あぁるぴぃJRPSちば会報122号


■ 活動報告
★協会誌発送作業のご報告
千葉市 川野 義一
 7月27日(土)本部協会誌発送のお手伝いにヘルパーさんと参加しました。前日は梅雨明けを思わせるほど強い高気圧に包まれたよい天気でしたが、当日は台風6号が三重県に上陸するとの天気予報で、未明から強い雨がふり始め雨音で目が覚めてしまうほどでした。ところが、自宅を出る直前に雨があがりお日様が顔を出してくれました。千葉駅でヘルパーさんと落ち合って、総武線快速に乗るころには空が暗くなりまた雨がふり始めていました。電車が千葉県内を走っている間は、車窓を雨がするどくたたきつけて台風が関東を直撃したのではないかと思えるほどでした。錦糸町駅を過ぎて電車は地下に入り、品川駅近くで地上に出たところで、私の目に明るい光が見えたような気がしました。その時ヘルパーさんが「雨が上がりきれいな青い空がひろがっていますよ」と教えてくださいました。
 大森駅で千葉グループの3人と合流し5人で本部へ向かいましたが、蒸し暑く短い時間歩いただけで大汗がでてしまいました。いつも通っている近道の「しながわ区民公園」が工事で通れず、ちがう道を通りました。第一京浜国道沿いを歩いていると、近くに「八百屋お七」が処刑された鈴ヶ森刑場跡があり、お七のたたりを恐れて跡地を避けるように道路が曲がっていると言う話を聞きながら本部に着きました。
 いつものようにお手伝いの皆さんにご挨拶をして作業に入りましたが、前回でお手伝いを卒業された方がいらっしゃり、同じテーブルのメンバーも少し変わりました。18人で作業を始め、途中で3人が加わり21人での作業となりました。台風の影響で当日全員が集まれないかもしれないと、前日に事務局の方が400部を済ませておいてくださいました。それを聞いていたからではないと思いますが、いつもより少なく感じました。それでも終わりは11時くらいになりました。
 それから冷たいお茶とお菓子をいただきながら、恒例の皆さんの近況と8月の思い出について話をしました。皆さんは花火の思い出が多かったような気がします。やはり、迫力がありきれいな花火の印象が強いのでしょうね。私は、年齢により背中が丸まってしまわないよう7月から、仕事のあいだ背筋を伸ばして椅子に座るよう心掛けていて、伸ばしている背中が痛く1か月たっても慣れないと話をしました。解散前に専門の方が背痛を防ぐ体操を教えてくださいました。両足をそろえて立ち、背筋を伸ばし頭を体の真上にのせた姿勢で、イメージした壁に背中を押し付けるようにするとよい。毎朝3秒でいいのでやってみてください。また椅子に深く腰掛けて、足を椅子の奥の方に引いて座ると背筋を伸ばしやすいとうかがいました。
 本部を出て千葉グループの皆さんと、いつもの中華料理の店で昼食をとることにしました。私はランチメニューの中から、揚げた白身魚に中華だれをかけたものをいただきました。
 今回の立ち寄りは、有楽町の交通会館内にある北海道アンテナショップ「どさんこプラザ」に行くことにしていましたので、大森駅から京浜東北線に乗り、田町駅で山手線に乗り換えて有楽町駅で降りました。アンテナショップが入っている交通会館は、有楽町駅の目の前にありました。私の一番の楽しみはソフトクリームを食べることです。以前札幌へ旅行に行った時に食べたあのおいしかった味が舌に残っています。
 皆さんは買うものを決めていて、店内に入るとそれぞれお目当てのものを探していました。海老ラーメン・はっか飴など。私がほしかったものはイベントの時にしか入荷しないと聞いてガッカリしましたが、ヘルパーさんに何があるのかを聞いて、おいしそうなミルククッキーとポテトスナックを買いました。
 お目当てのものを手に入れた後、地下に行きイートインコーナーでやっとソフトクリームを食べられることになりました。プレーン、ハスカップ、あずきがあり、私は牛乳の味が1番わかるプレーンをいただきました。とてもおいしく心は札幌へとんでいました。
皆さんが満足した後、有楽町駅から山手線に乗り東京駅で総武線快速に乗ろうと地下ホームに降りたところ、ちょうどいい具合に東京始発の電車があり、皆さん座ることができました。隅田川の花火を見るため、名古屋から来たと言う同年代と思われるご夫妻と隣合わせになり、天気が気になっているようすでした。ヘルパーさんがこの分だと大丈夫でしょうと話をしていました。とても仲のよいご夫妻と錦糸町駅でお別れし、私たちは一路千葉駅まで戻り、そこで千葉グループの皆さんにご挨拶をして解散しました。
 またも、とても楽しく充実した時を刻むことができました。これを読んでいるJRPSちばの皆さま、一緒に本部協会誌発送のお手伝いに参加してみませんか。帰宅して、千葉グループの皆さんとヘルパーさんに感謝しながら飲んだビールは格別でした。

★「アクリルたわし」編み方講習会のご報告
担当 大野 真知子
 9月6日(金)今回は、初めての参加の方3名を加え7名の参加者となりました。そしていつものように、講師の先生、ボランティアさん、ヘルパーさん、女性ばかり総勢10名、とても賑やかで楽しい会になりました。飲み物で一服、指の体操の後さっそく開始です。
 今回は講師の先生が、いくつかのたわしの見本と一緒に製図を持ってきてくださいましたので、それを見ながら編める方、先生やボランティアさんに手ほどきしてもらいながら編む方と、それぞれの方法で編み始めました。自己紹介も兼ねてのおしゃべりをしながらも、皆さん指はしっかり動いているようでした。
 お昼のお弁当の休憩の後、終了の時間までに皆さん一つずつのたわしを完成されました。イチゴ、ドレス、石鹸ケース、花、四角いたわしと経験者も初心者も、それぞれに満足な楽しいひと時を過ごせたようです。 
 皆さん次回を楽しみにされていらっしゃるようですので、また企画したいと思います。楽しみにお待ちください。

★ミニミニ交流サロンのご報告
◆「南柏サロン」8月のご報告
南柏サロン担当 中野 美保
 8月10日の参加者は、当事者13名、ご家族1名、ガイドさん2名の16名でした。今回も初めて参加の方がいらしたので、参加者全員で自己紹介と見え方紹介、近況報告から始まりました。
 まず、怪我につながるので注意したい話として、下り階段の一番下を踏み外した方や、通れると思った広さの所を進んだら、ぶつかってしまった方のお話がありました。ロービジョンの場合は、ついつい自分の目を過信してしまう事が多いですね。病気が進行した方の「目が頼りにならないから、料理の段取りをきちんとするようにしている」という話には皆さん感心されていました。それから、中心の視力がかなり落ちているけれど周辺視野が残っている方が、その周辺視野を上手に利用して物を判断しているというお話も興味深いものでした。
 いつもの皆さんの「あるある」話ですが、外出先のトイレの内装について、周りの色が白いと便器とのコントラストがはっきりしないので、利用しづらいという声がありました。これは清潔感を強調するために、病院の内装にも言えることだと思います。その他には、HOYAの暗所視支援眼鏡についてのお話などがありました。
 今回初めて参加された方は、目が見えにくくなってからほとんど外に出ていないという方でした。手帳の取得ができれば、ガイドヘルパーを利用してあちこちに出かけることができるという話に、一緒に来られたご家族の方もほっとされていました。

◆「南柏サロン」9月のご報告
柏市 小川 博康
 9月14日(土)、ようやく夏の暑さも収まりさわやかな気候となりました。台風15号の被害確認が日に日に拡大しており、皆さん心配しておりました。幸い東葛地区は台風の進路の西側に位置していたことで被害はほとんど無かったのですが、災害時の対応は視覚障害者にとっては一層困難になるので、普段から災害発生時のことを考えて準備をしておくことが重要だと意見が一致しました。
 今回は当事者10名、家族2名、ガイドヘルパーさん2名の14名で柏、松戸、我孫子、つくばからの参加でした。今回も初めて参加される方がいましたが、南柏サロンでは常連の出席者に加えて、新しい方も増えているので定員16名で収まらなくなるのではないかという嬉しい心配も出てきました。
 先ずは順番に現在の目の状況と、最近のトピックスを発表しました。これから障害者手帳の申請をする人もいて、診察、医師とのやりとりなどの経験談を話しました。JRPS東京が主催したタンデム自転車で、皇居を一周するというイベントに参加した人の体験談もありました。9月29日のバリアフリー上映会の案内もありました。東金市の斉藤さん発信で紹介されたアプリの、エンビジョンをインストールした方の報告がありました。携帯ショップでも慣れていないせいか、何回か通ってようやくインストールできたとの事。なかなかの優れものだと本人は満足していました。書類にかざせば読んでくれるので、家にある書類の断捨離(だんしゃり)に取り組んでいるとのこと。渡辺会長発信の「年金機構からの大切なお知らせ」の、年金生活者支援給付金の制度について議論しました。
 今回つくばから初めて参加された方がいました。茨城県にはJRPSの地域協会が無いため、南柏サロンには茨城県の方が時々参加されます。15年前に障害者手帳の1級に認定されたとのことで、全盲ですが家で家事や庭の手入れや野菜を育てるなどすべて自分でやっているというお話で、実際にはいろいろとご苦労もあったと思うのですが非常に明るく語っていました。このような交流会に参加するのは初めてということでしたが、非常に参考になるのでこれからも参加したいとのことでした。今回は話題が多く昼食が13時近くになってしまいました。
 あとはいつもと同じくサンドイッチでも食べながら談論派と、ビールを飲みながらのラーメン派と分かれて解散となりました(ラーメン派にはビールを飲まない人もいますけど)。

◆「千葉サロン」8月のご報告と「福祉機器体験&相談会」のご報告
千葉サロン担当 大野 真知子
 8月23日(金)の参加者は、男性2名、女性5名、ヘルパーさん3名、ボランティアさん2名でした。お二人の方が初めての参加でしたので、自己紹介をしていただきました。
 お一人の方は「かくれ緑内障」といって、緑内障でも眼圧が高くなるという症状がなく、眼圧が正常だったために、緑内障という診断が遅れて、その間に視力低下、視野狭窄が進んでしまったそうです。一人暮らしの不安を減らすために、日々の生活にどんな工夫をしたらいいかを知りたくて参加してくださったそうです。
 もうお一人の方は、長い海外生活の間に網膜色素変性症と診断され、障害者手帳も取得されて、近年帰国とともに歩行訓練などの福祉サービスを利用し始めた方です。ただ、年金や福祉サービスの更新のための、診断書を書いてもらえるお医者様がなかなか見つからないということでした。そこで参加の皆さまから、いろいろな情報やご意見が。そしてパソコンのソフトやスマートフォンのアプリ、便利グッズの紹介などにまで話はすすみましたが、お役にたてたでしょうか。
 お昼の時間も忘れ、あわててランチタイムとなりました。その間も皆さまそれぞれに、おしゃべりは盛り上がっていたようです。
 13時からの『福祉機器体験&相談会』では、パソコンソフトやプレクストークの体験をさせていただきました。また、ガラケーの携帯電話がなくなってしまうのではとの質問が出ました。それに対して、いずれは移行せざるをえないのではということから、ガラホ、アンドロイド系スマホ、アイフォンを説明してもらい、アイフォンの外付けキーボード「リボU」も体験させていただきました。

◆「千葉サロン」9月のご報告と「福祉機器体験&相談会」のご報告
 9月27日(金)男性1名、女性5名、ヘルパーさん3名、ボランティアさん1名の計10名での会となりました。
 まずは、会長から皆さんに今回の台風15号の被害がどうだったかとの確認から始まりました。市原市からの参加の方から、停電が長引いて発電機を使って冷蔵庫とクーラーだけはかろうじて動かせたこと、スーパーに行っても品物がほとんど無かったこと、情報がラジオのNHKぐらいからしか入らなかったことなど、やはり大変な状況だったようです。今もまだ不便な日々を過ごされている方もいらっしゃるようです。お見舞い申し上げます。
 その後、参加者のお一人が今歩行訓練の特訓中というお話が出たところで、皆さんから歩行訓練の大事さや、訓練を受けたものの現在一人で街を歩いている時に、少しずつ街が変化していてうまく対応できなかったことや、タクシーに一人で乗った時の良かった事、反対に困った事など次々と話がつながりました。一人で歩けるというのは楽しくもありますが、皆さんが「命かけて歩いているわ」とおっしゃるように、難しさもいろいろあるようです。そんな時私たち障害者のほうも、周りの皆さんの助けに甘えるばかりでなく、自分自身細心の意識と注意を持たねばならないと再認識しました。
 宅配のお弁当が届いたところで、ランチを楽しみながら皆さんの使っている白杖の種類や通信機器のあれこれと、三々五々のおしゃべりタイムとなりました。
 13時からの『福祉機器体験&相談会』では、交流会ででていたガラケーが終了間近ではないかという話題が改めてでましたので、少し情報をいただきました。またウィンドーズ10への準備と、皆さんの必要なソフトの情報をいろいろいただきました。





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