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●突撃インタビュー! 「あぶちゃん」の巻

 みなさんもご存じのあのあぶちゃん。今回は、あぶちゃんの明るさの秘密に迫ろうと編集部が突撃インタビューしました。

「俺は生まれつき足が悪くて障害者だったんだ。だから17歳の時、医者に色変だと言われても、目が見えなくなる事ぐらいたいしたことじゃないと思っていた。まだ俺には耳も口もあるじゃないかってね。でも年をとって、だんだん病気が進行してきたとき、ラジオで竹脇無我の兄さんの話を聞いた。『中途失明者の自殺者が多い』ってね。それを聞いて、俺は、自分に出来ることは何かって考えたんだ。そして『二重障害の俺が明るく振る舞うことで、病気や障害に悩む人達に元気をあげられるんじゃないか』って、思いついたんだ。」

─生まれつきの障害、そして色変に…、それなのに底抜けに明るいのには、こんな人との出会いがありました。─

「高校を卒業して故郷を離れ、一人で群馬に来たとき、俺も将来を考えて悩んでいた。そして、日本点字図書館の館長に話を聞いてもらいに行ったんだ。そうしたら『今、見えなくなるかもしれないと悩んでいても仕方ない。見えなくなってから考えればいいことだ。』と、言ってくれたんだ。俺はその言葉を聞いて、目の前が明るくなったように感じた。先のことでくよくよするのをやめたのはそれからなんだ。」

─そうはいっても悩んじゃうのが人間。『死』について考えたこともあったようで…─

「若い頃、死んじゃいたいなって考えた事はちらっとあったけど、どんな死に方したって痛そうじゃん。周りの人に迷惑かけるしね。それはいやだよね。それにどんな障害があったって生きてたほうが楽しいって思うからね。俺は、こんなだけど生まれてきて良かったって思っているよ。」

─生まれてきて良かったというあぶちゃん。でも後悔していることがあると言います。─

「一つだけ後悔している事があるんだ。若い頃、何気なく自分が色変という病気だと両親に告白したんだ。そうしたら、両親が『こんな体に生んでしまって悪かった』って、土下座して謝ったんだ。俺、足のことで小さい時から両親に随分心配かけたし、金もかけてもらったんだ。それに、俺はそれまでも『生んでもらって良かった』って思っていたから、その時『ああ、なんて事を言ってしまったんだ』と、後悔した。今も両親に言ってしまったことを後悔している。でも、その時はきっと、誰かに聞いてもらいたかったんだろうね。」

─最後にJRPS群馬支部のみなさんに伝えたいことをお聞きしました。─

「三年前初めて交流会に出たとき、(会の雰囲気が)暗いなって感じたんだ。いくら目が見えなくなるからってここまで落ち込むことはないんじゃないかってね。今まで俺たちは見えてきた。美しいものも、何でも。だから『一番不幸』みたいな顔をするのはやめて、俺みたいに馬鹿言って、一度きりの人生を明るく楽しく生きようよって、伝えたいんだ。今悩んでいる人には『いくら悩んでもいい、とことん悩んでその山を乗り越えてほしい』と言いたいね。俺も悩み聞くしさ。偉ぶってまじめな事言うの好きじゃないから、いつも馬鹿言ったり、スケベな事言ったりしてるけどね…。これからも俺は俺のこのキャラで生きていくんだ。」

「あぶちゃんって、スッゴイステキ!!」と言うと、すかさず「俺に惚れちゃったかなあ。」とあぶちゃんらしいジョークが返ってきました。「ふふふっ…」と笑ってごまかしましたが、あぶちゃんの生き方や考え方に共感し、このインタビューを通じて素敵な仲間に出会えたことを嬉しく思いました。とにかく人と話すのが好きと言うあぶちゃん。あなたも交流会でぜひ、あぶちゃんと話してみてください。個人的に連絡を取りたい方は編集部までご連絡を!

◎このコーナーは、登場していただいた方に次の方を紹介していただきます。ステキな仲間をどんどん増やしていきましょう


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