あぁるぴぃ広島 33号
■巻頭言■
副支部長就任にあたって
副支部長 荒木 哲三
広島市佐伯区の荒木です。長い梅雨も明け,私たちには眩しくて辛い季節の到来ですね。皆様,お変わりなくお過ごしの事とお慶び申上げます。
この度,広島県支部の副支部長に選出されました,その器でもないのですが,先輩方の活動を見て微力ですが,誰かがやらなければとお引き受けしました。よろしくお願いします。
眼科で「網膜色素変性症で治療法が無く,将来見え無くなる」と診断され,途方にくれている時に,支部結成のニュースを聞いて,NHKに電話して本部を知り,2001年3月に入会しました,以来,「見えなくても不幸じゃない,」と前向きな会員の姿に計り知れない元気を戴きました。
これからも行事の開催により,一人孤独に悩み,悶々とされている方と家族に情報を提供し,県内に250名以上(編者注 09年3月末現在 430名)居ると言われる,特定疾患の認定を受けた方々に,こんな仲間の会が有る事を知って貰い,一人でも多く,家に閉じ篭って居る方に外出の機会としてもらいたいものです。
20年前に日本で生まれた,「ブラインドテニス」ですが,「中国地域ブラインドテニス協会」が,昨年,広島に発足し,山口,岡山でもサークルが出来ました。「見えなくてもテニスがしたい」と思い,アイマスクをしてても,空中のボールを打ち合う仲間と,ゲームを楽しんでいます。
ラケットに当たった時の快感と醍醐味を味合って戴きたく体験会を開催しています。
また,音楽でも日頃の練習成果を発表する機会を設けています。スポーツ,音楽を通じて,外出して頂き,元気を提供したいものです。
先日,再生医療の話題が放映されましたが,昨今のIPS細胞,ES細胞,遺伝子治療,人工網膜と研究が進んでいます。
昨年3月に設立されたNPO法人「もうまく基金」も「治療法の実現」に向け,始動しましたが,我々の子ども,孫の代では治る病気に成って欲しいものです。
取り留めのない巻頭言になりましたが,よろしくお願いします。
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