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No.108<2023―03>

 JRPS群馬通信 No.108〈2023-3〉

【目次】
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1.今後の行事予定
(1)JRPS群馬主催行事
1)オンライン定例ピア談話室を開催しています
2)JRPS群馬第25回定期総会&記念行事

2.活動結果報告
(1)JRPS群馬主催行事
1)オンライン定例ピア談話室を開催しました
2)新春おしゃべりランチ会を開催しました
3)春の足音を音楽で楽しむ会&ランチ会を開催しました
4)JRPS群馬 小林会長の思い出を語る会を開催しました

(2)JRPS本部関連行事
1)第18回 JRPS網脈絡膜変性フォーラムが開催されました

3.投稿コーナー
1)私の好きなこと3つ 川端 明美さん
2)「宿命に耐え、運命と戯れ、使命に生きる」 石井 亨さん
3)追悼~亡き前会長小林 和男様に捧げる~ 市橋 映二さん
4)名無しのひょっとこ川柳

4.JRPS群馬事務局からのお知らせとお願い

5.編集後記


【本文】
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1.今後の行事予定
(1)JRPS群馬主催行事

1)オンライン定例ピア談話室を開催しています
・この談話室は、皆さんがオンラインでおしゃべりをするお部屋です。日ごろのお困りごとや伝えたい事など、
何でもお話しください。まだご参加されたことのない方もお気軽にご参加ください。
毎月第3土曜日 夜8時から10時 Zoomによるオンラインで開催をしています。

今後の実施予定日 4月20日(土)・5月18日(土)・6月25日(土)・7月20日(土)
いずれも夜8時からオープンしています

・参加資格 :JRPS群馬のML(メーリングリスト)の「RPゆうあい群馬」に登録されている会員の皆様
・参加費は、無料
・申し込みは、不要、入退室は自由
・開催前日までに、MLでZoomURLを配信いたします。

※ MLに登録をご希望の方は、末尾のJRPS群馬事務局にお申込みください。
また、オンライン(Zoom)の方法について不明の方は、事務局へご相談ください。
随時練習会を行います。

2)JRPS群馬第25回定期総会&記念行事
  開催日:令和6年(2024年)6月30日(日曜日) 10時~15時半
  会 場:群馬県社会福祉総合センター 2階 203会議室
      前橋市新前橋町13ー12 TEL:027-255-6000
  主なスケジュール:
  午前:来賓あいさつ、 第25回定期総会
  午後:トーク&ミニライブ(クラッシックギター演奏)
     記念医療講演会:オンライン 講師 近藤 峰生教授(JRPS理事、三重大学眼科教授)
  演題:未定
  ※併設行事として、日常生活用具などの福祉機器展示会を予定しています。
  皆様のご参加をお待ちしております。

2.行事結果報告
1)オンライン定例ピア談話室を開催しました
 ・1月20日(土曜日) テーマ:何でもしゃべろう (参加人数 12名)
 ・2月17日(土曜日) テーマ:私の失敗談(参加人数 15名)

 ★2月17日の感想をご紹介します:(Y.Aさん メーリングリストより)
  こんにちは、Y.Aです。昨日のピア談話室に参加された皆様 おつかれさまでした。
  失敗談というテーマで、みなさんもう数えきれないくらい、出るわ出るわ。2時間では話しつくせないほど、楽しい失敗、怖い失敗、恥ずかしい失敗、おどろいたり 笑ったり 納 得したりで、大盛り上がり。 ちなみに、京都で財布を無くし 警察で 出てこないでしょうと言われた方、私も 悔しくなりました。それと お茶だと思って ペットボトルの中身を流しに流してしまった方 危険な液体とか、大騒ぎでしたね、ドキドキです。
  また、転んで救急車騒ぎになってしまったり、障碍者トイレの開け閉めがわからなくて、 非常ボタンを押してしまったり、トイレの最中にびっくり あけられてしまったり もう散々な目に遭いながらも頑張ってトイレを使う、トイレの話でこんなにも盛り上がるなんて なんだかおかしくなっちゃう 洋服の前後ろ 裏表などの間違えは みんな、うんうん、とあるあるです。
  ほかにも 人のひざの上に座ってしまったり、家の中でもいろんな所にぶつかったり 、旦那様と思って知らない人と話しかけていたり、腕をつかんでしまったり、もう皆さん 時間が足りないくらいどんどんでてきます。
  失敗談は限りなくありました。
  みなさん 笑い飛ばして 楽しく語り合えたことは本当によい時間を過ごしました。

2)新春おしゃべりランチ会を開催しました
 ♪ 美味しいイタリアンランチとワイワイおしゃべりで新年を寿ぐ ♪
 1.日時:令和6年1月28日(日曜日)12時から
 2.場所:サポーリ ディ ノモト(イタリアンレストラン)
    前橋市古市町46-1 Tel:027-253-2024
 3.参加人数 24名

 ★感想 Y.Aさん(メーリングリストより)
 こんにちはY.Aです。新春ランチ会では、お世話になりました。
  久しぶりに皆さんに会えてうれしかったー。ねっ
 最初に、1月1日に発生した能登半島地震の犠牲者に、心から黙祷をしました。
  それから 楽しみにしていた新年会が始まりました。乾杯はスパークリングワインで 。とってもおいしかったですよ。素敵なグラスで割らないようにひやひやですが、大丈夫 。 H.Oさんが見てくれました。
  お料理は、スープ・サラダ・パスタ・次にポーク。そしてデザートはロールケーキと コーヒー、盛りだくさんでとっても大満足で、その間、ビンゴゲームもあり、私は全くだめ でした。
  当たった人は何をもらったのでしょうか、おめでとう。
  最後は、A.Kさんの笑いヨガで大盛り上がりで、レストランは、まるでコンサート会 場に なったみたい。あっという間の2時間でした

3)QOL向上交流会 ♪春の足音を音楽で楽しむ会&ランチ会♪ を開催しました
 ・日時:令和6年3月10日(日) 10時から
 ・イベント内容 ①ハワイアンバンドと手回しオルゴールの心響くコンサート
 ・会場:伊勢崎市障碍者センター 2階多目的室
  群馬県伊勢崎市西田町71(電話:0270-75-5530)
 ・参加人数:41名 ● ハワイアンバンド演奏:サウスウィンズ様
 以下、サウスウィンズ様のプロフィールです。
 南国の爽やかさと、懐かしい音色に心癒されるハワイアンミュージック。
  サウスウィンズは、本格ハワイアンから、昔懐かしい昭和歌謡をお届けするハワイアンバンドです
 「憧れのハワイ航路」、「私、祈ってます」、「ふるさと」等懐かしい名曲を、多数 演奏して いただきました

 ●手回しオルゴール演奏&体験会:雅流 山田幸男様
 「時の流れに身をまかせ」、「なごり雪」、「愛しのエリー」等、オルゴールの音色 にピッタリなバラードの曲を聞いたり、演奏を体験したりしました。
  ・イベント内容 ②ランチ会 12時30分から14時
 ・会場:一心太助様・参加人数32名
  群馬県伊勢崎市連取町1797-1(電話:0270-25-3776)
 ★感想 M.Aさん
 昨日の音楽イベント&ランチ会は、とても良い時間でした。
 午前中だというのに、素敵な楽器やオルゴールの音色、癒しの歌声に気持ちがよくな り、ポーッとしてしまいました。  私は、ハワイアン・バンドの演奏曲で知っている曲はあまりなくて、「黄昏のビギン 」という曲も初めて聞いたのですが、あの女性ボーカルの方の可愛く甘えるような癒しの声に、ウットリとしてしまいました。
 あの曲が、ちあきなおみさんの曲だということを知り、早速家に帰ってYouTubeで聴いてみましたが、私はご本人より今回の女性ボーカルの方の歌声のほうが全然素敵に聞こえました。
  バンマスさんも、ダンディな声でとても若々しい感じでした。 N.Nさん、そんな素敵なバンドを紹介して、取り仕切ってくださって、ありがとうございました。
  そして、手回しオルゴールも、とてもきれいな音色でした。 山田さんが、「世界一簡単な楽器」とおっしゃっていましたが、ギターのような形をしてい て、首から下げる形で、その脇に小さいハンドルのようなものがついていて、それを回 すだけ、ということでした。
 曲もいろいろあって、しっとりした曲もオルゴールの音色で聴くと、メルヘンのようでし た。
 いつまでも、素敵な音色を聞いていたかったです。
 山田さんや今回ご紹介してくださったM.Kさんにも感謝です。
 今まであまり、音楽イベントってなかったように思いますので、またこのようなイベ ントが できると良いですね。
  一心太助さんのお寿司ランチも美味しかったです。
  送迎していただけたのが、またありがたかったです。

4) JRPS群馬 小林前会長の思い出を語る会を開催しました。
  3月の定例ピア談話室は、JRPS群馬 小林一男前会長の悲しいお知らせを受け、 急遽「小林さんの思い出を語る会」 に変更になりました。
 ・日時 3月16日(土) 20時から22時
 ・オンラインZoomにて14名参加
 ★ 感想 Y.Aさん(メーリングリストより)
 皆様 おはようございます。
 昨夜は 小林さんの思い出を語る会で たくさんの皆様に語っていただき、ありがとうございました。
 また、あまり小林さんと面識のなかった方々も、みんなの話を聞いてくれました、小林さ んも 喜んでいるかと思います。
 長い間のJRPSに携わっていただき、いろんな人に電話を掛けたり 新しい人には声がけをしたり、とっても大事な存在でした。
  小林さんは、パソコンや英会話・アイフォンなども頑張って練習をしたり、また カラオケ大好き。時にはおちゃめなところもあったり、みんな思い出話が尽きませんでした。
<中 略> 小林さんの思い出がたくさんあり、時間が足りなくなってしまいそうでしたね。企画してく ださったE.Mちゃん、参加の皆様ありがとうございました。
 小林さんのご冥福をお祈りいたします、合掌。

5)本部主催行事 第18回 JRPS網脈絡膜変性フォーラムが開催されました。
  【日時】2024年2月4日(日)13時~15時30分(開場12時30分)
  【会場】北九州国際会議場 国際会議室 2階
     福岡県北九州市小倉北区浅野3丁目9-30(JR小倉駅 北口から徒歩5分)
  【講演】
    1.「遺伝子検査の現状と課題」 秋山 雅人(九州大学)
    2.「遺伝子治療開発に向けたヒト化網膜色素変性症79モデルマウスの作成」 佐藤茂( 大阪大学)
    3.「特定波長光を用いた網脈絡膜変性に対する新規治療法の開発」 伴 紀充( 慶応義塾大学)
    4.「神経変性の分子メカニズム解明」 藤田 幸(島根大学)
  【オーガナイザー】 近藤 峰生(三重大学眼科)・町田 繁樹(獨協医科大学埼玉医療センター眼科)
  ※当日you tubeで視聴された方もおられたかと思いますが、概要はJRPSホームペ ージで確認できます。
  また、正会員(本部会員)の皆さんは、会員ページにログイン する と講演録画を視聴できます。
  パスワードを知りたい方は、JRPS事務局にお問合せ くだ さい。


 3.投稿コーナー
 1) 私の好きなこと3つ 川端 明美
 こんにちは、川端です。 今回、群馬通信で何をお話しようか、いろいろ考えましたが、今の私が好きな事、ヨガ、 笑いヨガ、音楽の3つのお話をしようと思います。
  では、1つ目、ヨガのお話から。
  私がヨガを始めたのは40年前で、まだヨガが世の中に定着していませんでした。 当時、姉から「ヨガをやってみよう」と誘われてついて行ったら、なん私がヨガを始めたのは40年前で、まだヨガが世の中に定着していませんでした。 当時、姉から「ヨガをやってみよう」と誘われてついて行ったら、なんと、そこはヨガ講師 養成講座だったのです。
 何がなんだかわからぬうちに、ヨガ教室を始めることに。
 自分の意思で始めた訳ではないのに、今ではヨガがない生活は考えられません。
 ヨガというと、体が柔らかくないと出来ないと思っている人も多いと思いますが、そんな ことはありません。硬くても、楽しく動きながら、自分の体の内側に目を向けていく 。それだけで、充分なんです。
 実は、こんな風に考えるようになったのは、コロナの時に緊急事態宣言を経験してからなんです。それまでは、教室や生徒さんの事を中心に考えていて、自分自身はヨガを 楽しむなんて感じではなかったのです。ただ、夢中で走ってきました。
 でも、コロナで教室はいつ再開出来るかわからない。生徒さんの居ない部屋でヨガを やるのはさみしいなあと思っていたら、コロナの影響で、YouTubeヨガの動画がたくさん配信されるようになったのです。これが、当時の私にピッタリはまったのです。
 毎回教室で何をやるかを考えなくていいし、動画の講師の言うとおり動いて、自分と自分の体にただ向き合えばいい。
 「楽しい~~~~~~~ぃ!」ヨガをやってきて、こんなに楽しいと思ったことはあ りませんでした。楽しいついでに、オンラインサロンにも入って、いろいろな勉強もできました。
 ヨガを始めた時は、まだ車の運転もしていたし、東京や地方の勉強会にも参加してい ましたが、今では外へ出掛ける勉強会は参加出来ず、本やテレビの情報だけではモヤモヤしていました。
 サロンはヨガだけでなく、栄養学や脳科学、顔ヨガ、マッサージ、ボイストレーニン グ、防災、片付けまで、家に居ながら勉強出来ました。利用料金はかかりますが、出掛けるのが困難な私にとって、有難いシステムでした。
 オンラインサロンを経験して、色々なタイプのヨガにも接して、ポーズに拘らず、自由に 楽しく気持ち良く動けばいいと思うようになりました。今では自分自身のヨガの時間 が、 大好きになりました。
 もちろん、生徒さんとのヨガは大好きですが、喜びもあります。
 コロナは私たち視覚障害者にとって、悪い事だけではなく、ズームやオンラインとい う、 こんなにも良いことを連れてきてくれました。ただ、相変わらず、私は「IT難民」 です(笑)
 では二つ目、笑いヨガのお話。
 笑いヨガはヨガと違って、14年前、自分の意志で始めました。実はある日、自分が 笑いづらい、笑うのか下手という事に気づいたのです。「これではまずい」と思っていた時、 新聞で笑いヨガ講座の記事を見つけ、早速、申し込みました。
 参加した当日、最初は「私には無理」だと思っていましたが、帰る頃には心も体もスッキ リ、気分もいいし、続けてみようと思いました。
 そして、あっという間に14年経って、オーバーですが人生が変わりました。今では リー ターという資格も取って、自分が笑いヨガを伝える人になりました。
 笑っていると、免疫が上がる等、健康効果もあるし、ラッキーだったり、ハッピーな事が 沢山やってきます。笑う事で、私の脳のクセが、ネガティブからポジティブに変わり 、物事の受け止め方が、プラスに考えられるようになったのです。
 もちろん、辛く苦しいことや、ストレスもありますが、以前より立ち直りが早くなり 、「ま、い っか!」と思えるようになりました。大好きな笑いヨガで、毎日を上機嫌で暮らしていきたいと思います。「笑う門には福来たる。今では健康も来る」このことわざ、科学的に 証明 されています。
 では、最後は音楽のお話。
 私が小学校3年か4年生の頃、ビートルズが初来日しました。9歳上の姉は大興奮! 確か「プリーズ・ミスター・ポストマン」だったと思いますが、何度も聞かされて、 何がいい のか、小学校低学年の私には、さっぱりわかりませんでした。でも気がつけば、すっ か り私もビートルズファンになっていました。今でも大好きです。
 そして中学時代は、洋楽大好き。「雨を見たかい」「ノックは3回」「ウィズアウト ユー」「シ ーズン」など、今でも大好きな曲いっぱいです。そして高校時代はフォークソング大 好き。
 吉田拓郎、かぐや姫、赤い鳥、チューリップ、オフコース等。少しフォークソングと は違う けど、ガロも大好きでした。「学生街の喫茶店」が有名ですが、私はオリジナルの曲 が 好きです。意外にも、ギターテクニック、ハーモニーの良さで、今でも男性ファンが 多い んですよ。
 そして社会人になってからは、クラシック、ジャズ、フュージョンも聴くようになり ました。
 これは、吹奏楽をやっていた主人の影響です。学生時代はクラシックを聞いていると 眠 くなりましたが、今では大好きになりました。
 そして、私は2年程前から高校時代に自己流でやっていたギターを再開しました。ギターといっても、コード進行するだけの簡単なもの、でも高校時代より、コードもアル ペジ オも出来る種類が増えました。これだけでも嬉しく満足です。けして上手ではないけ れ ど、ギターを弾いている自分が大好きです。
 以上、今の私が好きな事ベスト3でした。
 最後に大好きな曲の中から、3曲ピックアップしましたので、良かったら聴いてみて 下さ い。
 一曲目は、スキマスイッチの「奏(かなで)」。この曲はメロディーも好きですが、 歌詞がグッときて良いですよ。
 二曲目は、渡辺香津美(ワタナベ・カズミ)& 沖仁(オキ・ジン)の「スペイン」 。この曲は ジャズピアニストのチック・コリアが作った曲です。お二人別々での演奏もありますが、 共演しているバージョンが私は好きです。この曲は、哀愁もあってすごく良い曲です 。
 渡辺香津美さんは、ジャズフュージョンギタリストで有名な方ですし、沖仁さんは、 フラメンコギターで本場スペインの国際コンクールで優勝した凄い方なんです。 曲もいいですが、なんといっても、お二人のギターテクニックはすばらしいの一言で す。
 3曲目は、フジコ・ヘミング「月の光」。この曲は何人かのピアニストと聴き比べましたが、 私はフジコ・ヘミングさんの「月の光」が好きです。
 満月の夜に、この曲を聴きなから瞑想すると、とても気持ち良くリラックス出来ます 。
 3曲ともYouTubeで検索すれば聴く事が出来ますので、ぜひ、どーぞ!
 では、長くなりましたが、最後までおつき合い頂き、ありがとうございました。
 これからも笑いながら、ヨガとギターを弾いて、毎日上機嫌で暮らしていきたいと思います。
 いーぞ!いーぞ!イェーィ!!
 あはははは~~~ ♪

 2) 「宿命に耐え、運命と戯れ、使命に生きる」 石井亨
 私には、大切な友人から贈っていただいた、ずっと心の中に残っている言葉があります。
 それは、当時の三菱ケミカルホールディングス取締役会長の小林喜光さんが座右の銘としている 「宿命に耐え、運命と戯れ、使命に生きる」と言う言葉です。
 人間は、自らの意志とは無関係に、それぞれに異なった境遇を持ってこの世に生をう け、 そのすべては「宿命」で、「耐える」しかないのですが、確固たる意志を持つ主体に 成長 すれば、自発的に人生を切り拓くことができるようになり、それが、まさに、自ら命 を運ぶ「運命」であり、人として生まれた以上、何かを成し遂げたいと考える事が、「使命に 生きる」と言う事なのだと、述べています。
 その時、この言葉を私自身の境遇に置き換え、宿命とは、運命とは、使命とはと自問 自 答を繰り返して、様々な考えを巡らせた事は、今もなお鮮明に心の中に残っています 。
 その内容をこの場でお話してしまう事は、この文章を読んで頂けている方々に、「宿命に耐え、運命と戯れ、使命に生きる」と言う言葉に対しての先入観を持たせてしまう 事に なるので、差し控えさせて頂きますが、視機能の低下に伴い、社会的な存在価値を喪 失してしまった自分を受け入れられなかった当時の私にとって、この言葉はとても大 き な支えとなっていました。
 「使命に生きる」と言えるような生き方には、到底たどり着けていない自分と向き合 うと、 いつもその無力さに打ちのめされますが、今の自分にできるささいな事で、関わって く ださる方々を 穏やかな気持ちにさせられたらそれは私に課せられた使命の遂行に 繋がるのではないかと思っています。
 そしていま、以前、お世話になった方から送っていただいた本当に生きがいのある人生とは、人生に課せられたマイナスをプラスに変えて生きる事だと教えられた意味が、 少しだけ分かって来たように感じています。

 3) 追悼~亡き前会長小林一男様に捧げる~ 市橋 映二
 
 谷川から吹き降ろす風が桜の蕾を凍らす日

 あなたが旅立たれていたとの知らせを受けた
 昼の喜びがくつがえされた夜

 この日が来ることは覚悟をしていたものの

 この時から抜け殻になった
 時が止まり

 届かなかった祈りと後悔と悲しみの日々
 あの頃、あなたの傍に何時も優しい奥様がいて

 難病を克服する協会への熱い思いによって

 その温かい瞳と声であなたを支えていた
 遠く黒々と横たわる函館山のかすむ日だった
 冷たくしぐれた雨のしずくが流れる窓辺で

 優しい奥様が旅立たれた事を知った
 この時も手の届かない悲しみで抜け殻になった日々
 ただきらきらと輝いていた瞳と明るい歌声が残っていた

 在りし日の奥様の遺影の前で頭を垂れた日
 あなたの姿や声がすっかり変貌し

 改めて悲しみや寂しさの大きさを知った
 それから時が経て、あなたの姿が再び飛び立とうとする姿に

 わたしもまわりの人々もどれほど喜んだことか
 様々な挑戦と私たちへのご指導の日々
 私にとってどれほどの心の支えになった事か
 そんな時あなたが倒れられたことを知らされ

 再び頼りなく空虚になった日々が続いた
 一度も会えないまま、長い長い戦いの後

 あなたは優しい奥様のもとへ旅立たれた
 祈ろう天国のかなたで二人が手を繋ぎ

 在りし日のように虹色の花園で語り合っている姿に
 それが永久に続くことを感謝を込めて
 記:2024年3月15日

 4) 名無しのひょっとこ川柳
   政(まつりごと)第2弾
 ・火の玉が 火だるまになる 日本丸
 ・勘違い 株が上がって 鼻高く
 ・嘘は駄目 子どもに言えぬ 親(おや)辛い
 ・知りません やっぱり同じ 政倫審
 ・超豪華 政治資金で 飯を食い お粗末でした。


4.JRPS群馬事務局からのお知らせ
 1)「青い鳥〒はがき」のご寄付をお願いします。
  今年も、例年のように無償配布されると思われます。
  最寄りの郵便局にお問合せをしていただき、所定の手続きをとるとご自宅に葉書が届 きます。
  ご寄付頂いた葉書は協会活動の告知に使わせていただきますので、ご協力を お願いいたします。

  2)あなたもJRPS本部会員になっていただけませんか
  現在JRPS本部に加入している全国の仲間は約3600人です。日本網膜色素変性症協会の大きな目標の一つは、「私たち自身で治療法の確立を目指す」です。協会では 毎年3人の研究者に400万円の研究費を助成し、持続的に治療法の研究をしていただいています。
  iPS細胞を用いた網膜再生医療研究の髙橋先生をはじめ、この研究助成をきっかけに 私たちの病気の治療法研究を続けてくださっている先生方が、たくさんおられます。 その研究費助成のための基金として、本部の年会費(5000円)の一部が使われています 。
  あなたの温かい応援が、治療法の未来に希望の光を与えます。
  本部会員になると、研究助成の他に会員への特典がいろいろありますので、本部会員 へのご入会にご協力をいただければ幸いです。
 ※お問い合わせは、末尾のJRPS群馬事務局へお願いいたします。

 3)イベントの予告
 令和6年9月14日(土曜日)午後に、新前橋の群馬県社会福祉総合センター8階ホールにて、音楽を楽しむイベントの準備をしております。詳細がきまりましたら、メーリング や郵便にてお知らせをいたしますので、ご予定に入れておいてください。

 5.編集後記
 桜の季節ですね。淡い水色の空に薄いピンク色の桜の花の色はあまり区別がつかず、 道に散った桜の花びらに桜の存在を認識する私です。
 桜の季節、「春」と言えば「出会い」と「別れ」の季節ですね。
 今回原稿を寄せてくださったのは以前に数回、我がJRPSのイベントで笑いヨガの講師 を務めてくださった川端さん。私たちと同じくRP患者でもあります。宴会の締めの時 な ど、「ヤッター、ヤッター、イェーイ!!」と、笑いヨガの手法でみんなの元気や活力 を引き出 してくれます。そんな川端さんは、ヨガや笑いヨガとの出会い、そして好きな音楽の お話 などを、軽快に語ってくださいました。
 いつも元気で、明るく場を和ませてくれる川端さんの、大切な「出会い」ですね。 そしてもうお一人は、知性派の石井さんです。「宿命に耐え、運命と戯れ、使命に生きる」 という言葉、最初は難しい言葉だなぁと思いましたが、何回か頭の中で繰り返しているうちに、突然ストンと腹落ちしました。
 健常者でもこの言葉に共感を覚える人はたくさんいらっしゃると思いますが、難病を 抱えた私たちのような立場の人は、特に共感するのではないでしょうか。
 言葉って、大切ですね。人を幸せにも出来るし、不幸にもできます。私もいろいろな 言葉に救われています。これも出会いですね。
 出会いとは、かけがえのない人たちとのご縁だけでなく、夢中になれるもの、そして 自分を支えてくれる言葉など、そういったものたちに、いかに出会えたかで、人生の充実度が変わるかもしれません。今回寄稿してくださった川端さんと石井さんの文章を 拝見して、そう思いました。
  そして、人生は出会いもあれば、別れもあります。
 JRPS群馬前会長の小林一男さんが、2月25日にご逝去されたという訃報が届きました。小林さんは、JRPS群馬を立ち上げた時から、初代支部長の吉岡さんを支え 、二代目の会長として長年に当たり協会の基礎と発展に尽くしてこられました。会長をご退任されてからもJRPS群馬の相談役として、現執行部を支えてくださっていました。
 2020年8月に倒れられてから、3年半に亘る闘病の末の旅立ちとなりました。そんな 小 林さんの訃報を受け、3月のピア談話室は急遽、「小林さんの思い出を語る会」に変更 となりました。皆さん、小林さんとの懐かしい思い出をお話しくださいました。JRPS に入会したときに小林さんがかけてくれた優しいお言葉や、小林さんが会員のお一人お一 人に電話をかけていたことなどなど。私も瞼を閉じると、小林さんの温かい笑顔と、 語尾上がりの独特な優しい語り口調が思い出されます。 そして、現会長の市橋さんが、小林さんを偲ぶ詩を寄せてくださいました。小林さん が 奥様を亡くされた時のこと、小林さんを悼む言葉の数々に、どうしようもない悲しみ を感じました。JRPSを立ち上げた時からずっと、誰よりも間近に小林さんに接してこられ た 市橋さんならではの小林さんを見つめる眼差しに、胸が締め付けられました。 小林さんの多大なご功績に心から感謝をするとともに、安らかなご冥福をお祈りした い と思います。(記:秋谷)

 発行日:2024年4月8日
 JRPS群馬通信編集局(秋谷、市橋、飯塚)

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   群馬県網膜色素変性症協会(JRPS群馬)
   JRPS群馬事務局 市橋 映二
   〒378‐0031 群馬県沼田市薄根町3694-14
   電話:0278‐22‐2408(携帯:080‐5535‐5834)
   メール:ichiha@green.ocn.ne.jp
   URL:http://www.jrps.org/gunma/local/
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  ※※ この通信の配信を希望されない方は、上記事務局へお申し出ください。

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