第十八回 windows8 レポート

福岡市東区 明治 博 


 Windowsの新バージョン「Windows 8」が、Windows 7のリリースから約3年を経て昨秋に発売されました。今回は、このWindows 8についてレポートします。

◎ 「直観的な操作でわかりやすく」と言われていますが、もちろん、これは視覚によるものです。従来のスタートメニューとは全く違っていて、所謂、「タイルのようなデザイン」になっており、これを「スタート画面」と呼びます。

今までのWindowsでは、デスクトップに必要なものを表示して利用していましたが、Windows 8 ではこの「スタート画面」から作業を始めます。

◎ タブレットやスマートフォンをイメージしていただければいいのですが、タッチパネル式の液晶ディスプレイを搭載したパソコンなら、画面に触って操作できます。

◎ 「直観的な操作〜」とは言っても、今までのWindowsを使い慣れた晴眼の方でもとまどわれると思っていましたし、ましてや、スクリーンリーダーを使う私達は、どのように操作するのかと案じていましたが、文字通り「案ずるより産むが易し」でした。

◎ 高知システム開発から出ている「PC-Talker 8」をインストールすると、自動的に今までのスタイルのスタートメニューが表示されます。「シャットダウン」、「最近使ったファイル」、「設定」などのメニューが並んでいますし上下カーソルキーで移動できます。ご自身でインストールしたソフトも表示されますので、違和感なく使うことができます。個々のソフトさえ起動できればあとはOSに関係なく使い方は同じなんですからね。

◎ そして有り難いことにPC-Talker 8を組みこむことにより、ワードやエクセルの2007から採用された「リボン形式の表示」だけではなく、2003までのようなメニュー表示も使うことができます。このメニュー表示、すごく、助かります。

◎「新しいスタート画面でも使ってみたい」と思われる方はスタートメニューの中に「スタート画面」という項目がありますのでそこでエンターすればその表示になります。

◎ Windows 7までで使えていたマイクロソフトセキュリティエッセンシャルズ(MSE)は使えません。使えないと言うよりWindows Defenderに統合されていますので必要ないと言った方がいいのかもしれません。

◎「コントロールパネル」の表示は「カテゴリ」、「小さいアイコン」、「大きいアイコン」の中からご自分の好みで変更することができます。

◎ Windows 8には便利な機能がいくつか加わったのですが、その中に「SkyDrive」があります。利用するには、Microsoft アカウントが必要なのですが、作成した種々のデータをインターネット上のデータ保存スペースに保存することができます。インターネット上に保存すればどこからでもアクセスできますし、家族や仲間で共有することができます。

◎ 現在、PC-Talker 8は、まだ、タッチ機能には対応していませんが、いずれ対応してくれると思います。既にタブレットやスマートフォンを使いこなしている視覚障がい者も多くいらっしゃるようですが、PC-Talker 8がタッチ機能に対応すれば、パソコンの楽しみ方が一段と増すことになるかもしれません。その日が待ち遠しいです。

※パソボラさーくる虹は、視覚障がい者のパソコン活用を支援しています。

原則として毎月第2日曜日に福岡市市民福祉プラザ(ふくふくプラザ)で月例の研修会を行っています。
興味がある方は、092-607-5154(明治)までご連絡ください。

第十七回へ戻る

タイトルへ戻る