あぁるぴぃ広島 Vol.3
■巻頭言■
副支部長 藤井 貢
今年最初の会報となります。
今年は、RI世界大会を初め、障害者に関わる各種の世界大会が千葉、札幌、堺
等、国内各地で開催されます。世界中から人々が集まって、私たちに関わる様々なこ
とが、話し合われることになります。本年がアジア・太平洋障害者年の最終年に当た
ること、2003年には、福祉制度が大幅に変わることなどを受けて、いろいろな団
体が動いた結果だと思います。それぞれはイベントにすぎないかもしれませんが、私
たちの抱える課題を周知する絶好の機会だと考えています。もちろん、全ての大会に
参加する余裕はありません。それぞれの持ち場で頑張れば良いと思います。こうした
大会やイベントを通じて私たちへの理解が進むことを願っています。
ところで、私たちの協会(JRPS)は大きく言って、ふたつの目標を持っていま
す。ひとつは、医療に関すること、治療あるいは状況の改善につながる治療法の推進
です。今ひとつは、私たちの生活の質のことです。このふたつを考えるというのは、
一人ひとりにとっては大変なことかもしれません。治療にあまりの期待をかけるがゆ
えに、あっちコッチのお医者さんを渡り歩いて気が付いたら「人生を無駄に過ごして
いた。」ということにならないようにしたいものです。会員のみなさんは、会報を読
むことで現在の研究の状況をよくご存知ですから、あまり心配はしていません。実際
に研究や治療に携わる人は別としても、当面私たちの課題は、自分たちの生活の質
(QOL)の向上を図る事だと思います。
見えなくなったこと、あるいは見えなくなる
ことを恐れて考え込んでしまっても世の中が変わってくれるわけではありません。前
向きに考え、行動することで自分の道を見いだす生き方をしたいものです。その中
に、治療のことが含まれているというふうにいきたいものです。
とにかく、広島支部を元気の出る支部にしたい。そのためにも、もっと仲間を増や
し、互いに支えあえる仲間づくりを進めたいと思います。
今年も、県内各地で様々なイベントや講演会、交流会などを行います。皆さんに積
極的に参加していただいて仲間づくり、情報交換を行っていただきたいと思います。
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