「この病気とつき合って」
M・F(男性 嘉麻市)
九州大学病院眼科
九州大学眼科で坂本先生の診察を受けたのは、平成11年のことでした。
「特定疾患の手続きをしてから白内障の手術をしましょうね」と、優しく手引して診察室の出口を明るい方へ導いていただいた。
医療証が届いた時、先生は北九州厚生年金病院に出向されていましたので、追っかけて行く形になりました。
2週間入院して、先ず光覚程度しか見えなかった右眼の手術を受けました。
萎縮しがちな右眼にワッカを入れて広げ、右斜め下に焦点をあわせてレンズを入れていただきました。
術後眼帯をはずした時には光ががサーッと入って、ホールのテレビで人影の動くのが見えました。
頭が晴れて爽快になりました。
左眼の手術中は、こみあげてくる感謝の心で激しく震え涙がこぼれました。
退院前にレーザーを念入に撃っていただきました。
病棟主治医は、松本先生でした。
先生には眼の他に、長年左肩に持っていた脂肪の塊を摘出していただくなど大変ありがたかった思いがあります。
入院中、毎朝屋上を走っていた旧館は今は撤去されていますが、熊手四つ角をバスで通るたびに懐かしく思いだします。
毎月第2火曜日の、色変再来検診を年2回安心して受けられるのも、すべてがこの手引の暖かい手のぬくもりから始まったような気がいたします。
北九州地区交流会
数年前、第3日曜日開催の北九州地区新年交流会に参加ししたのが皆さんと知り合うきっかけとなりました。
集合場所のウエル戸畑から近くの宴会場まで、白杖をついている上田さんを少し手伝ったのがご縁で、上田さん代表の音声パソコンクラブに参加しています。
音声パソコンクラブ西部北九州
北九州市西部障害者福祉会館で行なっています。
視覚障害者のためのパソコン3ヶ月課程修了の10名が参加しています。
毎週土曜日の午後4時間、講師だった中村さんや親切なパソコンボランティア、施設職員に囲まれて楽しくやっています。
インターネットもできるし、館内に点字図書館もありますので、大変便利で気楽に集まることができます。
私は皆さんに習って、PLEX-Talkポータブルレコーダーや拡大読書器を使い始めました。
そろそろ白杖をもと覚悟して、義父の古びた杖3本に、白ぺンキをスプレィしました。