あぁるぴぃJRPSちば会報150号
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★「第5回チャリティー音楽祭スーパーライブ2024」のご報告
視覚情報サポートラジオ 前田憲志(マエケン)
今年は総勢20組のアーティストが出演する過去最大規模の開催となりました。動員数も過去最多の409名。立ち上げから、4年連続の来場者数増となりました。
また募金総額も過去最高で、264,492円でした。内訳は、もうまく募金:129,950円、日本盲導犬協会募金:34,012円、スーパーライブ基金:100,530円です。
皆様のあたたかいご支援、ご協力、本当にありがとうございました。
今年のフィナーレは、全盲のアーティストらと千葉若潮少年少女合唱団との夢のコラボが実現しました。感動のステージに、涙がこぼれた人も多かったのではないでしょうか。
若潮からは、「全盲の方達と関わったことで、どんな障害があっても音楽の力を通して周りの人に感動を与えられることを学びました!今年初めてこのような貴重な経験をさせてもらったので、今後の若潮でこの経験を活かしてこれからも頑張ります!」という感想をいただいております。
スーパーライブは、今後も地域の子供達と音楽祭を通じて関わり合うことで、将来にわたって、社会における視覚障害者への理解を拡大し、障害のある人もない人も、共に支え合い、誰もが笑顔で暮らしていける、社会作りに繋げたいと思っています。
また、急きょゲストとしてステージに上がっていただいた、パリパラ五輪水泳で見事銅メダルを獲った、冨田宇宙さんには銅メダルを見せていただきました。実際に触らせてもらうと、結構大きくてずっしりしたもので、パリパラ五輪のメダルの威厳を感じました。触らせてもらった観客の方も多かったようで、貴重な体験ができたようでした。
音楽とパラスポーツ、パラアートのコラボもまた、今後のスーパーライブの発展には必要な世界観だと思います。今後、話題性なども広く盛り込んだ音楽と福祉の総合イベントを作り上げていきたいです。
「今年のスーパーライブは終演後もみんななかなか帰らないよね」と受付担当の方。
スタッフも出演者もお客さんも、みんな握手や記念撮影など…。終演後はそんなあたたかい雰囲気がホワイエ全体を包んでいました。
市原市のこころ舞踊団の中学生たちは、お客様のお帰りをヒラヒラを振って送ってくれました。
千城台高校の高校生たちは朝8時から19時すぎまで、受付や誘導など明るく元気に手伝っていただきました。「気を付け〜、礼! ありがとうございました!!」と高校生の皆さん。スタッフやマエケンにみんなで最後は一礼をして帰って行きました。優しくさわやかな風が吹きました。
世代を越えて、障害のある人もない人も、音楽を通じてみんな笑顔で前を向いて優しい社会を作っていける場所、そして、『みんなが帰ってこれる場所』が立ち上げ4年にして、ようやくでき始めた気がします。
今年、スーパーライブはようやく階段を一歩上がれました。来年へ向けて、船橋では動員数=1,000人という目標が待っています。会場が大きくなる来年こそがスーパーライブにとっては本当の正念場です。必ず目標を越えてみせるという熱い想いを胸に、多くの人たちに笑顔と感動を与え続けるため頑張ってまいります。これからも皆様のあたたかいご支援・ご協力、よろしくお願いいたします。
「見えない力で未来は変わる、変わった世界にみんなで立ちたい!」
来年も皆様のご来場、心よりお待ち申し上げます。
★こころの豆知識
船橋市 垣田
皆様、お元気ですか?今年の夏はうだる様な暑い日が続きましたね。初秋に入っても日中は暑い日があり、猛暑バテしている人はいませんか?ということで今回は、簡単で美味しい1品を紹介します。
<あっという間に玉ねぎ天> 4人分
(材料)
はんぺん・・・・・・・・1枚
玉ねぎ・・・・・・・・・中1個
卵・・・・・・・・・・・1個
小麦粉・・・・・・・・・大さじ2
塩・・・・・・・・・・・少々
こしょう・・・・・・・・少々
油・・・・・・・・・・・適量
(作り方)
@はんぺんは1cm角に切る。
A玉ねぎは、あらみじんに切る。
Bボールに、はんぺんと塩、こしょうを入れ手でよく練り、玉ねぎと卵、小麦粉を加え、よく混ぜ合わせる。
C卓球ボールぐらいの大きさに丸め少し平らに整え、中火の油で片面2〜3分づつ揚げる。
あっという間に、玉ねぎ風味の効いた玉ねぎ天の出来上がりです。油で揚げるのが苦手な人は、ハンバーグのようにフライパンで焼いても美味しいですよ。火を使うので火傷には気を付けて下さい。お好みで、残り物の野菜を入れてみるのもいいかもしれません。私は先日えだ豆を入れました。これもまた美味でしたよ!
(効能)
はんぺんなど魚介類の練り物は、不飽和脂肪酸のDHAやEPA、カルシウム、ビタミン類、タウリンなども多く含まれ、健康維持に効果があります。魚介類と違い下処理する必要がないので、さまざまな料理に活用して下さい。ただ塩分も含まれているので、練り物だけを沢山食べるのではなく、バランスのよい食事を心掛けて下さい。
(まとめ)
猛暑バテを引きずって、なかなか本調子に戻らない人も、適度な運動を心掛け、旬の食材を食べ、これから来る冬のウイルス等に負けない健康な体を目指しましょう。
人込みでのマスクや手洗いは必須ですよ!
次回も、お楽しみに!
★みんなの広場
網膜色素変性症との出会いから (会員 M・E)
3人の男児を設け、34歳を迎えたある日、運転免許の取得を考え、眼科を受診した。矯正視力が1.0未満であったためだった。
そこで知らされた「網膜色素変性症」という病名を知り、百科事典で調べたところ、遺伝性で失明することを知り、大泣きした覚えがある。我がことよりも、子供達の将来を案じながら成長を見守った。
息子達はそれぞれの道へと進み、順調に就職も果たせた。だが、30代を過ぎたころより、徐々に視野、視力の低下が始まり、3人とも50代を迎えた今の病状は、かなり深刻になってきたようだ。継続雇用に恵まれたものの、私よりも進行が早く、母として安全通勤を祈る日々が続いている。
治療法の確立を願い、この会に入会し17年となりました。iPS再生医療、人工網膜、遺伝子治療、光遺伝学など、医療講演会をつうじ、先生方の情報に耳を傾け、希望を持って期待しているところではありますが、未だに研究途上の様子です。
今ではデジタル機器が浸透し、QOLの向上にも関心が注がれ、私たち患者にとっても情報を得る機会が増えました。治療法の確立を待つ間、日常生活用具を上手に使い、デバイスを有効に活用する以外ありません。また、外出にも、同行援護の制度を利用しながら、諦めることなく、趣味を生かし、苦しみを喜びに変えて、人生の終盤を過ごしたく思います。
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