あぁるぴぃJRPSちば会報114号


■ 投稿
 ★ロービジョン川柳
担当 中野 早苗
 黙読と音読とでは脳内の働きに大きな違いがあるそうです。音読のほうが同時に複数の処理を脳内で行なっているため、脳が活性化されているということです。読んだものを声に出して理解することがいいというわけですね。
 でも私たちは墨字が読めなくなると、音読は無理です。ところが点字を読める人は音読ができるわけです。しかも視覚を使わずに指先の感覚で文字に変換するわけですから、さらに脳は活性化されると思います。
 さて、6月2日に行なわれる第14回ダブルレインボー音楽会では選りすぐりの川柳が紹介されます。詠み手は点字朗読される方たちです。あの方たちの脳はいったいどうなっているのでしょうか。
 今号の投稿は女性2名でした。

(青色吐息)
・見えないけど 読書家サピエ 感謝です
 「サピエとはサピエ図書館のこと」
・六点の なぞとく指先 まじすごい
 「六点とは点字のこと」
・なぜここに ころがった芋 ミイラとなる
・うしろまえ 笑うなかれ これセンス
 「これは作者の負け惜しみです」
・ほそき肩 子らのガイドの たのもしさ

(ケセラセラ)
・白杖に 力抜いてと 励まされ
・ごみ捨てに 行きはよいよい 帰りは迷子
・失敗を 仲間で話せば ケセラセラ
・白杖の おかげで人の 心知る

※投稿先 中野 早苗 Eメール:sanae403@y3.dion.ne.jp


 ★お役立ち情報(bU)
市原市 鈴木 てい子
【多目的トイレのスムーズな利用法】
 私は、外出先で困る(不安)なのがトイレです。特に多目的(だれでも)トイレは、苦手でした。それは、中から出るときのドアの開き方でした。中から、ロックを解除することに不安がありました。
 ところが、最近東京駅でのことです。乗り換えは駅員さんに事前にお願いしていましたので、心配はありませんでしたが、ここでトイレの誘導をお願いしました。すると駅員さんは、多目的トイレに誘導してくれました。思わず「ここは苦手です」と伝えますと、駅員さんはサラリと、中から「ドアでも壁でもノックしてください」とおっしゃいました。
 多目的トイレですと、男性に誘導していただくときでも、違和感なくガイドしていただくことができました。この時、便座からドアまでの距離がありますから、必ず駅員さんの「閉めます」の合図を確認してください。そして、中からノックをすると「開けます」と、声をかけてくれドアを開けてくれました。この方法ですと、トイレの行列に待つこともなく、スムーズにできて良かったです。
 このやりとりで、今までの苦手意識がスッキリしました。ただし、この場合ドアの開閉は「手動」でお願いすることが大事です。そして、ドアの前で待っていただくことです。万一「自動」でロックしたら、外からは開かないようになっているそうですので、お気をつけください。
※このコーナーでは、カテゴリーやジャンルに関係なく、視覚障害者に役立つ情報を掲載しますので、多くの方からの投稿をお待ちしています。(匿名でも可)
◎投稿先 江澤 正広 Eメール:masa-ezawa@carrot.ocn.ne.jp


 ★簡単レシピ
江澤 正広
 連載中の「こころの豆知識」ですが、今回都合により休載させていただきます。箸休めに、私が昨年の夏に何度も作った青唐辛子を使った簡単レシピを紹介します。
 青唐辛子はこれから店先に出回りますが、今の時期は唐辛子の苗が売っています。1本購入して鉢植えや、庭の日当たりのよい場所に植えておくと夏から秋まで食べられます。

【簡単! 青唐辛子の味噌炒め】
ご飯に乗せたら止まりません! からさがやみつき!

<材料> 4人分
青唐辛子・・・・・・・・・大きめ7本
豚ひき肉・・・・・・・・・200g
ニンニク・・・・・・・・・1片
しょうが・・・・・・・・・1片
ごま油・・・・・・・・・・適量
☆味噌ダレ
味噌(何でも)・・・・・・大さじ3
お酒・・・・・・・・・・ 大さじ1
みりん・・・・・・・・・ 大さじ1
醤油・・・・・・・・・・ 小さじ1
(合わせるのが難しい人は家族にお願いしてください。私は家内に頼みます)
<作り方>
1.青唐辛子は小さめに切ります。タネはそのまま!
2.しょうが、ニンニクは刻んでおきます! 瓶詰めでもOK!
3.ごま油を引いたフライパンにしょうが、ニンニクをいれます!
4.香りがたってきたら、ひき肉を入れ色が半分付いたぐらいで青唐辛子を投入!
  (ひき肉の色がわからなければ、ひき肉がバラバラにほぐれたら大丈夫)
5.合わせておいた味噌ダレを入れてひと煮立ち!(強火だと焦げるので注意)
6.汁気がなくなるまで煮詰めたらできあがり!

コツ・ポイント
味噌はお好みの味噌でよいと思います。しょうが、ニンニクは瓶詰めを使うともっと簡単です!
以上、このレシピは、クックパッドにありました。


★編集後記
 平成30年度が始まって、1か月半が過ぎた。JRPSちばは今年度最初の行事である「第16回アイフェスタinちば」を延べ80名のボランティアさんのご協力のもと、約300名の来場者を迎え、盛会のうちに終えることができた。
 福祉機器展会場には、最新の機器が並んだ。最近の技術の進歩は驚くほど速い。毎年新しい機器と技術が出展される。白杖と点字、拡大読書器くらいしかなかった時代からみれば、隔世の感があるだろう。私たちは自分の目の状態と目的に合わせ、さまざまな機器を選ぶことができるようになった。
 医療の進歩も目覚ましい。iPS細胞による網膜再生、人工網膜、遺伝子治療、進行を抑制する薬の開発など、RPの治療法の研究は続々と臨床試験の段階に入ってきた。今後は私たちも被験者として臨床試験に参加する機会も増えてくるだろう。患者が治療法を選ぶ時代になったといわれている。
 私たち患者の前には選択肢が出てきた。私たちは、多くの情報から、自分らしく生きるために必要なものを自ら選択していかなければならない。そのためには、自分の病の進行と正面から向き合い、前に進む勇気が必要だ。同じ病を持つ仲間がそれを支えてくれる。一歩踏み出せば、手を差し伸べてくれる人々がいる。福祉サービスも用意されている。そして、希望も見えてくるだろう。
 情報とそれを選択する力と病と向き合う勇気。そして、希望。JRPSは仲間とともに、それらをつかみ取る場であることを願う。    会長 渡辺 友資枝


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