3.活動報告 

※5月18日 山登り(操山ハイキング)に参加して
 報告:K.K
     5月18日(日)に、岡山市の操山ハイキングコースで、こまくさハイキングクラブの方々といっしょに山歩きを楽しみました。当日は天候にも恵まれ、新緑が美しい操山を、護国神社を出発して、曹源寺までを往復する約10qのコースでした。参加者はサポートをしてくださる健常者が20名、視覚障害者が21名の総勢41名でした。ちょっとハードな山道を行く健脚コースとなだらかなハイキングコースを行くソフトコースの2つのに分かれて、一路曹源寺を目指して出発しました。私は健脚コースにチャレンジしました。
     サポート役の健常者と視覚障害者が二人一組となり、視覚障害者はサポートの方のナップサックにつけられた50pくらいのロープを持って、サポーターの教えてくれる段差や周囲の様子などの情報を聞きながら、山登りをしていきました。始めは慣れない山道で、でこぼこにつまずいたりしてなかなか山登りを楽しむどころではありませんでしたが、サポーターの方の「10pくらいの登りの段差です。木の根っこがあるので気をつけて」とか、「今、鳥が鳴きましたよ。風が気持ちよいですね。」などの温かい親切なことばにもサポートされながら、次第に緊張も解け、気持ちにも余裕が生まれ、山登りの楽しさが少しずつわかってきました。
    とはいっても、ふだん運動不足の私にとっては、息が上がる山道でしたが、何ともいえない新緑の香りとすがすがしい空気とほほをなでる風の感じは、心地よい汗と共に、とても気分をリフレッシュしてくれるものでした。途中「旗振り台」で休憩し、それから30分くらい歩いた所でお弁当を食べて、折り返し地点の曹源寺まで歩きました。
     曹源寺は多くの外国人の修行僧が修行している禅寺だそうで、厳かな雰囲気の落ち着いたお寺でした。境内で全員で記念写真を撮り、曹源寺を出発ました。
     帰りはハードコースを行く自信がなく、ソフトコースにしまいた。ゆるやかなハイキングコースを、うぐいすの「ホーホケキョ」という声を聞きながら、1時間半かけて護国神社まで帰りました。さすがに護国神社に到着したときは疲れていましたが、達成感と心身共にリフレッシュできた充実感で、すがすがしい気分でした。
     私ごとですが、3年前に三瓶山に家族で登ったとき、下りで大変苦労し、それ以来、もう山登りはできないとあきらめていました。でも、今回の山歩き体験でサポーターの方と一緒なら、視覚に障害があっても十分山歩きを楽めることがわかりました。
     今回の山歩きをサポートしてくださった、こまくさハイキングクラブの皆様に心から感謝するとともに、今後とも会がますます発展されることを願ってやみません。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
    追伸:家に帰って飲んだビールが、いつもの2倍3倍、いや10倍おいしかったことはご想像がつくことと思います。この1杯は生きていることの幸せを実感させてくれるものでした。あ〜あ、山に登ってよかった!!)

※6月8日 そば打ち体験
報告:N.E
     新見市草間台地村のそば道場田舎屋で、参加人数20名が4人1組で5班に分かれて、職人の指導の下、そば打ち体験をして来ました。
     そば粉に水を加え、だまにならないように素早く混ぜ、練り、麺棒で均等な薄さになるよう延ばし、たたんで切る。そばが乾かないように時間との勝負でした。
     切り終わったそばを食堂へ持って行き、そばが茹で上がる間、この地方の「そばの歴史」を伺いました。昔、この地方ではなかなか米がとれず、主食としてそばを食べていたそうで、この周りのお嫁さんは皆そばが打てて、しかも職人並の腕前だったそうです。
     そばは、行商人に売ったり、物々交換したりもしていたそうで、そのそばを行商人が他の地方に持って行って売ったり、地元に持ち帰ったりして、出雲地方に広まり名物になったのが、今の「出雲そば」だそうです。出雲そばの由来は、元々は新見のそばなんですよ〜。
     やっと茹で上がったそばを班ごとに食べている間も、そばにまつわるお話をしてくれていましたが、食べる事に夢中で僕の記憶には残っていません。
     そばの出来ばえはというと、6・7センチのキレギレで長くズルズル〜っと食べられるようなそばは1本も無く、決して成功とは言えませんでしたが、味は美味しかったですよ〜。
     キレギレそばになるのは切り方に問題があるらしく、僕たちの切り方だと茹でた時に切れてしまうそうです。後から言うなよ!先に言えよ!って思わずツッコミそうになりました。
     今回のそば打ち体験本当に楽しかったです。また機会があれば是非そばを打ちに行きたいです。

参加者のお子さんで小学6年生のA.K君が、ボランティアとして参加してくれ、その時の感想を寄せてくれました。
報告:A.K
     ぼくの母は視覚障害者で、視力がほとんど残っていません。だから、障害者の支援をしています。そのひとつとして、今回のそば打ち体験にサポート側として参加しました。
     ぼくはまだ小学6年生です。でも、そば打ち体験を少しは支援できたと思います。自分もそばを打ってみて、難しいなと思いました。でも、少しこうやって、ああやってと教えられただけで、目が見えないのに完璧にできるのはすごいなぁ〜と思いました。また今度こういう企画があれば、参加したいです。

※7月13日 お茶会
報告:U.M
     7月13日(日)の午後から岡山国際交流センターで、7月の支部の行事としてお茶会が開催されました。支部の事務局としてお世話になっているK.Mさんが、今回もいろいろ準備してくださいました。床の間にはK.Mさんの息子さんが書かれた「心」という文字の掛け軸がかけられています。
     参加者は15人でした。はじめに各自、自己紹介をしました。つづいて、順番にお茶菓子のようかんをいただきます。食べ終わって、K.Mさんの姪御さんが点てたお茶をいただきます。私はまったく作法を知りませんが、両手でお碗を持っていただきました。にがいかな?と思っていたら、そんなことはなく、おいしくいただきました。
     その後、各自の近況報告をしました。音声ガイドつき映画を見てきた人、家で野菜作りをしている人、神戸での医療講演会を聞いてきた人、子供さん(37歳)が仕事で車を運転しているが心配という人。また、それに対し、他の人の経験談。あやしいサイトの話、などなど盛り上がりました。
     近況報告を聞きながら、2回目のお茶菓子、抹茶てぃらみすをいただきました。つづいて、2杯目のお茶をいただきました。2杯目のお茶もとてもおいしく、元気が出てくるような気がしました。
    最後に準備をしていただいた、K.Mさん、ありがとうございました。

※8月3日 ビール工場見学に参加して
報告:K.K
     当日は,気温35℃の猛暑日でしたが、この天気もビール工場の見学、いやビールを飲むのにはもってこいでした。広島のJRPS会員3名も参加してくれて、総勢18名で岡山市万富にあるキリン岡山工場(キリンビアパーク岡山)に見学に行きました。JRで11時過ぎに万富駅に着き、工場の送迎バスに10分ほど乗り工場に着きました。山口県を除く中四国の各県がこの工場の出荷エリアだそうで、大きなビール工場でした。11時30分から、50分間ビールの製造工程を見学し、その後、試飲コーナーでできたてのビールや酎ハイ、清涼飲料を試飲しました。20分間でしたが、一人2杯まで自由に試飲ができ、できたてのビールのおいしさにみんな大満足でした。おいしいビールの注ぎ方も教えてもらい、缶ビールも注ぎ方しだいでとてもおいしくなることも知りました。
     工場見学を終えた後、隣接するレストランで昼食を食べたのですが、試飲のビールが呼び水なったのか、ここでもおいしいビールを飲んで、みんなほろ酔い気分で岡山に帰りました。真夏のビールの工場見学、呑み助の私にととっては、とてもうれしく、楽しい1日でした。来年もまた、おいしいビールを飲みに行きたいな!!

※ボランティアをしてみて
 以下は、4月の講演会の時にボランティアとして参加してくれた学生さんの感想です。
報告:Y.M
     生まれてこのかた22年経ちますが、Kさんのお誘いで初めて目の不自由な人達が集まる講演会のお手伝いに行きました。まず、簡単に誘導の方法を教えてもらったのですが、想像していた以上に目が見えない状態で歩くことが恐かったです。たとえ誘導してくれる人がいたとしても。なので僕達は常に『今、周りがどのような状態なのか』を伝えるようにと教えられました。
     講演の休憩中にお手洗いに誘導するのが、まず始めにしたことでした。練習とはまるっきり違い、相手は本当に目の不自由な人。だから練習のようにスムーズに歩いてくれないし、僕たちもどこかぎこちなく、初めから上手く誘導してあげる事ができません。ただ誘導することが、こんなに気を使い続けないといけなくて、簡単な事ではないんだなと実感することができました。
     講演が終わり、僕と友達は、今度は駅をちょっと行ったバスターミナルまで、徳島から来られたお二人連れを送ることになりました。講演があった建物の中とは違い、今度は車や一般の人達が行き交う町中を歩くことになりました。
     歩いている人達がすごい見てくるなぁと感じながら、地元の話や子供さんの話をしながら、バスターミナルまで送ったのですが、目の不自由な人が一人で目的地まで行くことがどんなに大変で、その人達にとったら、町がどんなに複雑で歩きにくい場所なのか少し分かったきがします。
    普通生活していて、このような体験をする機会なんてまずないし、普通話さない人といろいろなお話ができて、とても良い経験ができました。参加して良かったと思います。ありがとうございました。