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群馬支部だよりbT

目次(クリックすると読みたいところにジャンプします)

1.障害者自立支援法を知っていますか?

2.福祉車両の利用について 

3.JRPS第二回代議員会報告  

4.ドコモとau(エイユウ) さあ、どっち? 

5.突撃インタビュー 〜星野さんの巻〜 

6.医療従事者会員から中町智子さんより―視能訓練士として 

7.会員の広場(投稿コーナー) 

@視覚障害者として

Aメンタルヘルス交流会に参加して

8.会員の家族より

@再婚同士再出発

9.お知らせコーナー

@お知らせをメールで送ります

A業者さんを紹介します

 

※ここより、支部だよりの中身になります

 

1.障害者自立支援法を知っていますか?

 箕郷町 M

みなさん、いま、「障害者自立支援法」というのが国会で審議されている事をご存知ですか?そもそも、自立支援法とは何でしょうか?
 国が障害者の自立を支援するという目的で制定されようとしている法律です。とてもよい法律が出来そうなイメージですよね。私達は、本当に自立して生きていきたいと思っています。ですが、この法律には大きな落とし穴があるのです。
 これまで、支援費という制度を利用してホームヘルプやガイドヘルプのサービスを受ける事が出来ました。もちろん、現在も受ける事が出来ます。支援費制度とは、障害者が自分に必要なサービスを行政に申請する事により、市町村の役所から相談員がその申請者の自宅に来て、どれだけのサービスが必要かを話し合って、月何時間のサービスを受けられるか決定するものです。ガイドヘルプとホームヘルプとそれぞれの時間を設定出来ます。これに関しては、それぞれが必要だと訴えればそれなりに時間をもらう事が出来ました。
 しかし、自立支援法が導入されると、そうはいかなくなります。これまで、支援費では国が50パーセント、県と市町村がそれぞれ25パーセントを負担していました。しかし、自立支援法が導入されると、ガイドヘルプに関しては市町村の裁量に任せられるようになるという事です。
 それは、どういうことか。国からの交付金というのがその市町村に渡されるわけです。それを、市町村がどこにどれだけ必要かを判断するのです。こうなってくると地域で受けられる福祉のサービスは、恐らくかなりの地域格差が出てくるのではないかと思われます。財源の少ない市町村では、かなり厳しい状況が出てくるでしょう。
 しかも、これまでは所得によって支払う金額は決定されていましたが、自立支援法が導入されるとサービスを受けた時間の1割負担という事になってしまいます。こうなると年金生活者で多くのサービスを必要としなければならない人にとって、相当に厳しい負担となってしまいます。
 それと、これまで更生医療に対して医療費が免除されていました。しかし、これに関してもとんでもない事になりそうです。まず、1割負担になるという事。それから、その1割負担の病院は自分で「この病院」と市町村に申請し、許可を受けなければなりません。その病院以外にかかった場合は通常の3割負担となります。その病院をいくつ選択出来るかはまだわかっていません。
 現在、群馬県の支援費の実施状況は全国でもワーストで数えた方が早い状況です。こういう状況の中、自立支援法が導入されてしまったら、群馬の福祉はそういうサービスが必要ないものとみなされ、大きな福祉の切捨てになってしまう可能性があります。
 現在、私達RPは、目の状態が様々で、こういう福祉のサービスを切実に必要とする人、まだまだ一人で何でも出来る人と本当に様々です。
 しかし、視覚障害者にとって、本当の意味での自立を考えた時に、如何に他人の介助の手が必要かは、これまでわずかながら目が悪くなってきた自分を振り返っても、重度の視覚障害者の人を見ても、どれだけ大切かわかっていると思います。
 私達が、声をあげる事は大切です。先が見えない事に対して、実際にサービスを受けていない事に対して、声をあげることはとても難しい事かもしれませんが、少しでも耳を傾け、如何にして本当の自立が出来るかを考えていきたいものです。
現在、この法案の撤回を求めて全国各地で集会・勉強会・署名運動などが行われています。実は私も今までは新聞で流し読みをしたぐらいで気にもとめていませんでした。しかし、知れば知るほどこの法案は成立させてはならないと感じました。 群馬県ではまだまだ関心が低く、気運が高まっていないようなのが心配です。RPの症状が軽く公的サービスを使う必要のない方も、仲間のために関心を持っていただけたら幸いです。編集部

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2.福祉車両の利用について

みなさん、お出かけはどうなさっていますか?
前橋のIさんから福祉車両の上手な利用の仕方をお聞きしましたので、紹介しますね。
 Iさんは、支援費のガイドヘルパーで病院やプールなどに行っているけれど時間制限があり、出掛けたいときでも我慢しなければなりませんでした。その上支援費制度では、県外への外出はだめ。高速道路の使用はだめ。泊まりがけでの利用はだめ。と、制限の多さに困っていたそうです。
そこでボランティアセンターに電話して福祉車両の利用が出来ないか聞いてみたそうです。すると、「車は使ってもらってOK」という返事。しかし、「運転手は自分で何とかしてください」といわれ困ってしまったそうです。そこでめげないIさん、「それが出来るならお願いしない。運転ボランティアの募集をセンターでしてください!」と頼み込んだそうです。運転ボランティアの募集を広報に載せてくれ、現在はたくさんの方が前橋のボランティアセンターに登録しているそうです。Iさんの熱意がセンターを動かしたのですね。
今では、月に4回ぐらい福祉車両の利用をしているけれど、ボランティアさんは全くの無償で気持ちよく運転してくれているとのことです。「だめだと思って、何もしなければずーっと困ったままの現状は変わらない。とにかく種をまくことが大切」とIさん。「全くその通り!!」と感心して聞いていると、Iさんはほかの地区にもこの動きを広めようと種まきを始めているそうです。
Iさんが種まきを始めたのは、伊勢崎市。福祉車両はあるが「運転手を連れてきてください。車は貸します。」というもの。ボランティアの募集について職員の方にお願いをしたそうです。まだ進展はしていないようなので「もっと粘ってみる」とIさん。
編集部の二人が居住している桐生市のボランティアセンターでは、伊勢崎同様でした。そこで前橋の状況をお話して「是非運転ボランティアの募集を考えてください」とお願いしました。職員の方からは「会議にかけてみましょう」とお返事をいただきました。
最後に前橋の詳細です。利用はボランティアセンターに利用者登録し、その後は電話すれば簡単に利用できます。利用料は自宅までの往復にかかったガソリン代のみです。事故にあったときは、センターが車に掛けてある保険が適用(ただし、利用者とボランティアの方には「これ以上の請求はしない」等の誓約が一筆必要)されます。
外出したくてもできなくて困っている方、Iさんが相談に乗ってくれるそうです。おつなぎしますので編集部までご連絡くださいね。

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3.JRPS第二回代議員会報告

支部役員  K.M

昨年の群馬支部総会で代議員に選出していただき、今回初めて代議員会に参加させていただきました。事前に小林支部長から前回の会議の様子をお聞きし、群馬支部会員の代表として、責任の重さを感じながらの参加でし。
  今年は「愛・地球博」が開催されている名古屋で全国大会会場の”ウィル愛知”を使い、前日の5月28日に開催されました。 
私は初めての名古屋でしたので、前夜にパソコンで新幹線の時刻表やら地図を検索し、名古屋の地理を頭に入れての出発です。我が家からはJR吾妻線上越新幹線と乗り継ぎ、途中で小林支部長ご夫婦とご一緒し東海道新幹線で名古屋までの4時間足らずの順調な旅でした。名古屋駅で万博へ向かう小林ご夫婦と分かれ、名古屋城近くの会場 ”ウィル愛知”まで地図と案内標識を頼りに、地下鉄を乗り継ぎです。まるっきりのお上りさんでしたが、迷子にならずに何とか、午前に会場入りできました。 
代議員会場は少し大きめの会議室で、各支部から40名の代議員がテーブル席に着き、本部席に釜本会長をはじめ各役員が着き、聴覚障害者の為の口実筆記を担当するボランティアが数名スタンバイしていました。会場の後ろ半分には一般会員傍聴席が設けられ、こちらにも多くの会員が参加していました。
やがて開会の時刻になり、司会者の開会宣言、会長の挨拶、支援理事の挨拶、出席者紹介と続き、議長団の選出が行われ、この後順調に議事が進むものと思っていたところ、議事に入る前に本部に対しての質問が出ました。それは今回の代議員会の議案書がこの会議に参加する代議員にのみ送付され、一般会員には送付されていない事への質問でした。昨年の場合は”あぁるぴぃ”と一緒にすべての会員に送付されていたそうです。この質問に対しての答弁から質問が相次ぎ、最後には本部役員から、この代議員制度の導入に至る経緯にまで話がおよびました。
その後やっと議事に入ることができ、議長の進行で、各議案の説明が本部役員から行われ、それに対し積極的な質問が次々と続き予定の時間を越えるほどでした。
どの代議員も会員のために、支部活動の活性化と、会員の生活の質の向上を強く願っていることを感じた第二回代議員会でした。
会議の最後には、新潟の平野さんから昨年の中越大震災に寄せられた義捐金のお礼が述べられました。
尚、この代議員会での決定事項は、後日、本部あぁるぴぃに掲載されるそうですので、そちらをご確認下さい。
(編集部)Mさん、遠くまで代議員会参加お疲れ様でした。実りの多い代議員会だったようですね。 6月19日の群馬支部総会の中で、17年度の代議員を選出します。我こそはと思う方は名乗りを上げてくださいね。第3回代議員会は千葉で行われる予定です。

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4.ドコモとau(エイユウ) さあ、どっち?

境町 H 

先日携帯電話を換えました。ドコモのらくらくホンからauのw31kというau版らくらくホンみたいなヤツです。個人的な感想を述べると・・・。
音声サポートは現在のドコモのらくらくホンの方が細かい所までの読み上げは勝っているようです(web−ネット上の読み上げは部分的にしか読んでくれません)。
▼漢字変換などの変換時の候補を示すカーソルは色が薄くて位置がよくわかりません(らくらくホンの方が見やすかったです)。
▼ワンタッチダイヤルに関しては3つの短縮ダイヤルボタンがあるドコモのらくらくホンのほうが便利かも(w31kは1件です)。
▼白黒反転表示は出来ません(w31k)。
▼文字サイズは大きくできますが、一律ではないのでその時の使用目的によって拡大されず、不便を来たすことがあります。
 その他いろいろありますが、まんざら悪い点ばかりではなく良い点もあります(主に軽度の弱視者以上に対してですが)。
カメラ付きで130万画素です(たしかフォーマは30万画素だったと思います。)
着うた・着ムービーに対応しています。
個別に電話・メールの着信音を割り当てられます。」
カタログ等の写真で見るより押しボタンは出ていて
慣れれば押しづらくないと思います。
まだまだ揚げればきりがないので、とりあえずこんな感じです。では。
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5.突撃インタビュー 〜Hさんの巻〜

 片品村の元村議会議員さんなんですよ。すっごく優しい人で、交流会で知り合ったその日に沼田の家まで送って下さったんです。それからのおつきあいですが、とてもすてきな方なので皆さんにも紹介したくて…。こう語ってくれたのは前回の突撃インタビューで登場してくれたIさんです。
―片品村の元村会議員さんと聞きましたが?―
うん、3期12年やってきたんだけど、議案書が見えなくなってね…。今はバカなことばっかり言ってる気楽な一般人だよ。晴れた日は畑に行って、トマトやキュウリ、尾瀬びるなんかを作ってるんだ。
―尾瀬びるですか?―
片品村の名産にしようと村あげて頑張ってるんだ。餃子の材料にする、ネギみたいな植物で、においが強いんだよね。ニンニクよりくさいんだ。でも、ご主人に食べさせたらすごいぞ〜
―はあ?―
まっ、これが収穫まで5年かかるからそれまで死ねないんだよ。(食べたらますます元気になって死なずに済みますねえ)
―この会はどうして知ったんですか?―
病気が進行してさすがにショックで落ち込んでいたとき、娘が群馬支部の総会の新聞記事を見つけてね。そんじゃあ、行ってみんべえかと。
―行ってみてどうでした?―
いやあ、みんな立派でたまげたよ。普通の人と同じように朗らかで明るい様子に感心したよ。それで、おれも目え見えなくったって何とか生きていけるなと、自分もせわねえなと元気が出てきたんだ。
―何か、困っていることはありませんか?―
ないんだよね。(まったく?)う〜ん、母ちゃん死んで丸19年。女に困っているぐらいで(笑)これ支部だよりに載せるんだったら、「募集中」って書いてくれる?(え〜、いいんですか?―そのまま本当に載せちゃいました。どなたかよろしく!!ー)
ーこれから始めたいと思っていることは?―
もう、そんなことは何にもないよ。おらぁ、おじいだからその日その日が過ごせればもう一日もうけで。でも、マッサージの免許を取りにいこうかな。おれでも取れるかなあ。免許とったら30〜50才の女性限定で揉んであげるんだ。(きゃー、それじゃあまるでスケベ親父じゃないですか、まったく…)
―結婚して同居している娘さん夫婦に言いたいことは?―
好き勝手なこといつも言ってるから特にはないなあ。それに娘にはいつもおんぶにだっこで世話になっているんで、頭が上がらないんだ(笑)でも、かあちゃんが早く亡くなったんで、娘も苦労してるんだよなあ。母ちゃんに似て真面目で神経が細かくて…。娘の旦那も真面目で良い婿さんだよ。「人間真面目にやっていれば、なんとかなるよ」
―最後に、Iさんにひとことお願いします。―
Iさんには旦那さんがいるからなぁ〜。(はあ?)おれは根がスケベだから…伊藤さんは人間が素直だから、いい人だなあと思います。あっ、こんなこと言うと、旦那さんが気い悪くするかな? (そんなこと無いですよね、Iさん)
 
(編集部)電話での1時間半ほどのインタビュー、私は笑いっぱなしでした。飾らない、おおらかなお人柄でつい話に引き込まれました。元村会議員さんだけあって、合併の話題ではきちんとした展望をお話してくれましたし、硬軟取り混ぜての話術はさすが!まだまだ載せきらない話がいっぱいあったのですが、紙面の都合と禁断の内容だったので…(うそうそ)
次回の突撃インタビューではHさんにお友達を紹介して頂きます。どなたを紹介してくださるか、楽しみですね。

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6.医療従事者会員から―中町智子さんより―

医療従事者の立場からみた網膜色素変性症やJRPS群馬支部についてなど、ご所感やご意見を頂けたらと思い、このコーナーを作りました。今回は、小林眼科の視能訓練士の中町智子さんに投稿をお願いしました。

視能訓練士として

中町智子

 早いもので今年も厳しい寒さが過ぎ、暖かい春がやってきました。今年の冬は例年にも増して気温の差が大きく、体調管理には大変悩まされました。猛威を振るったインフルエンザにもかかり大変辛い思いもしました。
 さて、話は変わりますが私はこの春、視能訓練士として7年目を迎えます。周りからはもうベテラン!?と思われる程ですが、まだまだ毎日が勉強です。もともと私が視能訓練士という職業を知ったのは高校生の時でした。私自身、小学生の頃から近視が進み眼科にかかり中学生ではメガネ、高校生ではコンタクトレンズを使用するようになりました。また、祖母が白内障になり手術を受けたことから眼科に興味を持ちました。
 私は出身が新潟でしたので、新潟市内の専門学校を卒業し、国家試験を受け視能訓練士の免許を取得しました。 
 専門学校では専門知識を学び、病院実習に行くことで多くの勉強をしましたが、やはり実際仕事をしてみると教科書通りにはいかないこともありました。学校の講義の中では、低視力や、視野狭窄のシミュレーションをすることもありました。このことが今、患者さんと接してみて大変役立っていると思います。もちろん知識も重要なことですが、何より患者さんに丁寧に対応することも視能訓練士として重要なことと思っています。
 今後も毎日感じたこと、勉強したことを一つ一つ吸収し、誇りを持って仕事をしていきたいと思います。また、会員の皆様にとって安心して眼科を受診していただけるよう、心掛けてまいります。
(編集部)中町さん、お忙しい中私たちのために原稿をお寄せいただき、ありがとうございました。 患者に真摯に向かい合おうと考えていらっしゃることを知り、私たちはとても嬉しく思いました。今後も、視能訓練士という私たちにもっとも身近な医療従事者の立場から私たちの活動を温かく見守ってくださいますよう、よろしくお願い申し上げます。 
※今後、このコーナーの充実を目指し、医療従事者会員の方に投稿をお願いしていきたいと思います。医療従事者会員の皆様、どうぞよろしくお願いします。

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7.会員の広場(投稿コーナー)

@視覚障害者として

邑楽町 K

 皆さん、こんにちは。元気してますか?!最近の私の近況をお話しますね。そして皆さんとともに視覚障害者としての道を前向きに歩んでいきたいと思っています。又、最近心の友として親しんでいる私の短歌も少し、恥ずかしいながら披露させて頂きご笑覧いただければ幸いに思います。
 この平成17年2月28日、私は36年11ヶ月の勤務をもって長き会社生活にピリオドを打ちました。正直定年を1年1ヶ月早めた退職でした。理由は勿論RPという眼の障害の自分なりの判断ですが、やはり、自分の思うように仕事ができなくなったと感じたこと、又周囲の皆さんからは大変よくして頂いてはいるものの、それが返って少なからず迷惑をかけていると思うようになったことです。更にこの3月に娘の出産予定、4月からは地域の班長の仕事という巡り合わせに、いつも足になってくれている妻の負担を感じてのことでした。
 いろいろなことが走馬燈のように思い出され、今でも「どうして?!」という気持ちは隠しきれませんが、華やかな通常の定年退職とは異なるこの中途退職に、「これでよかった」と感じている昨今です。退職後もそれを知ったOBの方々や在職時代の友人から、心のこもった歓送迎会等をやって頂き、感謝している次第であります。中途にして目が不自由になり失うものも多かったけれど、晴眼時代には得られなかった最も大切な“心の眼”というものを感じられるようになったことは大きな収穫と思っています。
 退職をした今でも結構忙しいが、よく考える時間も得られたことから、今まで忙し過ぎてできなかったことをこの1年一生懸命やらせて頂き、真の視覚障害者になりきって少しでも皆さんのお役に立ちたいと思っています。ご意見、ご指導、宜しくお願い致します。
 それからもう一つの話題、この3月17日に我が家にも外孫ではあるが初孫が誕生しました。初めてだけに性別はともかく、無事な出産を願っていましたが、朝5時17分、元気な産声と共に「男のお子さんですよ」と看護婦に告げられた時、それはそれは娘婿と思わず手を握りバンザーイ!と叫ぶがごとき心境でした。姿は小さいが本当に可愛い。しぐさや寝姿を見つめる事に飽きがない。実に神秘的なものさえ感じる初孫に我が家は今夢中です。いずれ大きく成長するであろうが、何はともあれ逞しく健康に育って欲しいと強く願うこのごろであります。
  眼を病みて 叶えられずの夢仕事 後輩に託す 退職の辞
  花籠に添え書きありし 後輩の 名残を惜しむ 言の葉身に染む
  新たなる門出に立ちし 定年の 夢は妻との こころ(心)眼の旅
  夜を徹し 待ちつ初孫 明け方に 産声高く 男子生まれつ
  初孫の顔可愛いさに 見る吾が眼 残すまじとぞ思う この子に
2005.04.01)

Aメンタルヘルス交流会に参加して

桐生市 I

 3月13日に伊勢崎市ふくしプラザで行われた「メンタルヘルス交流会」、午前の部はおしゃべりに花を咲かせる人、福祉機器や便利グッズについて福祉機器業者さんに聞いている人、そして鈴木眼科の鈴木智子先生による個別相談会で日頃の悩みを相談する人と、おもいおもいの過ごし方をしていました。鈴木先生に相談していた人は「なかなかこんな機会って無いですからね。日頃思っていたことを聞いてもらえてすっきりしました。」と感想を話してくれました。またこんな機会があったら私も相談にのってもらいたいなと思いました。
午後の部は産業カウンセラーの柴田先生のお話。「ストレスの解消の方法」「ピアカウンセリングの実習」という2つの内容でした。「心が健康」というのは「食う」「寝る」「遊ぶ」がちゃんとできている状態のことで、ストレスを上手に解消することで「心の健康」が保てるということでした。私たちは医師にRPと宣告されたとき、すごいショックを受けましたよね。それは「対象喪失ストレス」といって、「大事なもの・愛する人を失うときに感じるストレス」なんだそうです。そのストレスに遭うとまずはショック期といって「うそだ!」と否定してしまう時期、次に自分や他人、神・仏を恨んだり憎んだりする時期、そして引きこもりなどしてしまう無気力な時期、最後に現実を受け入れ立ち上がっていく時期と4つの時期を通るのだそうです。途中の時期にとどまってしまうことなく立ち上がるためには、自分の気持ちをわかってくれる人・話を聞いてくれる人が必要だそうです。そして自分自身でもストレスを解消する方法を身につけるといいそうです。
ストレスって心拍数・血圧・血糖値が上がり、血液がどろどろになってしまうために筋肉が緊張してしまい、頭痛・肩こり・疲労・めまい・胃痛・下痢・食欲不振・不安・あせり・無気力・いらいら・ギャンブル・アルコール依存・衝動買いなどの症状が出るんだそうです。私は肩こりがひどく、ときどきめまいもあるんですよね。ストレスがひどくなると心身症の状態になり「うつ」という状態になってしまうのだそうです。
そんな怖いストレスを自分で解消する方法として一番いいのは「休む(寝る)」ことだそうです。といってもなかなか眠れない時は軽い入眠剤を飲むといいそうです。内科のお医者さんでもくれるそうです。
後は「リラクゼーション」すること。体をほぐせば心がほぐれるのだそうです。実際に柴田先生に指導してもらい、全員で腕・肩・首のリラクゼーション(ストレッチみたいなかんじです)をしましたが、指先まで血液が流れているのが実感でき、ホワンと体が暖かくなってコリがとれたみたいだと思っているとなんだか気持ちまでがゆったりしました。
深呼吸は今まで「吸って〜吐いて〜」ってやっていましたが、実は「ゆっくり吐いて〜それから吸って〜」とやるのだそうです。これも時々やると免疫力が高まるのだそうです。
音楽もストレス解消にいいそうです。モーツアルト(例、CD「アマデウスの魔法の音」より)は癒し効果があると有名ですが、柴田先生は、「どんな音楽でもいいのです。今の自分の気持ちに合う音楽を聴くことでリラクゼーションできます。」とおっしゃいました。元気いっぱいの時はノリノリの曲。落ち込んでいるときは静かな暗い曲(例、アルビノーニの「アダージョ」、さだまさしの「生々流転」や夏川りみの「童神〜ヤマトグチ〜」)。イライラしているときは激しいリズム(例、津軽三味線)が合うそうです。
ラベンダーの香りも心の鎮静作用が有るので効果的だそうです。ラベンダーのエッセンシャルオイルを1滴ティッシュやカット綿に落とし、枕元において寝ると落ち着いて眠れるのだそうです。
お話の後半は、「悩みや愚痴を人に聞いてもらい、共感してもらえると気持ちがすっきりする」ということで「ピアカウンセリング(仲間同士のカウンセリング)の実習」をしました。話す人の気持ちを汲むのが基本の姿勢で、相手の話のじゃまになる態度や言葉は挟まないということです。「指図や助言・励まし」をするのではなく「相づち・頷き・繰り返し」を心掛けて聞くといいそうです。話す方はといえば、ありのままを素直に伝えるのがいいそうです。言いたいことを我慢するとイライラがたまり、相手に話すときには怒りの言葉になってしまいがち。上手に伝えるには@事実を言うA自分の気持ちを言うB提案するのがいいそうです。といっても、実際素直に自分の思っていることを言うのって難しい…ですね。
今回柴田先生のお話を聞き、ストレスを自分で解消することって案外簡単なんだなあと思いました。肩こりのほぐし方は日々実践しようと思いましたし、エッセンシャルオイルや音楽も上手に取り入れていきたいと思いました。そして何よりもJRPSという組織があって、お互いに分かり合える仲間がいるってことはとても大事なことだと再認識しました。「そうなのよね」「わかるわかる」と話を聞いてもらえると「私一人じゃないんだ。がんばろう」って気持ちになりますものね。ストレスはため込まないように、これからもどんどんみなさんに愚痴を聞いてもらおうっと!!どうぞよろしくね。

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8.会員の家族より

@再婚同士再出発

榛名町 H

 私共夫婦は10年程前に知り合いました。目の悪い事も主人から2・3ヶ月の間に聞かされ、それでも一緒に生きる決心をして、その目標に向かい一歩一歩歩き始めました。
 当時主人は46才。家族は、祖父87才、母65才、一人娘は16才の高校生でした。私は45才、長女21才、次女19才で、二人とも神奈川の同じ大学生でしたので一緒に生活しておりました。二人に星田と一緒になる事を話すと、今までの私の苦労を知っていた二人はとても喜んでくれ、正月に帰省した時に主人に会い納得してくれました。
 主人の家族は突然の私の出現また同居との事で、私が主人を騙していると思い、半信半疑の様子でした。
 その頃の毎日の生活は、主人と主人の娘と私の弁当を3個作り、私の運転する車で主人を職場で降ろし、娘を学校で降ろし、自分は一日机の上で仕事をし、5時になると主人を迎えに行き、帰りに夕飯の買い物をして帰る生活でした。が、一年程で主人の母が難病になり、群大・日赤等7カ所の病院に入退院を繰り返し、7年も看病を続けました。特に群大に入院中は余命2・3ヶ月と言われ、昼は仕事夜は付き添いで、心身共にくたくたになりました。
 その間、祖父は老人保健施設に面倒を見て頂いていましたが、そちらへも月に2・3回は顔を見に行ったり、へとへとでした。
 その時に、私はもうやっていけないと思い、2回程自分の実家に帰りました。しかし1度目は私が我が儘だったと電話をして決着、2度目は主人から迎えに来てくれて納まりました。
 その時、ある人から「神様が節ちゃんを赤い糸で結ばせたんだよ。何でもやっていける技量を持った人が来てくれる運命なんだよ」と言われ、気を取り直して頑張ってきました。
 私が49才になる頃、義母が群大より退院出来ることになり面倒を見なくてはならないので、私は仕事を辞めました。その頃は二人の娘も一人前になる頃でしたので仕送り等もいらなくなる時期でした。
 義母は糖尿病があり、1日1200キロカロリーの食事を用意しなくてはならないので、毎日大変です。
 その頃の生活は、主人の弁当を作り職場まで往復1時間かけて送り、家に帰って義母と一緒に朝食を食べ、家事、昼食、夕方4時半には主人を迎えに行くという生活でしたが、また1年もしないうちに、義母が間質性肺炎になり、また日赤に入院ということで、榛名から日赤まで1日おきに通うのもまた大変な事でした。2・3ヶ月で近くの榛名荘病院に転院し、大分良くなったので退院してきました。ですが、その夜に部屋で転んで大腿骨骨折で、また榛名荘病院に入院、そして院内感染でまた生死をさまよい、なんとか回復して昨年3月に退院して、3人で仲良く暮らしておりましたが、また今年3月10日に肩を複雑骨折して、現在入院中です。 
 老人保健施設にお世話になっていた祖父も2年前の3月に97才で亡くなり、3回忌を今年3月に終え、ほっとしています。
 私の母も85才を迎え、隣町に兄と2人で住んでいますので、昼間は週2・3回様子を見に行ったり買い物をしたり、病院への通院の付き添い等楽しくやっています。
 そして3人の娘もここ2年の間に結婚。それぞれ一人ずつ子供を設け、皆元気で頑張っています。
 主人とは昼間の仕事の時間8時間以外の16時間は二人でいつも一緒にいます。買い物や散歩、農作業、夜出掛けるカラオケ迄何から何まで一緒に楽しくやっています。
 時々、喧嘩というか言い争いは、主人が見えない事に原因があります。やはり見えないということでいらいらして私に当たります。この時が、一番辛いのですが、見えない主人の方がもっと辛いのだと思い、すぐ忘れる事にしています。
 これからの二人の目標は心穏やかに謙虚な心と感謝の気持ちを忘れずに生きていこうねと話をしています。

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9.お知らせコーナー

@お知らせをメールで送ります

交流会のお知らせなど、Eメールをする方にはメールでお知らせしています。勿論ML(メーリングリスト)に登録した方にもメールでお知らせしています。携帯電話・パソコンいずれでもOKです。
Eメールにてお知らせを希望の方やMLに登録したい方は下記の支部だより編集部にご連絡ください。jrpsgunma_hp@yahoo.co.jp

 

A業者さんを紹介します。

2005年3月13日の「QOL交流会」に出席していただいた業者さんをご紹介します。

《東海光学》 青山様 遮光眼鏡等の会社 
人気良品は「VERGINE(ベルジネ)」、レンズカラーが19色に増え選びやすくなりました。
ホームページ http://www.tokaiopt.com/index.html
《アサクラメガネ》 佐々様 各種眼鏡の会社 
ホームページ http://www.asakuramegane.co.jp/
《NEC》 澤野様 
PCソフト「Zoom Text」を紹介してくれました。Windowsの画
面拡大ソフト。ユーザー補助にはない様々な機能が備わっています。
体験版のダウンロードは・・・
 http://www.amedia.co.jp/product/zoomtext/
《ナイツ》 佐藤様 拡大読書器の会社 
 ホームページ http://www.neitz.co.jp/fukushi/index.htm
《アイ・ネットワーク》 宮武様 拡大読書器の会社
《ベスマックス》 吉田様 拡大読書器、その他の会社 
《タイムズ・コーポレーション》 関根様 拡大読書器の会社 
 ホームページ http://www.times.ne.jp/index_j.html
 拡大読書器って色々ありますよね。実際に見て触ってみないと、どの機種が自分に合っているものなのか分かりません。ぜひ体験してみてください。
《大活字》 市橋様 視覚障害者用生活用具全般
 大活字にはDCLUBという会員登録サービスがあります。会員になると様々なサービスが受けられます。
 詳しくは、大活字ホームページ・DCLUBのページをご覧下さい。
 http://www.daikatsuji.co.jp/archives/dclub/
交流会にたくさんの荷物を運んで、私達に紹介してくださる業者さん。いつもありがとうございます。実際に展示を見てみると、便利な物、機器がたくさんある事が分かります。交流会は、会員同士の交流だけでなく、実際に福祉機器や便利グッズに触ったり、業者さんに詳しい説明を受けられるチャンスでもあります。不便さを感じたら、遠慮しないで業者さんに相談してみるのもいいかもしれませんね。もしかしたら、今まで知らなかった「欲しかったもの」に出会えるかもしれません。
編集部
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Bこの「支部だよりbT」の録音テープ版を差し上げます

 ご希望の方は6月19日(日)の総会の折りにお渡しいたしますので当日受付にお申し出ください。

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