あぁるぴぃ広島 Vol.6
■情報コーナー■
1 移動に際しての工夫
中途視覚障害者の復職を考える会 通称「タートルの会」
会長(前JRPS副会長) 下堂薗 保
私が注意していることを書いてみます。ただ、悪の見本ですが私は長い間、白杖を
使用しなかったため、そのころは事故ををたくさん経験しました。この反省から、早
期の白杖使用をお勧めします。
(1)基本的なこと
@30分は余裕時間をもつように心がけること。
A絶対飛び乗りなどあわてないこと。
Bちょっとでも疑問を感じたら納得ゆくまでたしかめること。
Cまわりの人をうまく活用すること。
Dはじめての目的地は、事前に電話を入れるなどして調べること。
E「わかばマーク」の気持ちをわすれないこと。
F音、におい、光、風の流れ・温度差、方位、傾斜、
くつ底の感触などに注意すること。
(2)路上歩行
@子供は周りによってくるし、高齢者はゆっくりかつよけないので要注意。
A駐停車両との位置関係は、白杖をねかせて車輪に当てる。大型車両を察知したと
きは頭に要注意。
B電柱、交通標識ポール、えんせき、段差など障害物でもあるが、これを目標物に
転用する。
C路面に引かれている白線など表示を活用する。
D位置関係をたしかめるときは、電柱を空間に浮かせるように眺めるとよい。
E新品の自転車は音もなくくるのでこれにはよくつえを折られるから要注意。
(3)バス
@当該バス停の行き先数が、一方角か複数方角か確認する。
A整列乗車は、列が分からないので声を出して聞く。
(4)鉄道
@駅ことに階段(ノ型、ハ型、逆ハ型)、ホームの形状を把握する。
A列車は何両編成か、頭から数えて把握する。
その方法は、
・線路の継ぎ目で発するコトコトコットーンの音を数える。
・車両の継ぎ目ノ空間の明暗または行き先電光表示を数える。
・車両間の継ぎ目で変る風を切る音、または微妙な風圧を感じとって数える。
B車両の号数と階段の位置関係を把握する。
Cホームの危険点ブロと天井の蛍光灯はほぼ同列にあるから、位置確認に活用する。
D時刻、乗車位置を固定すると、周りの人の協力を得やすくなる。
E3列縦帯整列になっている場合、決して真中に並ばない。外側に並ぶ。
F電車のボデーに手をふれて乗り降りするようにする。
G通勤時間帯のほうが流れが決まっているので、遅らすより早めるほうが好ましい。
H発着駅、乗換駅などのトイレ、キヨスク、電話の場所は調べておく。
(5)失敗例(つえをもたないころ)
@電車の連結部を乗車口と見誤って片足をドボーーーン。
A電車の最後部を乗車口と誤認してあやうく、ドボーーン、車掌さんが何やって
のって!?けげんそうな顔していた。
B線路の銀色に光る部分を階段のふちにある銀色と誤認して、あっれ!! ここに
も下り階段があったと踏み出したらドッカーーーン。
C人に支えられて電車から降りるとき、ホームと電車の隙間に片方の靴がドボン。
D座席が空いていると誤認して、腰をおろしたら他人のひざの上で、うわわ ま、
まいった!!腰掛けられた人の方が驚いた雰囲気、、、いやーーーもう汗汗。
Eつり革に手をのばしたら、そこには先客のおてて、、うわわ わ、、ごめーーー
ん!!。
F何かにぶつかったので、いやーーー済みませーーんとやったら、よくたしかめる
と電柱。 ばっかあーー
まだあったような気もしますが、ここらでごめんなさい。。
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