あぁるぴぃ広島 Vol.6
■第12回国債網膜世界会議(世界大会)参加報告■
1 2002年の夏
広島市佐伯区 Nさん
8月3、4日、千葉の幕張で行われた第12回国際網膜世界会議に参加してきまし
た。
2年に1回、世界中のどこかの国で開催されていたらしく、今年は日本で、それも
アジアで始めての開催だったようです。
こんなチャンスはまたとない、との思いで家族や両親の理解を得て、いざ、東京へ
!!
今回、この世界大会に参加する楽しみのひとつとして(いや、もしかしたらメイン
はこっちだったような気がする)、JRPS広島ML(メーリングリスト)で全国の
皆さんとメール上で交流をしており、この方々とお会いできるのを何よりも楽しみに
していました。
会場は幕張プリンスホテル。参加人数はおそらく2000人は超えていたのではな
いでしょうか。世界中の医師・学者・患者・家族・ボランティア・・・。会場に着い
た時には、ただただ感動でした。
講演はそれぞれのテーマに分かれて、聞きたい講演に参加する、といったもので6
会場くらいに分れていました。めまぐるしい医療研究の発展で今まで全く希望の光す
らなかったこの病気でしたが、ほんの少し、そして確実に前に進んでいると感じまし
た。
今回、とても楽しみにしていた全国の仲間にも会うことができ、初めて会うにもか
かわらずもう何度も会っていて、久しぶりに再会したようなそんな感覚でした。共に
苦しみや痛み、そして喜びが分かち合える仲間というのは、私にとってはかけがえの
ない宝物なのです。
2002年の夏は、私にとって一生忘れる事のできない『熱い夏』となりました。
2 楽しかった世界大会
山口県柳井市 Tさん
JRPS広島県支部の皆さん、こんにちは。先日はJRPSの世界大会に、他県人
である私をも一緒に連れていってくださり、本当にありがとうございました。とても
楽しく有益な二日間を過ごさせていただきました。
今回の旅行は、私にとって初めて白い杖を持つ良いきっかけとなりました。杖を
持っていることで、広島駅では駅員さんにバス乗り場までの道案内をお願いすること
が、容易にできました。段差の確認もできました。東京から幕張間の電車の中では、
若いカップルが席を譲ってくださいました。旅先であり、皆さんと一緒だったから、
抵抗も少なく心丈夫に杖を持つことができました。
大会では、私は、医療講演会よりも展示コーナーに大きな関心が向きました。特に
大活字社の便利グッズは、日ごろ情報としてはたびたび聞いていましたが、実際に手
にとって使用することは初めてだったので、とても興味深く参考になりました。手作
りのお土産コーナーも、かわいい小物がたくさん並んでおり、「白壁(しらかべ)点
字サークル」の仲間にお土産を買うことができました。
そして、何より楽しく癒(いや)しとなったのは、同じ「ああるぴい」の患者であ
る皆さん方との交流でした。「ああるぴい」の患者ってどうしてこんなにも意気投合
するのか、また、広島県支部の皆さんのチームワーク、まとまりの良さには感心しま
した。大会に参加された方は、どなたも皆、明るくて、行動力のある方ばかりでし
た。ここまで来るには多くの苦悩があったと思いますが、それらを乗り越え、またこ
れからも乗り越えようとしている前向きな姿が感じられました。
これからも皆さん方との交流を通し、情報や知識の交換などをして、生きるパワー
にしたいと思っていますので、今後ともどうぞよろしくお願いします。
世界大会にご協力くださったすべての皆さん、本当にありがとうございました。心
から感謝します。
目次へ戻る
次へ