筋肉疲労を改善し、持久力を高める
などの効果があります。
<まとめ>
現代人の多くは、疲れを自覚しています。疲れは「早く休みなさい」という体からの声です。蓄積されれば、疲れのきっかけにもなるので、まずは疲れの原因を知ることから始めましょう。何と言っても疲れに負けないからだ作りの基本は食事です。1回の食事で、できるだけ多くの食品を組み合わせて摂るようにし、栄養素の相乗効果を上げるように心掛けましょう。また、質の良い睡眠で細胞ダメージを修復したり、ぬるめの湯(38度〜40度)で、ゆっくり入浴するのもおススメです。ずっと同じ所を使い続けると疲れるのは、体も脳も同じです。好きな音楽を聞いたり、仲間とおしゃべりしたりして心からリラックスし気分転換することが、心身の疲れをほぐしてくれます。疲れたなと思ったら、まずはのんびり休んでください。
では、次回もお楽しみに!
★NPO法人「トライアングル西千葉」訪問記
編集委員 中込、広瀬
あいにくの雨で肌寒ささえ感じた5月30日、広瀬さんと「特定非営利活動法人 トライアングル西千葉」へ取材にでかけた。
JR稲毛駅で待ち合わせをし、数回訪ねたことがあるという広瀬さんの道案内を頼りに、西口に出て、駅前ロータリーを何度か行き来するも目印の床屋が探せません。視野の狭い我が身を呪いました。交番が目の前にあったので聞こうとしたが不在でした。仕方なく「トライアングル西千葉」に電話して確認すると、どうも私たちは反対側に出てしまったようです。急いで駅の東口に出ると、駅前の信号を渡った目の前のビルに、月曜日であるにもかわらず、床屋の赤青白の回転灯が回っていました。
回転灯の隣にある細い間口の「京成稲毛ビル」入り口へ。回り階段を上った2階が「トライアングル西千葉」である。駅から2、3分の交通の便利さ。
さっそく事務室に通され、渋い上下のスーツに紺のストライプ柄のネクタイ姿で現れた、鈴木 信一 理事長に遅れたお詫びを申し上げ、取材となった。
この施設を立ち上げたきっかけは、視覚障害者からパソコンを習いたいという要望が多くなって、14年前に就労支援を目的に設立したとのこと。
ちなみにトライアングルとは、三角の意だが、各辺は指導員・通所員・ボランティアや自分・未来・社会という意味も込められ、この三つのチカラが合わさることで、笑顔の人を作るという趣旨だそうです。
今では、A型施設として、あはき施術を行う「ハーモニー治療院」を開設。チラシ折込、テープおこし、布ぞうりやテン・テンバッグ(点字用紙の再利用製品)の製造販売などのB型就労支援施設を有し、職員22人、利用者26人を抱えるまでに成長。「ハーモニー治療院」のほうでは、訪問治療にも力を入れたいので、資格者を募集中とのこと。
また、法人の経営は、国などの助成金が頼りなので、B型の利用者の増員も図ってゆく必要があるそうです。
他には、県内唯一の視覚障害者のための職業訓練校に指定され、パソコン技能を修得して就職する人を応援しています。だが視覚障害者の就職は、音声パソコンの整備など雇用者側にも負担がかかることから、難しいのが実態だという。この場合、雇用者に対し、国が助成するという制度のあることを知らないため、二の足を踏んでいることが多いという。
鈴木さんは、それらを含めて、雇用する側にトライアングルに来てもらい、障害者の作業実態を見てもらい理解納得してもらいたいと訴える。
中途失明の障害者は、症状が進行するにつれ、自ら諦めて職を辞める人が多いが、辞める前に相談に来て欲しいという。相談してくれれば、雇用側に対応などについて説得し理解を得るからと。
予定した時間をオーバーしたにもかかわらず、終始にこやかな笑顔で応対していただき、障害者に常に寄り添った仕事をされていることを感じ、温かい気持ちになって事務所をあとにした。
広瀬です。視野が狭くなると同時に思い込みが激しくなり、取材当日は、中込さまを強引に間違った出口に誘導してしまい、大変ご迷惑をかけてしまいました。この反省から「トライアングル西千葉」への道順を、ホームページから貼りつけました。ご参考にしてください。
私が初めて「トライアングル西千葉」のことを知ったのは、今から12年ほど前に放送された、NHK首都圏ネットワークの「ロービジョンケア」という番組でした。視覚障害者の女性が、パソコンの講習を受けているようすが放映され、保険会社に就職が内定したという内容でした。当時の私は、目が悪いことが知られ、パートさえクビになったことで、精神的に落ち込み、毎日ひとりになると泣いていました。そんな私に、この番組は「生きる勇気」をくださいました。
講習を受けていた女性は、なんとJRPSちばの会員のSさんでした。先日、Sさんにお話を聞いたところ、「トライアングル西千葉」に通う前は、職にも就けず、悶々とした日々を送っていたそうです。Sさんは、その後もパソコン技量を向上させ、全国障害者技能競技大会(アビリンピック)で金メダルを獲得されるまでに成長されています。
鈴木理事長は、足がご不自由なうえに網膜色素変性症というハンディーを抱えながら、「トライアング西千葉」を立ち上げ、多くの障害者の命を救ってくださっています。アイフェスタでも「もろもろ相談コーナー」の就労などの相談を受けていただいています。私は、障害年金が却下(初診日の証明が出来ないため)されたとき、腕利きの社労士さんまで紹介していただきました。
「トライアングル西千葉」は、就労生活支援センターだけではなく、地域活動支援センターとして、パソコン初心者には、文字の入力の仕方から丁寧に講習してくださっています。ITサポート事業には、多数のJRPSちば会員が講習を受けておられます。今や、パソコンは、視覚障害者にとって、就職のうえでも、また、情報を得るうえでも必須となっています。まずは、ご相談をしてみてください。新しい未来が開けると思います。
==トライアングル西千葉さんのホームページより==
トライアングル西千葉では、さまざまな活動を行なっています。これらの活動に参加したい、利用したいという方は下記までご連絡ください。
また、障害で困っていること、制度などで判らないことがありましたら是非ご相談ください。
【お問合せ先】
特定非営利活動法人 トライアングル西千葉
代表 鈴木 信一
郵便番号 263−0043
住所 千葉市稲毛区小仲台2−6−1京成稲毛ビル205
電話 043−206−7101
FAX 043−207−7153
E−mail triangle@xpost.plala.or.jp
相談受付時間 火曜日〜金曜日 10:00〜16:00
JR稲毛駅から徒歩3分です
[JR稲毛駅からの道順]
1.JR稲毛駅の大きい改札(千葉寄り)を出て、左のロータリー(東口)を右に進みます。右側には、ミニストップ・パチンコやすだがあります。
2.パチンコやすだの先の信号の無い短い横断歩道を渡るとファーストキッチンです。
3.ファーストキッチンの前を左に信号の無い横断歩道を渡ります。
4.横断歩道の向いは、みずほ銀行です。横断歩道を渡ったら、右に進みます。
5.牛丼の松屋が左にある交差点の正面が京成稲毛ビルです。1階には多田屋書店があります。
6.交差点を渡り、正面の床屋さんの看板のある所から入り2階です。2階には理髪店、スナックなどが入居しています。
編集後記
5月、二度にわたり、「もうまく基金」の募金活動に携わる機会を得た。
1日の「そごう千葉店駅前広場」での、JRPSちば初の街頭募金活動では、8万円超の募金額が、また、21日の「ダブルレインボー音楽会」では、6万円を超える募金をいただきました。当初は、RPという難病や、その治療法を研究するための募金であることを理解してもらえるだろうかと、不安が募りました。しかし、JRPSちばの誇る「美女軍団(通称RPB)」の悲壮なまでの訴えが、道行く人々の心を打ち、前記の金額となりました。
中でも、年端もいかぬ幼児が、ちっちゃな可愛い手をしっかりと握って、伸び上がって募金してくれたときは、胸が熱くなり、飴玉の一つでもあったらと後悔しきりの思い。
一方、ダブルレインボー音楽会では、多くが会員やその家族、知人による寄付で、いわば身内の募金活動。そしてお客さんが、歌唱あり演奏あり、オペラ風コントあり、川柳の点字朗読ありと、バラエティーに富んだ質の高いパフォーマンスに感動し、元気と勇気をもらったからだと信じたい。いずれにしても募金いただいた皆さんに感謝するとともに、皆さんの温かい気持ちに応えるべく、この浄財を速やかに活用し、RPの治療法の研究に役立てて欲しいと願う。
(中込 孝一)
目次へ戻る
All Rights Reserved Copyright (C) JRPS-Chiba-2003-2016