「これからも、この病気と向き合って」
匿名 北九州市
この病気で障害者として歩みだして9年になりました。
今思えば、明日にでも失明してしまうのではと焦っていたころで、これから先にぶつかるであろう色々な出来事について考えると、自然と涙がでてきていました。
私には 年頃の娘がいましたので、この病気の事をどう説明したらよいのか、悩みました。又、結婚の話となると、相手又その家族との関わりが、とても重圧でした。
世間の中で目立たないように、知られないようにと病気を隠そうともしました。
私の病気のせいで、家族が影響をうけることがたまらなく辛かったです。
けれどもそれを打ち消すことができたのはやはり家族である、主人と娘でした。
「一人じゃないよ」の支えの言葉が何よりも嬉しかったし、力をもらったことを思い出します。そんな自分ですが、昨年、おばあちゃんになってしまいました。
今は、孫のおかげで温かいしあわせを貰っています。
又、JRPSの会に参加するようになったのも9年前の同じ頃です。初めて会に出席する為、バスで向かっていましたら、途中、白杖を持った女性がバスに乗りこんできました、白状もって、一人で行動していることにその当時は感動してしまいました。縁があるんですね、実はその女性も同会員の方でした。
この病気がきっかけで、出会うことができ、努力されている姿を学ばせてもらえることが励みになり、私は「一人じゃないんだ」と前向きにもなれましたし、病気のことを理解し、お互いを支えあえる場があることにも感謝しています。
この病気は少しずつ進行していくのでしょう、年齢もとってしまう、その時々をどんな風に過ごしていこうかとも考えてしまいます。今はまだ仕事をしています。
白杖をまだ持って歩けない自分ですが、いつかは、その力を借りるときが来るはず。それまで、まだ、自力で行動ができているのであれば、やれることがある事に感謝して、無理をせず、自分らしく、日々を大切にして、この病気と向き合って進んでみたいと思っています。
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