あぁるぴぃ広島 27号
■巻頭言■
今年の目標
相談員 茅本 勝利(福山市)
明けましておめでとうございます。昨年は色々とお世話になりました。本年もよろしくお願いします。今年が皆さんにとって幸せな年でありますようにお祈りします。
私は、今年はマラソン大会で年間 300km以上走るのを目標にしました。
昨年、12月9日に宮崎市で行われた国際青島「あおしま[太平洋マラソンに参加しました。私は、明かりがぼんやり判る程度で、盲導犬のウエンズデーと家内と暮らしています。
広島県福山市から新幹線で九州の小倉駅で在来線に乗り換えて、別府駅で又乗り換え、宮崎まで行きます。乗り換え時間を含めると6時間あまりかかります。これでは、ウエンズデーはトイレが難しいので家内と福山駅で見送ってから、家で留守番です。
見えない私がなぜ一人で参加できるのでしょうか。北海道の旭川から女の人が、 岩手県盛岡市から男性の人がお二人とも全盲の人が一人で参加されていました。
電車も飛行機も船も公共の乗り物は切符を買うときに窓口か改札口で誘導をお願いすると乗換えでも降りるときでも誘導をしてもらえます。判らなければ尋ねると白杖を持っていれば誰かが教えてくれますよ。宮崎についてから、駅員さんが電車の降り口まで迎に来てくれて、タクシー乗り場まで案内してくれました。その気になって、皆さん、外出しませんか。最近は、白杖を持っていると親切な人がよく声をかけてくださいます。視覚障害者のランナーも最近は増えてきて、大きな声で話ていると、「広島の茅本さん。」と話かけてくれる人が、あちこちの大会で増えてきました。このようになると走る楽しみと 旅の楽しみ、 それに、友達にあえる楽しみが増えてきます。大会の前日にある前夜祭や大会が終わってある後夜祭(こうやさい)にはできるだけ参加しています。前夜祭や後夜祭に参加することで、多くの貴重な情報をいただけます。走りに行って帰るまで色々な人にサポートを受けています。駅や航空会社、船の人、一般の通行人の人、タクシーやホテルの人特に伴走者の人には何時間も、二日、三日にわたって長時間お願いして快く伴走を引き受けていただき感謝するばかりです。もし、反対の立場だったら、私は、心に余裕をもって伴走ができるのでしょうか。
今年も皆様のお力をお借りしてスタートラインに立ちたいと思いますのでよろしくお願いします。また、今年もどこかでお会いしましょう。
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