あぁるぴぃJRPSちば会報153号
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★お役立ち情報
【視覚障害者総合支援センターちば用具部主催「視覚障害者向け福祉機器展」のお知らせ】
(社福)千葉県視覚障害者福祉協会
用具担当責任者 河野(こうの)さくら
いつもお世話になっております。千葉県視覚障害者福祉協会 用具部 河野(こうの)です。
一昨年、昨年と大好評をいただき、多くの方々にご来場いただいた本展示会。今年も最新の福祉機器を取りそろえ、皆様に実際に体験していただける機会をご用意いたしました。
本展示会では、拡大読書器、音声読み上げ読書器、点字ディスプレイ、歩行支援デバイスなど、日常生活をより快適にするさまざまな機器を展示し、実際に体験をしていただけます。専門スタッフによる説明や、使用方法のデモンストレーションも予定しております。
また、会場では以下の特別企画も実施いたします!
☆キッチンカー・ヤクルト販売で美味しい食事や飲み物を楽しめます。
☆アロマハンドトリートメント体験でリラックスしたひとときを。視覚障害者が取得できるアロマハンドテラピストの資格についてもお話がきけます。
☆福祉やiPhone相談コーナーでは、日常生活やデジタル機器の活用について専門スタッフが丁寧にお答えします。
※ご注意 アロマハンドトリートメント体験、相談コーナーは当日予約制となります。
ぜひこの機会にご来場いただき、新たな福祉機器との出会いをお楽しみください。
開催概要
日程: 2025年4月19日(土)11時〜15時
会場: 視覚障害者総合支援センターちば(千葉県四街道市四街道1−9−3)
入場: 無料(事前申し込み不要)
お問い合わせ: 043−420−8763 担当:河野(こうの)
皆様のご来場を心よりお待ちしております。
★ロービジョン川柳&俳句
担当 中野
先日、「週刊新潮」に連載されている五木寛之さんのコラムに興味深い一説を見つけました。「和歌の世界には返歌(かえしうた)という優雅な技法があるが、川柳にも川柳的なやりとりがあってもいいはず。元の句に触発されて反射的にでてくる、いわばカウンター句である。」ここまできて、これこそ反射的に思い出されたことがありました。この技法を使って会報に掲載したことがあったはず。もう1度見たいなぁ。そこで、こちらから作者(ご夫婦)にお願いしました。お二人とも目はご不自由ですが、日常は豊かで明るく、つい笑ってしまうエピソードが満載です。
俳句は連続掲載の作家さんたち。どれも「うーん、おみごと。」という秀作ぞろいです。そして、とてもお勉強になります。お楽しみください!
次回は7月5日までに、夏の季語で作品お待ちしています。
☆ロービジョン川柳
ペンネーム:プリン・ハート(最新作)
・夫 つらいとき 君の歌声 ちからなり
・妻 五線譜を そめゆく音符 あいのうた
・夫 君となら いとなむくらし ハーモニー
・妻 あなたとの ふうふげんかは 和音なり
ペンネーム:プリン・ハート(昔の作品)
・夫 大物と 喜びたぐる 釣りの糸
・妻 だれだれと 襟弾く糸は 主人から
【解説】
利根川に友達と釣りに行きました。
久しぶりに、「リール」と言う釣り竿を使いました。
なるべく遠くに、おもりのついた釣り針を、投げるのです。何度目かの時に、かなり重い大物が、かかったと手ごたえがありました。
「やったー。やったー。」と、喜び、その釣り糸をたぐってみると、前じゃなくて後ろに続いていました。その釣り針が、妻の洋服の襟にささってしまったのです。それを、大物だと勘ちがいをして、喜んで、引っ張り続けていたのです。
・夫 扇風機 止める指先 足だった
・妻 扇風機 リモコンきかぬ でかいしり
【解説】
妻が、扇風機を止めようとして、リモコンを操作しているのですが、うまくいかないみたいでした。それもそのはず、扇風機の前に僕が立っていまして、扇風機のスイッチを足の指でけそうとしていました。このようなわけで、妻がいくらリモコンを捜査しても、ダメなわけでした。
本当に、おはずかしいことで…
スイッチは、ちゃんと手の指で、けしましょう。
☆俳句
ペンネーム:秀坊
・冬うらら 窓辺に鳥語 真似る猫
【冬の季語】冬うらら
冬のうららかな日に家猫が窓の外の小鳥を見て
自分も外に出て空を飛びたいよと話しかけているようでした。
・手術後に 放屁一発 初笑ひ
【新年の季語】初笑ひ
俳句の季語には春夏秋冬の他に「新年」の季語があります。
正月、初夢、初富士、仕事始め等たくさんあります。
一月の句会等では「新年」の季語を使って句会を行います。
・吾子の名を 違へる母や 花朧
(あこのなを たがえるははや はなおぼろ)
【春の季語】花朧
施設に入った母が日ごとに認知症が進んでいくのを何もしてやれないで
見ている自分。施設の中庭には小さな桜の花が咲いているが朧にしか見えな
い。
ペンネーム:うのはな
・一斉に灯るジオラマ 四月来る
【春の季語】四月
幼少時、博物館にある郷土のジオラマをよく見ていました。豆電球を点けるスイッチをカチカチして遊びながら見ていました。
四月は、年度の始まりです。否応なしに迫ってくる新年度に対する気持ちを、詠みました。
・初桜 許せぬ人が 一人います
【春の季語】初桜
その年はじめて咲く桜のことを初桜といいます。初桜を見ると、うれしい気持ちの反面、忘れられない暗い記憶が蘇ることもあるのです。
・裏切りの前の目配せ 落椿
【春の季語】落椿(おちつばき)
椿は咲き終わると、ぽとりと花ごと落ちて枯れます。それを落椿といいます。お互いの、あいだにあった、関係性が失われた、目配せさせられた瞬間の心情を詠みました。
ペンネーム:友酒
・かのひとの 訃報と届くや 木瓜の花
【春の季語】 木瓜(ぼけ)の花
元カノの訃報が届き、庭を見やると白い木瓜の花が咲いていました。
・参道の 石段埋める 雛あまた
【春の季語】 雛
勝浦で神社の階段に毛氈を敷き多くの雛を飾っている光景を詠んだもの
・去年今年(こぞことし) 千葉県支部の 巨星墜つ(おつ)
【新年の季語】去年今年
暮れから正月にかけて、千葉県支部の創設に関わった、太田さん、岡野さんが、あいついで逝去されました。ご冥福を祈ります。
一時代が終わったという気がします。伊豆を太田さん、石垣さん、細川さんと4人で旅をしたことを思い出します。楽しい想い出をありがとう。
私はもう少し頑張ります。
問合わせ先 中野 senryuu@crp.jp
★〜ブラインドゴルフを始めてみませんか?〜
木更津市 鈴木 一士(すずき かずし)
ブラインドゴルフとは、視覚障がい者のためのゴルフです。
ブラインドゴルフでは、目の代わりとなるガイドやパートナーと呼ばれる「補助員」と共に、二人三脚でプレーをします。ルールは、一般のゴルフルールとほとんど同じですので、健常者と視覚障がい者が一緒にラウンドを楽しむことができます。
見えずともエンジョイゴルフ! しましょう。
ブラインドゴルファー、ブラインドゴルフをお手伝いして下さる補助員(ボランティアやガイドヘルパー)を随時募集しております。お気軽にお問合わせください。
写真:アドレスに入る時のプレーヤーと補助員(プレーヤーの正面から)
プレーヤーがクラブを握りボールを打つ構えの準備をし、補助員はボールの後方にクラブヘッドをセットしている。
〈練習会スケジュール〉
@ 主催:日本ブラインドゴルフ振興協会 (関東打撃練習会千葉会場)
日時:毎月1回(水曜日 不定) 12:20〜13:30
12:00現地集合
*JR姉ヶ崎駅で事務局と待ち合わせ希望の場合も事務局に問合わせ下さい。
2025年4月16日(水)
場所:アネックスゴルフ
〒299−0115 千葉県市原市不入斗1211−2
内容:打撃練習(指導:岡田美智子プロ、ほか)
費用:ボール代 500円
備考:クラブレンタル無料で可能
問合わせ及び参加申込み先
日本ブラインドゴルフ振興協会(JBGA)
〒167−0053 東京都杉並区西荻南2−17−8 ミスズビル3F
TEL:03−3333−5481/FAX:03−3333−3402
Eメール:info@jbga.org
A 主催:千葉県視覚障害ゴルファーズ協会
日時:毎月第4日曜日 9:00〜12:00 9時現地集合
(ただし8月、12月、1月を除く)
2025年4月27日(日)、5月25日(日)
場所:北谷津ゴルフガーデン
〒265−0067 千葉県千葉市若葉区北谷津町282
内容:打撃練習、ショートホールラウンド(9ホール)
費用:ボール代 800円 ショートコースプレーフィー 1200円
計2000円
備考:クラブレンタル要相談
問合わせ及び参加申込み先
千葉県視覚障害ゴルファーズ協会(千葉VIG) 事務局:石田芳雄
Eメール:nae02601@nifty.com
〈大会情報〉
VIGオープン大会(仮称)
日時:2025年6月9日(月)
会場:新千葉カントリー倶楽部
〒283−0001 千葉県東金市家之子2177
TEL:0475−52−4341
オープン大会ですのでVIG会員以外でも参加可能です。
問い合わせは
日本視覚障害ゴルファーズ協会事務局 並木 正
Eメール:vigjimukyoku1994@gmail.com
★みんなの広場
JRPS千葉の皆様、こんにちは。千葉市在住の長谷川と申します。
さて、私は趣味としてマラソンに挑戦しています。視覚障害のため、日常生活ではさまざまな困難に直面することがありますが、マラソンを走ることで自分の限界に挑戦し、生活の質(QOL)を向上させることができています。
マラソンは単に身体を鍛えるだけでなく、心のリフレッシュにもなります。走ることで日々のストレスを解消し、心の安定を保つ大切な時間です。しかし、視覚障害があるため、ひとりで走ることは難しく、伴走者のサポートが不可欠です。伴走者と一緒に走ることで、コースを迷うことなく安心して走り切ることができます。
マラソンを通じて得られるものは、身体的な成長だけではありません。走り終えたときの達成感や自己肯定感の向上は、日常生活にも良い影響を与えています。視覚障害を持ちながらも、自分の限界を超えようとする挑戦は、より豊かな人生を送るための自信につながっています。
さて、ここまでお読みいただいて、「私が趣味としているマラソンについて書いたのだな」と思われた方も多いかもしれません。しかし、実はこの文章は、AIに書かせたものです。私は「私を主語にして、マラソン、視覚障害、趣味、QOLの4つのキーワードを使って400字の文章を作成して」と入力しただけです(もちろんマラソンを趣味としているのは本当の話です)。
すでにAIを使っている方からは「何を今頃」と笑われそうですが、最近AIに触れてみて、私はとても驚きました。文章そのものは、あまり味があるものとは思いませんが、AIを使うことで内容を整理したり、誤変換の修正など、視覚障害者が苦手なことには、大変便利なツールだと感じています。
改めて、IT技術の進化も私たちの生活や仕事を広げてくれるものだと実感しました。チャットGPTなど無料ですし、入力もシンプルでわれわれでも問題なく使えます。ご興味のある方は、一度触れてみてはいかがでしょうか。
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