あぁるぴぃ広島 52号
■文化コーナー
【川柳】 〜 白杖カルタ
白杖は世の中と周りの人たちとをつなぐ連結器のようです。
外へ出れば怖い・嬉しい・暖かいなどの体験が待っているものです。
そこで白杖歩行での一場面、一場面を、五・七・五に凝縮してみました。
・外出も 一人歩きは 出会いの 場
・階段も 床に見えたら 杖 出番
・我流なら 訓練受けて 使い手に
・聴き耳を たてて 信号 いつ 青に
・クラクション 歩道のはずが 車道とは
・車音 聴き あわて 道路の 端 さぐる
・黒い 影 溝だと思い 飛び超える
・交差点 青で渡らず 青で 行く
(青の時は いつ赤になるかわからないので止まって待ち、赤になり次の青になった時に渡り始めるという意味です)
・声かけに 困ってるふり 時に して
・この触感 ふくらはぎかな? タイヤかな?
【この 一冊】
書 名 : 「わが 盲想」
著 者 : モハメド・オマル・アブディン
出版社 : ポプラ社
この本はスーダン出身の彼が鍼灸を学ぶため日本へ留学する。
次々と読み手の思いもよらぬ方向へと展開していく。
その体験を書き留めた一冊です。
なお、サピエでもCDでも聴くことが出来ます。
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