あぁるぴぃJRPSちば会報139号
■ 投稿
★ロービジョン川柳&俳句
担当 中野 早苗
今号より、ロービジョン川柳に加えて俳句も募集することとなりました。どんな季語があるのかわかりやすくするため、季語を書き出していただきました。
川柳と俳句の投稿者は男女3名。これは作品を読んでいただければわかると思いますが、女性の投稿中、使われている単語に、ドキリとしました。「合コン! 見つめあう! 素肌! 鎖骨!」と並ぶ若々しさに思わず「ほう。」とため息が出てしまったのです。これはざわざわさんの川柳の句にある「デザート世代」。まさに私もこの「デザート世代」にあてはまるからでしょうね。
次回は4月。冬から春の作品をお願いいたします。できれば3月5日までにいただけると、たいへんありがたいです。
それでは、お楽しみください。
☆ロービジョン川柳
ペンネーム 「ざわざわ」
・RP 負けてたまるか この野郎
【解説】
網膜色素変性症に対して、悲観せず根底に強い気持ちをもって生きていかなければならないと思う。たまには「このやろう」と思うことだってある。
・ロービジョン デザート世代 楽しんで
【解説】
60歳を超えると、食事のフルコースで言うと最後のデザートにあたるそうです。私もすでに60歳を過ぎておりますので、視覚障害があっても最後のデザート世代を楽しんでいきたいです。
☆俳句
ペンネーム 「鈴木卯ノ花(うのはな)」
・親友と 気安く呼ばれ 草の花
【秋の季語】草の花 ・秋に咲くいろいろな草の花のこと。
親友という言葉がちょっと苦手です。自分が親友と思っていても、相手は思っていないかもと考えてしまいます。これは私の方が思っていなかったときの句。
・後ろ見て 人影はなく 秋彼岸
【秋の季語】秋彼岸
後ろに誰かいると思って振り向いても誰もいないこと、たまにあります。この前は絶対誰かいたはずなんだけど。
・セーターの 鎖骨が笑う 金曜日
【冬の季語】セーター
学生時代、友人はよく合コンに行くときに素肌にセーターを着てました。それがなんとなく浮き足立って見えて、面白かったのを覚えています。
・見つめ合う 二人の間 ポインセチア
【冬の季語】ポインセチア
見つめ合っていられることが、羨ましい。
・元日や 鏡の吾に よろしくと
【新年の季語】元日
新たな気持ちで、今年一年がんばろうと自分に言い聞かせます。鏡の自分にも思わずよろしくと。
ペンネーム「友酒」
・湯豆腐や 湯気の向こうの 妻笑顔
【冬の季語】湯豆腐
妻と二人で夕餉の湯豆腐をつついている団らんの情景。
・白杖を 突く音で知る 寒の入り
【冬の季語】寒の入り
白杖で地面を叩きながら歩いていると、季節による音の違いが感じられます。
・カラコロと 風とたわむる 落ち葉かな
【冬の季語】落ち葉
地に落ちた落ち葉が、静かな音を立てて流転している様です。わが人生の流転を見るようです。
※投稿先 中野 早苗 Eメール:sanae403@y3.dion.ne.jp
★リレーエッセイ(7)
習志野市 大野 真知子
10月8日に開催された「第3回チャリティー音楽祭スーパーライブ2022」の感動から、もう10日あまりが過ぎましたが、18日にNHK総合『首都圏ネットワーク』の番組内で、この音楽祭が取り上げられていましたね。マエケン(前田 憲志)さんのインタビューを聞いていてまた感動!
最初この感動の理由は、いつもパワフルなマエケンさんの、30代でお仕事を辞めざるをえなかったようなつらい過去を初めて知ったせいかと思いました。でも、それだけじゃないなと。それ以上にマエケンさんが、私たち視覚障害者が言いたかった思いを代弁してくれたからじゃないかと思いました。
マエケンさんは、理想の英語講師の自分はいなくなったつらさをおっしゃっていましたが、私の場合、専業主婦ですから社会的にはそう変わりませんでしたが、それでも白杖を持った途端、いままでの自分じゃないと思ったものです。いままで当たり前にしていた主婦業も「見えないのに偉いわね、大変でしょ?」と言われることが増えて、そのたびに『障害者だけれどちっとも昔の自分と変わっていないのに』とは口では言えず、私は障害者、障害者らしく生きなくてはいけないのかなと、少しもやもやした時期もありましたね。
マエケンさんがすごいのは、そんななかから脱するために視覚情報サポートラジオを立ち上げたことです。それをきっかけに音楽が好きだった自分を思い出し、そこから同じ思いで集まった仲間たちと、このすばらしいスーパーライブ音楽祭を実現させて聴く人を感動させてしまうんですから。もちろん出演者の皆さんのレベルの高さがあってのことですが。マエケンさんが「自分の好きなことで人が喜んでくれたら自分もうれしい」とおっしゃっていましたが、障害があるないに関係なく、そのとおりですよね。
私事ですが、昔から洋裁、編み物、お惣菜作りが好きでしたが、どんどんできることが減って、今は料理ぐらいになりました。でも、コロナ禍になってからひとつうれしいことが。孫や子供たちになかなか会えないことから、ときどきお菓子や作ったお惣菜、漬物、つくだ煮などを送っていたところ、『_婆のから揚げ、婆のつくだ煮_と名付けて、孫たちがよろこんで食べてるよ』というメールが届いたときは、とてもうれしかったこと! スーパーライブとはあまりにレベルが違いすぎて申し訳ありませんが、やはり自分の好きなことで人に喜んでもらえたら自分もうれしいですね。
来年のスーパーライブ楽しみです! 満員のホールで楽しみたいですね。あらためて、スーパーライブにエールを送りたいと思います。
★お役立ち情報(bQ9)
【iPhone7とiPhone7Plusのサポート終了について】
千葉市 川野 義一
ご存じの方も多くいらっしゃると思いますが、私自身がiPhone7を使っていますので気になっていました。それで皆さんにも情報を共有させていただきます。
今年の秋にiPhone7とiPhone7Plus(以下iPhone7と呼びます)のサポートが終了し、9月にリリースされたiOS16へのアップグレードが提供されなくなりました。iOSとはiPhoneを動かすための基本プログラムのことで、アップグレードとはプログラムの不具合の修正や機能追加のためのプログラムの更新のことです。
これは以前お知らせしました3Gから4Gに変更になったときのような基地局が廃止されるわけではありませんので、今後も継続して使うことはできますが、セキュリティに問題があっても修正されることがありませんので、インターネット接続すると危険な状態になる可能性があります。継続して使う場合は各自の責任においてご利用ください。
私は以前サポートが終了しているiPhone5Sを、自宅でラジオを聴くアプリのradiko(ラジコ)専用としてWi-Fi接続で利用を続けているんですよ。iOSのアップグレードが終了しても、修理サポートは当面の間継続されます。
では、修理サポート終了はいつごろになるのでしょう? iPhone7の修理サポート終了は2024年までと予想されます。理由はiPhoneの修理サポートは、生産が終了してから5年くらいと言われています。生産の終了が2019年9月なので、予想される修理サポート終了時期は2024年9月ころとなります。まだまだ時間があるため修理サポートに関しては、当面の間心配する必要はなさそうですが、部品がなくなってしまうと修理ができなくなってしまう恐れもあります。
また、iPhone7と合わせてiPhone6SPlusとiPhoneSE1などの機種もサポート終了になるようです。修理サポートについては2023年くらいに終了するようです。詳しくは、各携帯会社のショップなどにお問合せください。
私は近いうちに機種変更をしようと思っています。上位機種はいい機能があったりするのですが、ほとんど見えていない私には「画面が大きくきれいに映る機種は必要ないかなァ〜」と思ったり、唯一ホームボタンが付いているiPhoneSE3にしようかとも思ったり、悩んでいるところです。お財布とも相談する必要もありますよね。皆さんだったらどうなさいますか?
★こころの豆知識
船橋市 垣田 悦子
皆さま、お元気ですか? 早いもので、もう12月ですね。今年の冬は例年より寒いといわれています。冷えは万病の元です。冷えにともなって全身に不調が起こりやすいので、気をつけたいものです。ということで今回は冷え対策にもなる一品を紹介します。
<もやしの豚肉巻き> 2人分
(材料)
豚ももうす切り・・・・・・・6枚
もやし・・・・・・・・・・・1袋
タレ 長ネギ・・・・・・・中1/3本
ポン酢・・・・・・・大さじ2
白ごま・・・・・・・小さじ1
さとう・・・・・・・小さじ1
ごま油・・・・・・・大さじ1/2
チューブにんにく・・小さじ1/2
(作り方)
@もやしは洗って、水切りしておく
A豚ももうす切り6枚を1枚ずつひろげ、その上の手前にもやしをのせ少しきつめに巻き、巻き終わりを下にして耐熱容器に並べ、ふんわりとラップをし電子レンジで5分ほど加熱する
Bレンジで加熱している間に、タレの材料の長ネギをみじん切りにし、全部をボウルに入れ混ぜ合わせる
C上記Aのラップをはずしお皿に並べ、Bをかける
ラップをはずす際は、熱いので火傷に注意してください。すごく簡単ですし、巻く具材をキャベツやレタス、豆苗(とうみょう)などお好みの具材で試してみてください。また、タレに豆板醤や生姜などを加えても美味しいです。生のにんにくや生姜を使用する際は、みじん切りにしてタレに加え、1時間ほど漬けたほうが味がなじんで美味しいです。ぜひお試しあれ!
<効能>
今回は、もやしに注目してみました。「もやし」とは植物名ではなく、豆などを発芽させたもの全般をさします。大豆もやしや緑豆もやしなどがあり、食物繊維やビタミンC、カリウム、カルシウムなどが豊富で消化機能改善、食欲不振改善、風邪や冷え予防効果などもあり、見た目以上の栄養価値があります。しかも、もやしやかいわれ大根も立派なスプラウトです。発芽によって豆のときにはほとんどなかったジアスターゼなどが増加します。おそるべし発芽パワーといったところでしょうか!?
ビタミンCと歯ごたえを残すには、ゆでるときも炒めるときも短時間で行うのが基本です。また、ヒゲの部分にも食物繊維が多くあり、取るとビタミンが流れ出るので、そのまま食べるのがおすすめです。
<まとめ>
冷えのメカニズムは自律神経の乱れ;ストレス、タバコ、血管を拡張する一酸化窒素の低下などが原因で、血管が収縮したり、ドロドロした血やコレステロールが溜まって血液の流れが滞った結果、血行不良がおき冷えにつながるというものです。血行を促進する3つの栄養素、ビタミンC(人参、いも類など)、ビタミンE(ナッツ類、うなぎなど)、セレン(魚介類、ねぎ、にんにくなど)を摂るようにしましょう。発酵食品のみそやしょうゆ、紅茶やウーロン茶なども体を温めてくれます。
また、筋肉は体が生み出す熱の6割を作り出しているので、運動して筋肉量を増やしたり、シャワーではなく湯船につかって体の芯から温め、血のめぐりをよくさせましょう。体を締め付ける服装やきつい下着はさけ、靴下をはきマフラーを巻いたりして、血行をよくする生活を心掛けましょう。 では、次回もお楽しみに!
★みんなの広場
木更津市の鈴木一士(かずし)です。まだまだコロナ禍で活動制限もあり気分転換が難しいご時世ですが、8月の後半にJRPSちばで企画されていた日帰りバス旅行。これをヘルパーさんにお願いして、8月に車で行ってきました。
まずは館山の「こがね農園」で人生初のいちじく狩りの体験。いちじくの茎から出た液体に直接触れると皮膚が荒れてしまうとの説明を受け、ビニール手袋を付け、収穫したいちじくを入れるケースを持ってビニールハウスへ移動。天気もよく中は結構暑い。運よくお客さんは少なく貸切り。熟したいちじくを教えていただき手で握って引っ張りゲット。昔からの実が赤いものと、フランス産の青っぽいものの2種類。味の違いはわからないけど、どちらも甘く美味しい。お土産用にも収穫し農園をあとに。
次の目的地は「木村ピーナッツ」でピーナッツソフトクリーム。車を少し走らせてもらうと、なんと目の前にお店を発見。こんなに近くにあるなんてびっくり。そしてピーナッツソフトクリームの味にこれまたびっくり。ピーナッツの味がしっかりしていてこれは本当に美味しい。その後、帰り道で「房総の駅とみうら・南房総おさかなセンター」に寄り、昼食に魚骨辛ネギラーメンを食し、土産に鯨のユッケやのどぐろ天を購入して帰宅。
今回は太陽介護センターさんに手伝っていただき、夏の館山を満喫してきました。ありがとうございました。
コロナ禍も3年近くとなり、市内の施設や学校にもクラスターが発生し、同僚やその家族にコロナ感染者が確認されるなど身近な存在となってきています。引き続き取るべき策を守り「ウィズコロナ時代」でも気分転換などを上手に行い、前向きに生活していきたいと思います。皆さまにおかれましてもご自愛ください。
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