3.活動報告 ※11月23日 アイフェスタ 2006 in おかやま 報告:奥村 俊通
パネルディスカッションや個別相談など、それぞれの催しも大好評でした。以下に、JRPS岡山県支部と岡山県視覚障害を考える会のスタッフが担当した催しについて、担当者より、その内容や感想などをご報告いたします。 なお、この他に、関西盲導犬協会の皆さんと県内の盲導犬ユーザーの方々に、盲導犬の体験会を開催していただきました。 また、ゆうあいネットpcvol、ガイドヘルパー「手のひら」、あひるの会、なごみの会、笠岡手引きの会、朗読ボランティア「ふらここ」、点訳の会 キツツキ、岡山大学学生有志の方々他、本当に大勢のボランティアの皆さんにご協力いただきました。この場をお借りして、厚く御礼申しあげます。ありがとうございました。 報告:岡山県視覚障害を考える会理事 利守 展子 担当:岡山県視覚障害を考える会
当日のご相談内容としては、用具の購入方法についてのお問い合わせ、用具の使い方についてのご質問がほとんどでした。会として展示用に購入してすでに時間が経過し、新製品や工夫が加えられた物がある場合は、会場に関係業者がいらしている場合はそちらをご紹介し、購入先の連絡先を印刷物としてお渡しもしました。白杖については、歩行講習会で配布した「白杖について」の資料を希望の方にお渡しできました。 他の企業との違いとして、用具の販売でなく日常生活上の困難点を用具の使い方で軽減する工夫についてご紹介できればと考えていましたが、十分に役目を果たせなかったと反省しています。今後は、会の用具についての整理を行い、もっと皆さんに喜んでいただきける展示を行えるよう準備をしていきたいと考えています。 子ども用品のほうでは、おもちゃ、絵カード、書見台などを展示しました。おもちゃとしては音の出るもの、振動するもの、光るものなどを主に用意しましたが、特に音の出るものは、子どもから大人まで喜ばれ、購入先をたずねられることもありました。他にも、分かりやすい色使いやデザインの絵がかかれており、その上に絵に合わせて点で形を示したユニバーサル絵本や、見やすい絵カード、見やすさを助ける書見台なども展示し、興味を持って子どもから大人まで触ったり見たりしていただきました。 報告:岡山県視覚障害を考える会理事 利守 展子
報告:K.K
パネラ−:岡山市障害福祉課 課長補佐 飯野 孝司 氏 倉敷市障害福祉課 課長補佐 山本 幸夫 氏 津山市社会福祉事務所 主幹 半田 耕造 氏 コーディネーター:岡大附属病院 医療ソ−シャルワーカー 石橋 京子 氏 視覚障害者 S.S 氏 はじめに、岡山市の担当の方から、障害者自立支援法の流れについて説明がありました。平成15年に支援費制度が導入され、障害者に対する福祉施策はかなり充実しましたが、増え続けるサービス利用のための財源確保が困難となるなど、問題点も出てきました。そして、その解消を図るために、障害者自立支援法が制定されました。この法律は、障害の種別にかかわらずサービスを一元化し、国の基準で障害の等級区分を決め、市町村がサービスを提供します。そのため市町村間で格差が出ることもあります。また、所得による上限などはあるものの、サービスの利用量に応じた負担が必要になります。障害の等級区分では、チェック項目の関係で視覚障害者にはかなり厳しい判定になることがあります。障害者自立支援法による自立支援システムは、自立支援給付と地域生活支援事業で構成されています。自立支援給付は、介護給付・訓練等給付・自立支援医療・補装具などの給付を行い、地域生活支援事業は市町村の裁量で行われ、移動支援、日常生活用具の給付、地域生活支援センターなどの事業があります。事業内容や利用者の負担はそれぞれの市町村ごとに異なり、地域間で格差も出ます。大きく変わる点として、これまでの障害に係る公費負担医療が自立支援医療に変わり、1割の定率負担となり、入院時の食費は全額自己負担となります。補装具についても1割負担となり、日常生活用具の利用者負担は市町村ごとに異なります。 視覚障害者に関する内容について、各自治体から説明がありました。岡山市の場合、移動支援は1ヶ月一律20時間で1割負担、それを超えた分は自己負担としています。根拠は、移動支援を利用している人の平均が15時間であることです。日常生活用具は所得にもよりますが、原則1割負担としています。倉敷市の場合、移動支援には個別支援とグループ支援があります。基本的には個別支援は1ヶ月20時間で1割負担ですが、超過分については相談に応じます。グループでの移動を支援するグループ支援は40時間で1割負担です。その負担額を人数割りして良いです。津山市の場合は、移動支援を利用する人が少なく、超過分については相談に応じます。以上のように、3市においても異なり、地域間の格差がありました。 その後の質疑応答では、参加者から「視覚障害者にとって移動支援が1番の関心事であり、移動支援がなくては、日常生活に大きく支障をきたす。岡山市の場合、一律20時間としているが、弾力性を持って対処して欲しい。」という意見が出ました。岡山市も「要望を考慮し、今後考えていきたい。」とのことでありました。次に、「在宅の視覚障害者への音訳の支援はどうなっているのか。」という質問が出ました。「これは居宅介護の一環としてヘルパーの方に代読してもらって構わない。」とのことでありました。次に、「世帯に視覚障害でない人がいる場合でも、日常生活用具が請求できるようになったと聞いたがどうなのか。」という質問がありまた。「この件に関しては国の通達をもう一度確認して、後日回答する。」とのことでありました。(注:通達を見る限り、従前と変わらず、請求できるとは書いていない。)その他、「障害者が支援や困り事を気楽に相談できるセンターなども充実して欲しい。」という要望などが出ました。 報告:K.K
岸 哲志 氏、長尾 長彦 氏 視覚障害者のリハビリテーションには、医療リハビリテーション、社会的リハビリテーション、職業的リハビリテーションの3つがあり、その中で今回は社会的リハビリテーションについての話を聞きました。 社会的リハビリテーションには、白杖歩行、盲導犬を使った歩行、ガイド歩行(手引き)、室内歩行(建物の中で道具を使わないで歩行…壁をつたっての歩行)、点字ブロックを使った歩行の5つの技術があります。この5つの技術を使いながら、視覚以外の五感のすべてを使って歩行訓練をしていきます。それは生活の再構築であります。 時間の関係で、白杖を使った歩行訓練は、後半の個人相談で実際に技術指導してもらうので、この場では、体の頭部の防御をする上部防御の仕方と、手の甲の触覚を使ってテーブルに着く時の簡単な技術について講習をしていただきました。そうした、ちょっとした技術を習得するだけで、我々視覚障害者が、安全にそして便利に生活できるということを再認識させられた講習でした。 講習の最後に、歩行訓練には、まず「歩こうという意志」が一番大切であり、安全に行動できたかどうかが基本となります。安全であることが最優先となります。そして、歩行訓練の4つの目やすは、安全性、能率性、見た目の美しさ、やりやすさであることも教えていただきました。 担当・報告:岸 哲志 氏
相談会の様子ですが、事前申し込みと当日申し込みを合わせて、6名の方が相談に来られました。相談内容は、現在の生活の中で歩行時に困難性を感じている切実な内容ばかりでした。お話を伺うのみで終わってしまった方もいらっしゃいましたが、階段昇降時の白杖の使い方、白杖による防御の姿勢の紹介、白杖持つことの意味についての話など、個々のニーズに合わせた内容で相談会を進めさせていただききました。限られた内容にはなりましたが、歩行訓練の内容の一端がご紹介できたのではないかと思っています。 視覚障害者にとって歩行は困難性を感じる場面であり、危険性の高い場面でもあります。視覚障害者リハビリテーションにおける歩行訓練は、専門家による訓練が実施されることで成り立ちます。一人一人の視覚障害者が安心して安全に歩行できるようになるためにも、歩行訓練が受けられる訓練施設が増えていくことの必要性を改めて感じた一日になりました。 報告:K.K
講師:RP児を持つ親の会代表 興津 久美子 氏 興津さん自身も網膜色素変性症で、アッシャー症候群であり、視覚と同時に聴覚にも難聴という障害をもっておられます。7年前、静岡県でRPの子を持つ親の会を立ち上げ、現在会員は、全国で約60人います。いろいろな相談を受け、親のサポートを行っています。 興津さんは、子供の頃、蓄膿症があって鼻が悪く、鼻を出していたためいじめられ、そのうえ目が悪く、耳も悪かったため、特別扱いされることも多く、何かにつけ「えこひいき」と言われていじめられました。そんな時、親からは「目が悪い、耳が悪いということを自分から言うな。」と言われました。何で隠さなければならないのかと不思議に思っていました。また、このころは努力だけでは克服できないことがたくさんありました。難聴のため聞いてもわからないことが多く、いつも笑ってごまかしていました。苦しみの中での「ほほ笑みの文化」と私は言っているのですが・・・。中学校を卒業するまで、友達と呼べる人はひとりもいませんでした。進学し大学に入り、良い友達もたくさんできました。そんな苦しい子供の頃、一番支えになったのは、母親の「あなたがわたしにとって一番大切で、一番かわいい」と言うことばでした。また、父親はことばには出しませんでしたが、私が出場する水泳の試合には、必ず見に来てくれたり、試合の新聞記事をスクラップに整理してくれたりしていました。無言の愛情をいっぱい注いでくれていました。 こんな自分自身の経験から、私はRPの子供を持つ親に次のようなことを話しています。 まず、親は子供との関わりやつながりを大切にしてください。障害を持つ子をもった親は、とても不安を感じるものですが、その不安や心配を子供の前で言ったり見せたりしないことです。それを表すと子供にとっては“無言のハラスメント”となります。そうすると親の方にストレスがたまりますが、そんな時は相談できたり、話ができたりする人を見つけて話をすることです。また、障害のことを子供にきちんと話すことも大切です。(=カミングアウト)親は我が子のありのままを受け入れて見てあげれば、また違った良い面が見えてくるものです。子供が障害を持っているからかわいそうと思い、特別扱いしがちですが、ひとりの子供としてきちんとしつけることは、障害があるなしにかかわらず大切なことです。 その後の質疑応答の中で、参加者から次のような質問が出ました。 「子供への告知はいつどういう時にしたらよいか。」基本的には、子供の頃から早めに教える方が良いですが、子供の性格や様子を見ながら、子供が知りたい、聞きたいと思った時がそのタイミングです。進路を考える時などもそのひとつです。 次に、「夫婦間で子供の養育に関して考えに違いがあるときはどうしたらよいか。」一番子供を見ている母親が判断すれば良いです。母親ががんばりすぎていることがよくありますが、子供が自立するように、いつもいっしょに考えてあげるという姿勢が大切です。 最後に興津さんは、「ありのまま受け入れて、ありのまま支援して、ありのまま子育てをする」と言うことばで講演を締めくくられました。 担当・報告:岡山県視覚障害を考える会副会長 河田 正興
相談内容の詳細は当然プライバシーそのものですので報告できませんが,「今は何とか見えているが,いつまで今の仕事が続けられるだろうか。転職するとすればいつ頃を目途にするべきか。」という,RPの方に昔から多いご相談がやはり今回も多数を占めました。RPの方々にとって,この悩みはまさに「古くて新しい問題」で、「これが正解!」といったモデル解答がなかなか申しあげられなかったのが(いつものことではありますが)心残りでした。しかし,このJRPSへ入会していること(会の存在)自体が皆さんにとって大きな「生活していく上での励み」になっていることも改めて感じました。 報告: U.M 担当:ゆうあいネットpcvol
さっそく パソコンの準備にとりかかります。机の移動や電源やLANの接続をしました。10時から開始でしたが、体験者のスタートは少し遅めで、10時40分ころから急に忙しくなりました。 パソコンは8台準備していましたが、あっというまに埋まりました。あちこちで説明する声のため、パソコンからの音声が聞きづらいので、あらかじめイヤホンを準備していて正解でした。 私は愛媛の人のサポートを担当しました。その人はまったく初心者のようで、インターネットでの情報検索を体験してもらいました。「自分の目の病気の情報を読んで(聞いて)感動しました。」と、おっしゃっていました。 終了間際にどちらから来られたのか尋ねたところ、愛媛と聞いて、近くにもパソコンに詳しい人がいるからと紹介をしました。すると、なんと、親戚だといわれます。私も驚きました。 お昼休みは 12時から13時までで、午後からはすぐにパソコンがいっぱいになりました。 午後から私は、地元岡山の女性を担当しました。 ワープロは体験したことはあるが、パソコンは初めてといいます。弱視なので、画面のバックを黒にし、文字を白、そして拡大表示してみたところ、見やすくなったとのことでした。 マイエディットで文字の入力の練習をしてもらいましたが、キーの位置がわからないようでした。キーボードガイドでキーの位置を確認しました。ところが、その人は点字入力ができるのです。ほとんど時間がなくなってしまいましたが、簡単な文字の漢字変換をしてもらいました。パソコンで文字の入力ができた、と喜んでもらえました。パソコン購入のこと、スクリーンリーダーのことなどの話もしました。 他のテーブルで、広島や愛媛、徳島の人たちとも話をしました。また、机の向こう側でも和歌山の知り合いの人がサポートを受けていました。結局、受付で予約してサポートを受けた人は28人、他に飛び込みで大勢の人が訪れました。 音声パソコンの体験コーナーは大盛況でした。多くの視覚障害者に喜んでもらえたと思います。 私個人的には、福祉機器展など他の会場へも行って見たかったが、結局、離れられず、行けなかったのが残念でした。 報告:K.M
実は、喫茶コーナーというだけでなく、ちょっとしたよろず相談を受けてみようという企画を行ないました。開場する前に、ピアカウンセラーを目指すKさんとふたり、「今日がカウンセラー初めての仕事ですね。がんばりましょう!」と声を掛け合いました。ピアカウンセラーというのは、ピア(仲間)のカウンセラーという意味です。視覚障害を抱えているもの同士、胸につもっているお話があれば、少しでも聞かせていただけないだろうかと始めてみました。和やかな雰囲気の中で、何件ものご相談を寄せていただき、Kさんは一生懸命お話を聞いていました。また、一対一でばかりではなく、周りにいる人も一緒になってお話を聞きました。 残念だったのは、いい香りでお客様をたくさん誘っていた挽きたてコーヒーが好評で、あっという間に終了したことです。また、お昼時には満席になり、席をたくさん作っておけばよかったと後悔しました。 私自身は交流スペース担当も初めてで、充分な準備もできてなくて、その上、出展企業との打ち合わせ、学生ボランティアの配置などで部屋を離れることも多く、ご迷惑をかけたと思いますが、朗読ボランティアグループ「ふらここ」さんをはじめとするボランティアの皆さんのご協力のおかげで、無事に終わることができました。ありがとうございました。 当日は、今にもふりだしそうな曇り空でしたが、こちらの予想を上回るほどの来場者があり、各コーナーは、対応に一生懸命でした。会場内を歩いて気づいたことをひとつ。ボランティアの皆さんはエレベーターを使って手引きをしますが、ひとりで持ち場に帰る時など、裏の非常階段を猛ダッシュしていました。私もまねして階段を駆け上がってみましたが。ご想像のとおり、アイフェスタが終わったあと、数日はぐったりしていました。 ※12月10日 視覚ハンデキャップテニス体験会 報告:H.N
義母の買い物を済ませ、慌てて義母宅に行き、用事をすませた。時計を確認すると、もう倉敷での待ち合わせには無理かもしれない。でももしかすると・・・。点字ブロックをつたいながら駅に駆け込んだ。ああ、分からない。案内窓口の掲示板は頭上で確認できたが、どこをさしているのか分からない。とりあえず、適当に動き回っていたらみどりの窓口みたいなところにたどりつけた。入ってもどこに並べばいいのか、何がなんだかわからない。鮮やかな洋服の男性を発見して声かけしたら、案内係りの方だった。ここから目的地まで、私は、10人以上の見知らぬ人達に行き先を尋ねまくった。電車の乗降口が分からなかったり、倉敷駅から、目的地よりも反対方向に向かって進んでいたり、バスが、日曜日で路線が変更になっていたりで、踏んだり蹴ったりだった。勿論の事だが、倉敷駅の待ち合わせには間に合わなかった。 バスは諦め、タクシーで無事到着。会場で、ボランティアの大学生さん達?(よく見えないので分からない。)が準備をしてくださっている間、私達は、ストレッチを済ませた。指導をしてくださる瀬川さん、永井さん、荒木さんが、ルールや、道具などについて説明し、お手本も見せてくださる。「さあ、実際にやってみましょう!」一人ずつコートに入る。ボールは、バウンドすると音が鳴る仕組みで、3バウンドしてから、ラケットで打ち返せば良いらしい。ボールも、スポンジのようになっていて、当たっても痛くない。全盲でも、安全で、楽しめるように工夫されている。 皆、初めてのはずなのに上手に打ち返す。私の番が来た。相手がサーブをする様子が分かった。正面の窓が明るいので、ボールが飛んだ瞬間も分かった。あれ?ボールが消える。何が何だか、分からないが、思いっきりラケットを振った。派手に空振り。「見えない〜!分からない〜!」と、私は大騒ぎしてしまう。「ボールの音を聞いて!」永井さんの甲高い声が飛ぶ。よし、今度こそ!私が構えると、ボールが相手のラケットから離れた瞬間が分かった。又、ボールが消える。シャン。(ボールがバウンドする音)『えっ、右?』シャン『えっ、どこ?』シャン『あっ、そこら辺なのね。』ラケットを振ったら、ネットに当たってくれた。相手側コートにうまく打ち返せなかったが、ボールが拾えて嬉しかった。他の人達もチャレンジする。やけにうまい人が、時々いる。初めてなのに、なんでそんなに打てるの?とっても不思議。 コートが2面あったので、視力の程度で2チームに分かれて練習。私は、障害の程度が軽いチームのコートで練習したが、実はボールがほとんど見えてないし、失敗ばかり。1度うまく打ち返しても、打ち返されたボールを拾う事が出来ないので、ボロボロ。ヒャー、とか、キャーとか、おばさんとは思えないような声を上げて、大騒ぎしてしまった。 試しに、試合をする事になった。私の相手は、Fさんで、私よりも年齢が高いのに、やたら運動神経が良い。下手っぴな私は、Fさんに完敗。 最後は、模範演技という事で、指導の方々がコートに入ってくださった。パーン(ラケットに当たる音)、シャン、シャン、シャン(ボールがバウンドする音)、パーン、シャン、シャン、シャン。ラリーが続く。あまりの凄さに、傍で座っている私達は圧倒されっぱなし。ボールが、かなり遠くに飛んでしまっても、永井さんは、壁に激突しながらでもボールに食らい付く。さすが、視覚ハンデキャップテニスの女王! 帰りがけ、私はとんでもない事に気が付いた。岡山のメンバー数人とタクシーに乗った時、私の横に、見慣れない全盲の男性が座った。その男性は、瀬川さんだった。何と瀬川さんは、全盲だった。指導されている様子、立ち振る舞い、視覚障害者のようには全く見えなかったので、本当に驚いた。タクシーから降りて、瀬川さんと駅でお別れした時、白杖を使って階段を下りていらっしゃるお姿が、あまりにも堂々としていて、自分もいつか、あんな風になれたらいいのに、是非見習いたいと思った。 岡山駅まで、岡山大学のボランティアの生徒さんが同行して下さった。私も含めて、視覚障害者が3人もいたのに、本当によく気がついてくださり、頼もしく感じた。解散後、人に尋ねながら夕食のお弁当を購入し、お気に入りのかぼちゃアイスも独りで食べて、大満足。 全日空ホテルの前のタクシー乗り場を目指し、点字ブロックに沿って移動。見つからないので、又、そこで人に尋ねる。見知らぬお兄さんが、乗り場まで案内してくださり、無事帰宅。 倉敷の全く知らない場所に行くのは、ちょっと無謀な行為だと思ったけれど、チャレンジしてみて良かったと思った。見知らぬ人達に手伝って頂きながらでも、何とか目的地まで辿りつけた感動、充実感は、いつも傍らに手伝ってくれる誰かがいる、恵まれている環境の中では、なかなか味わえない。天候にも恵まれ、テニスで大はしゃぎできて、忘れられない1日となった。 ※1月14日 新年交流会 報告:K.K
年の始めにみなさんとお会いし、また元気をいただいた気分になりました。今年も、ひとりでも多くの仲間が集まり、力をあわせて活動し、JRPSのこの会が発展していくことを心から願っています。 ※2月4日 患者・家族の交流会 報告:K.H
支援費の話や、ボランティアさんと楽しんでいる山登りやマラソンなどへのお誘いもありました。 それに暖かい飲み物とおいしいお菓子。その中で熱いくらいの柚茶はとってもおいしかったですし、おいしいお抹茶とヨーカンも仲間がたててくださり、和やかな中に心も胃袋も満足感でほっこりしながら帰路につきました。 特別テーマも無い 交流会でしたが、その割には皆さんの思いも聞く事ができて良い会だったと思いました。 |