あぁるぴぃ広島 20号


■図書の紹介■

 ミエナイモノを見る楽しさ
  ―中途失明者の挑戦―  究 土彦 著
2006年2月18日発行

■四六判
■382ページ
  本文:10.5ポイント
■ 価格:2,000円+税

40歳で網膜色素変性症の告知を受け、73歳で 失明した究土彦氏。音声ソフトを使って、メ ール通信やインターネット上でのコラム発表 を手がけてきた。「物理の好きな技術者」で ある著者が、試行錯誤を繰り返しながら、見 えない世界をどう楽しむかに挑む。
その視点は時には鋭く、時にはほのぼのと優 しい。また、亡き妻への情愛に満ちた想いを 綴った、微笑みと涙のペーソスもあふれる一 冊である。

目 次

第1章 眼に裏切られて
63歳。地下鉄のホームから転落して退職/見 えない世界へのゆ りかご/ネットワークの 壊れた眼/私の盲導ロボット考 他

第2章 71歳、本当に見えなくなって
失明が突然にやってきた/見えなくなっても、 白杖を持てば、何故すたすたと 歩けるのだろうか/白杖歩行の安全を考える  他

第3章 見えない世界で生きる知恵(技術)
中途失明者の科学的な生活術/妻の味を求め て/伴走者は50センチの紐で勝負する/音の 世界で生きるための物理の知恵 他

第4章 妻と死と
79歳。妻は幸せだったと言って私の腕の中で 死んでいった/自死を考える/妻の卒哭忌/ 忘れていた金婚式 他

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 TEL:03-5282-4361 FAX:03-5282-4362


■あとがき

 卒業・入学・就職と新しい環境に進まれた 方も1か月が経過し、周囲にもなじまれたこと と思います。広島盲学校を今春卒業された会 員のTさん、困難な鍼灸資格も取得され、ご就 職、誠におめでとうございます。我が家では 高校・大学とダブル受験で、息が詰まるよう な状況でしたが、やっと解放されました。 (ほっ。)
 さて、今号から■ボランティア通信という コーナーを設けました。私立ちの活動はボラ ンティアさんの支援なしには困難です。次号 でもボランティアさんの声をご紹介します。 (S)



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