あぁるぴぃ広島 16号
■情報コーナー■
1 「拡大読書器をご存知ですか?」その5(最終回)
「より楽に使うための小物の力」
京都府 森田茂樹
今回は「小物」を2点ご紹介します。
1点目は「パソコン用フィルター」です。基本的に液晶ディスプレイをお使いの方
には必要はないと思います。
テレビディスプレイをお使いの方ですがより楽に見るためにコントラストを強くす
ると少し又はかなりコントラストが強すぎると感じる状態になります。コントラスト
を強くするもうひとつの理由はコントラストを弱くすると画面のちらつきがひどくな
るからです。
この強すぎると感じる状態を和らげる為にパソコン用フィルターを使います。その
パソコン用フィルターとはテレビ画面の前に装着する色つきのものです。私はかって
拙著でテレビのサングラスと表現した事があります。遮光眼鏡をかける手もあります
が私のように室内では遮光眼鏡を使っていないかたはこちらのほうが色々な面で都合
が良いと思います。遮光眼鏡を必要としない明るさの場所で画面以外の場所も当然手
元など色々見ると思いますがその時いちいちはずすのがわずらわしいので色々なもの
を必要がないのに遮光眼鏡越しに見ることになるからです。これで強すぎると感じて
いるコントラストが大変ここちよい感じになります。ただ最近パソコン用ディスプレ
イの多くが液晶ディスプレイになってきていますので入手が難しくなっているかもし
れません。最近調べていませんがひょっとしたらもう入手困難かも知れません。その
時はご容赦ください。
2点目はガラスまたはアクリルの透明な板です。私はたまたま持っていたビデオ
ラックのガラス戸をはずして使っています。これは単行本などの本やたたんだ新聞な
どを読むとき押さえに使います。押える為に手を使ってしまうと可動(X-Y)テーブ
ルの操作に両手を使うことが出来なくなり可動(X-Y)テーブルの動きがぎこちなく
なってしまいます。
縦書きを例にとると片手で可動(X-Y)テーブルを前後に操作するとスピードを一
定に保つことが出来ず眼の疲労の原因のひとつになってしまいます。眼を疲れさせな
い為には同じく縦書きの場合可動(X-Y)テーブルを両手を下から下段に軽くあて
がって前後(画面では上下)に軽く滑らかに文章を移動させるために両手で動かしま
す。こうすれば文章を滑らかに一定のスピードで移動させることが出来ます。大変読
みやすくなり眼の疲労を減らすことが出来ます。このほかにもいくつかの小物があり
ます。又様々なこまかい工夫があります。一つ一つの効果はちいさいのですがそれら
の小物と工夫を組み合わせると結構又は随分画面がみやすくなり読み書きが結構又は
随分しやすくなります。
これまで森田流を色々お話させていただきましたが、是非皆さんお一人お一人が自
分流を編み出し、拡大読書器をその限界まで使いこなしてください。そして、今ある
眼の能力を無理をさせずに楽に最大限楽しんでください。ここまで、お付き合いくだ
さり、有難うございました。又どこかで、お逢い出来る日を楽しみにしています。そ
れではお元気で。
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