あぁるぴぃ広島 13号
■情報コーナー
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1 「拡大読書器をご存知ですか?」その3
『私が選ぶベストスリー』1/2 京都府 森田茂樹
私が選ぶベストスリーはあいうえお順で
◎アシストビジョン(AV)ー100(タイムズコーポレーション・据え置き型)
◎イージーアイポケット(ベスマックス・ポータブル型)
◎VS1500AF(ナイツ・据え置き型)
の3機種です。前号を参照していただきたいのですが私の分類で5タイプあるとお
話した内の2タイプの3機種です。その理由は前号をご覧いただきたいと思います。
上のベストスリーをあいうえお順にしましたのは人によってベストワンはそれぞれ
違うと思うからです。しかし上の3機種は私がロービジョンケアをおこなっている病
院の大半で常設しており保健所など色々の講演の場でも事情の許す限りこの3機種を
展示紹介しています。勿論拙宅の私設「拡大読書器展示ルーム」でもメインとして展
示紹介しています。何を今さら、と声が聞こえてきそうですがあえて誤解を恐れずに
云えばこの3機種以外の機種は明らかに格段に劣ると思っています。
据え置き型に2機種選んでいますが先ずこの据え置き型というタイプは歴史も古く
機種数も最も多くほぼその発展の極みに到達しつつあるのではないかと思っていま
す。何故このタイプ据え置き型から2機種選んだかというとこの2機種は甲乙つけが
たいくらい実力伯仲しているのです。この2社の開発競争が長く停滞していた据え置
き型の世界に嵐を巻き起こし一気に性能の向上とカラー化、オートフォーカス化、電
動ズーム化等を 198000円の価格で実現したのです。もう少し正確に表現すれば新参
タイムズ・エルモ連合軍が王者ナイツに果敢にそれまでの停滞していた業界のおきて
破りの高性能化の戦いを挑み王者ナイツも必死の対応を余儀なくされたのです。
その結果据え置き型の世界ではこの2社の上の2機種が他社をおきざりにして性能
の向上、発展を果たしたのです。この2機種の違いを見ていきます。
●テーブルの可動範囲
<AV−100>
トップクラスでA4版雑誌の見開き両面、つまりA3サイズ
を雑誌をテーブル上で動かすことなくその雑誌を
乗せた可動(X-Y)テーブルを動かせば読めるの
です。
<VS1500AF>
こちらは同じ雑誌の片面ともう片面の3分の2
くらいです。
●最大倍率時のピント(フォーカス)の合う厚み
<AVー100>
約4センチ、もう少し欲しい、改良希望ポイントである。
<VS1500AF>
約7センチ
●倍率
<AVー100>
50倍
<VS1500AF>
40倍
●コントラスト
<AVー100>
恐らく一番明瞭
<VS1500AF>
若干しかしはっきりと弱い、改良希望ポイントである。
●文字を書く時の邪魔なペンの影
<AVー100>
かなり大きく下に比べれば気になる。改良希望ポイントである。
<VS1500AF>
かなり小さく書きやすい印象
●可動(X-Y)テーブルの動きの滑らかさ
<AVー100>
ピカイチで心地よい
<VS1500AF>
随分良くなったが上に比べるとあと一歩、いや半歩か、
しかしこの半歩の差が、、、
大変荒っぽい印象ですが総じて視力の低いかたほどAVー100を選ばれ、
比較的視力の良いかたがVS1500AFを選ばれる傾向があるようです。
この2機種には今後とも良きライバルとして良き競い合いを期待しています。
さて森田個人としては最高点の、残る一機種のイージーアイポケットはご説明にか
なり文字数を使いそうですのでこちらは次回とさせていただきます。
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