あぁるぴぃ広島 55号


■巻頭言


「私は女子高生」     池田 和子

 春といえば新入学、新しい制服を身にまといドキドキと高鳴る胸を抑えつつ、学校の門をくぐりこれから始まる学校生活を、新鮮な気持ちで迎えた子たちが今年も大勢いることでしょう。
 まさか、その中に私が入るとは、数年前には考えもしませんでした。
そう、私は御年○歳にして、また高校生活を送ることになり、この春から、特別支援学校の理療科の1年生になりました。
 思えばRPと診断されても、それなりに見えて普通に生活していたし、仕事もずっと続けていたので、まさかその道に行くことなど考えもしませんでした。
しかし、この数年で視力が落ち視野狭窄も進み、仕事も少しつらくなり少し考える時間をと思い退職して、別の道を探すのもいいのではないかと日々考える中で、心強い先輩方が「少しでも見えるうちがいいよ」「学校生活は楽しいよ」と背中を押され、チャンスがあるなら何でもやってみよう!と一歩踏み出す決心をし、昨年から少しずつ準備をし、めでたく入学が決まりました。
 新しい生活が始まりましたが、勉強は覚えることが多く学校から遠ざかっていましたので頭がついていきませんが、そんな時は、先生方クラスメイトと助け合って、また先輩方の心強い声を思い出して頑張りますので、応援よろしくお願いします。


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