あぁるぴぃ千葉県支部だより82号


■投稿■

★愛媛旅行記(1)

市原市 石川 隆
 平成24年8月3日(金)〜6日(月)の4日間、愛媛県松山市で行われた第21回 全国盲ろう者大会に参加してきました。
この全国大会は、年に1回、全国の盲ろう者や通訳介助者が集い、交流を深めること を目的として、平成3年から開催されています。
私もこの全国大会で、全国の盲ろう者や通訳介助者とお友達になった人も多く、毎 年、楽しみにしている大会でもあります。
全国から盲ろう者200名、通訳介助者400名以上の参加者が集いました(正確な 数字は全国盲ろう者協会から発表されます)。千葉からは盲ろう者7名を含む25名 が参加しました。
全国大会からすでに5か月近く経っているので、思い出しながら書いています。

8月3日(金)1日目 朝6時に起きて身支度をして、最寄り駅で7時に通訳介助者と待ち合わせしていたの で、 急いで家を出ました。
7時に通訳介助者と合流し、1つ隣の五井駅から、高速バスで東京湾アクアラインを 通 って、羽田空港へ向かいました。
朝食べてなかったので、羽田空港ターミナル内でサンドイッチを買って食べました。
待ち合わせ場所に千葉の参加メンバーが続々と集まってきましたが、私と通訳介助者 2 名は、千葉の参加メンバーとは宿泊するホテルが違うので、別行動で飛行機に乗りま した。
羽田9時25分発(たしか遅れて出発したような)の飛行機で松山へ。
松山到着後、空港からリムジンバスで松山市内へ。大街道というところで下車し、近 くのお店でお昼を食べることにしました。
今治市のB級グルメの焼豚卵飯があるとお店の人にすすめられ、焼豚卵飯を注文しま し た。御飯の上に、御飯がみえないくらいに豚肉を被せるように乗っかっていて、その 上に目玉焼きが乗っかっていました。豚肉のタレが効いて美味しかったです。
お昼を済ませ、ここから歩いて15分くらいのところにある予約していたホテルへ。
ホテルはまだチェックイン出来なかったので、荷物をフロントに預けて、会場の「ひ め ぎんホール」に行きました。
14時から開会式が始まりました。
開会の言葉、歓迎挨拶、主催者挨拶、来賓祝辞と続いて、休憩をはさんで、第3回体 験 文コンクールの表彰式を私が発表するため、舞台に上がりました。
この体験文コンクールは、盲ろう者が当事者としての生活体験を綴り、全国盲ろう者 協 会が発行している盲ろう者の専門誌「コミュニカ」などを通じて、広く社会に、盲ろ う者に対する正しい理解を深めてもらうという目的で始まったものです。 去年は東日本大震災の影響で全国大会が中止になり、第2回体験文コンクールの表彰 式 ができず、今回はじめて表彰式を全国大会の会場で行いました。 第3回体験文コンクールに全国から18編の作品が寄せられ、厳正なる審査の結果、 4編の入選が決まったことを発表しました。盲ろう者の専門誌「コミュニカ」に4編 の入選作が掲載されています。
開会式は16時で終わりました。
次の歓迎パーティーまで時間があったので、会場内をウロウロしていたら、あちらこ ちらから声をかけられました。が、声を掛けてくれた人は誰だったか、あれから5か 月も経っていることもあり、覚えてません。(笑) 18時から歓迎パーティーが始まりました。歓迎パーティーではアトラクションやク イズがありましたが、どんな内容だったか忘れました。 私は翌日の第3分科会で司会を担当することになっているので、講演してくださる信 州 大学医学部の岩崎先生と打ち合わせをするため、一番奥のテーブルにいました。
岩崎先生は日本網膜色素変性症協会(JRPS)のアイヤ会という部会の顧問をされ て います。アイヤ会は、網膜色素変性症患者の中でも聴覚障害を伴う患者部会です。
歓迎パーティーも21時に終えて、ひめぎんホール前から市電に乗り、2つ目だった か、 3つ目だったかの駅で降りて、宿泊先のホテルに戻りました。
この日は朝早かったので、シャワーを浴びて、23時過ぎには床に着きました。
(続く)

★こころの豆知識
船橋市 垣田 悦子
  JRPS千葉県支部の皆さま、明けましておめでとうございます。良い新年のス タートは切れていますか!? 風邪など引いて寝込んでいる人はいないでしょうか?
 ということで、今回は、目にも良く、ウイルス対策にもなる食材をつかった一品 を、ご紹介します。
【スタミナうなぎ丼(4人分)】
(材料)
うなぎ(蒲焼用) 1枚、うなぎのタレ 1つ、人参 3分の1本、 ほうれん草 2分の1束、ごま 適量、ねぎ 適量、ごはん お椀4杯分、 にんにくチップ 適量、卵黄 1個ずつ
(作り方)
1.うなぎの蒲焼をレンジで温め、1センチ幅に切る。
2.人参は、3センチ幅に切り、千切りにする。ほうれん草も3センチ幅に切り、そ れぞれラップに包み、レンジで1分ずつ温める。
3.ご飯をお椀に盛る。
4.1と2をごはんの上に乗せ、うなぎのタレをかける。
5.ねぎ、ごまを振り掛ける。
6.お好みで、にんにくチップを指でつぶし、ふりかける。卵黄は、ご飯の真ん中に くぼみを作り、割り入れる。
 今回使った食材のうなぎ、ごまには、ビタミンB1が多く含まれ、効能としては、 ・視神経の働きを維持する。
・疲れ目対策。
・風邪による疲労回復。
・お酒の飲みすぎ(悪酔い、二日酔い)対策。
・ごまは、亜鉛も多く含んでいるので、免疫力を高め、風邪を引きにくくする効果も
ある。
・にんにくの香り成分であるアリシンは、ビタミンB1の利用効率を高めてくれるの で、一緒に摂るとよい。
などがあります。
 また、うなぎには、ビタミンB2も多く含まれ、その効能としては、
・目の充血改善。
・視神経の働きを維持する。
・だるさ回復。
などがあります。
 さらに、うなぎ、人参、ほうれん草、ねぎには、ビタミンA(βカロテン)が多く 含まれ、その効能として、
・疲れ目、ドライアイ対策。
・角膜保護。
・暗いところでの視力を保つ。
・正常な視力の維持。
・ほうれん草には、ルテインも多く含まれるので、加齢黄斑変性や白内障のリスクを 軽減させる効果あり。
・ねぎには、発汗作用があるので、風邪対策にもよい。
などがあります。
 火を使わずに、簡単に美味しく出来上がるので、ぜひ試してみてください。
 また、キノコ類には、免疫力を高めるビタミンDやβグルカンが多く含まれるの で、トッピングしてみるのもいいかもしれませんね。
 このように、食事に気をつけるだけでなく、こまめな手洗い、うがいもお忘れな く。ちなみに、帰宅後、きちんとうがいをすると、風邪の発症率を40%ほど抑えら れるそうです。ウイルスは、のどの奥まで侵入するため、しっかり上を向きながら、 「ガラガラ」と、15秒ほど行うことが大切です。
 次回は、目にもよく、花粉症対策にもなる食材を使った一品をと考えております。
お楽しみに!!

★アイフォンの講習会に参加して
東金市 斉藤 寿美子
 カトレアの会の会員から、ソフトバンクとauから出ているアイフォン5が、どのく らい使えるのかを、見てきてほしいと言われ、先日の講習会で、アイフォンを使えそ うか体験させていただき、どこまで音声が載るのか、機能が使えるのか、操作方法 は、視覚障害者でも、タッチパネルで対応できるのかを、体験したくて参加してきま した。
実際に操作させていただき、アンドロイドやスマフォは、画面を少しでも触ってしま うと、すぐ反応してしまいますが、アイフォンは、ボイスオーバーなど、設定をきち んとしておけば、ダブルクリックをしない限り反応しないので、安心して音声で場所 を探すことが出来ました。
操作方法も難しいかなと思いましたが、画面タッチの練習機能で、指一本でダブルク リックやクイック、指2本でのダブルクリック、指3本でのクイック操作ができれ ば、今まで通りの携帯機能をはじめ、ニュースや1時間ごとの天気予報と気温、イン ターネットラジオ、現地検索、スカイプ、色や明るさの識別、紙幣の識別など、いろ いろなアプリをいれることもでき、一度入れたアプリは、次世代の機種にも電話帳と 同じように、データをそのまま入れられるとのことで感動しました。
目覚まし登録も、ホームボタンを押しながら、「明日の6時に目覚まし」と言うと、 それだけで目覚まし登録ができるなど、本当にスマート(賢い)携帯だと思いまし た。
私はauなので本当に欲しくなりました。
ドコモは、ギャラクシーがどこまで使えるのでしょうか?
御園さんも、「アイフォンがあれば、パソコンは使わなくてもすんでしまいます」と 言っていました。
アイフォンはキーボードもつなげるし、持ち運びもコンパクトで、ウイルス対策も アップルの方で、ある程度やってくれるようで、楽かもしれません。
まだまだパソコンを使える環境ではない方達へも、アイフォンの登場は画期的だと感 じます。
見える人も、視覚障害者の操作に切り替えた方が、間違えにくいし、小さい文字を見 なくてもいいし、楽かもしれませんね。視覚障害者の方が、健常者より操作が早いか も知れませんよ。
それから、視覚障害者2年生?の木内さんのお話を聞いていて、和装で白杖をついて いると、10割の方が親切にしてくれ、普通の洋服の時は4割の確率で、親切にして くれると、お話ししているのを聞いて、健常者も心の目がないと、見えていても見え ないんだなぁと感じます。
そして、出来るかもしれないと言うワクワク感と、教えたいワクワク感を感じると言 う 言葉に、共感させていただきました。
そのワクワクを感じられることって、幸せで、障害があってもなくても、関係ないと 感じました。

★点字投票
東金市 早川 源造
 昨年末の衆議院選挙で、初めての点字投票をしました。
前回までは、墨字での投票ができていたのですが、病気の進行により、投票用紙の裏 表の判別も難しくなった今回は、点字投票をすることとなりました。
 投票所は、自宅近くの保育園。白杖を使って歩いて行きました。ここで、まず困っ たのが、「入口がわからない!」。普段、用のある施設ではないので、入口の位置が わかりません。案内看板はあるのでしょうが、私にはそれも見つけられません。記憶 を頼りに、ウロウロしていたら、「もう少し先ですよ」と声をかけられました。あり がたいことです。
 受付で、投票所入場券を出しながら「点字投票を」と申し出ると、真新しい点字盤 と、点字用投票用紙を渡され、記入台まで誘導してくれます。投票用紙を点字盤に セットして、小選挙区の立候補者の名前を読み上げてもらい、ポツポツと記入。投票 用紙を裏返して、記入に間違いのないことを確かめ投票箱へ、投入口を指で確かめて 投票。続いて比例区の投票。最高裁判事の国民審査と順調に投票。初めての点字投票 が終わりました。
 ところで、疑問がひとつあります。「最高裁判事の国民審査」の用紙は、どんなレ イアウトなの? 今回は、よく確かめなかったのですが、どうなっていたのでしょう ? 点字投票初体験の私には、まだまだわからないことが出てきそうです。

★編集後記
編集 中込 孝一
  11月17日、時雨しきりに降る中、銚子へ。途中、飯岡町で、3.11の津波の 傷跡に遭遇。そこには、家の基礎だけが残る廃墟の街並みが。あまり知られていない が、津波で14人が亡くなり、いまだ一人が行方不明という。自然の威力はこれだけ ではなく、ジオパークでは、数百万年(数ミリが数万年)にわたって堆積した地層の 崖を見る。
また、犬吠埼犬岩地区では、義経が追われて、船で北上するときに置いていった愛犬 が、7日7晩鳴いて、海に消えた後にできたという伝説の犬岩を見た。波打ち寄せる こと幾星霜、岩を穿ちて犬と成る。
 そして、地球の丸く見える展望台では、湾曲した九十九里が望め、空を映し、より 濃いブルーに染まった海上には、幾艘かの白い船が浮かび、内一艘の船影が今しも水 平線に消えなんとし、地球の丸いことを証明するかのよう。
 このように、今回の銚子行は、自然の力に圧倒されるばかりであったが、飯岡町で は、海岸に設置された何機もの風力発電機が回っているのを見て、人間の自然に挑む ドンキホーテの強さを感じた。RP治療も、波の侵食で犬岩ができたように、遺伝と いう神の領域に、今年こそは穴を穿つことができると信じてやまない。


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