[4月の課題]
〜聖徳太子1400年忌〜
「和をもって貴しとなす」で始まる17条の憲法でお馴染みの聖徳太子が亡くなっ
て令和4年4月11日で1400年になる。令和3年は、『聖徳太子の1400年忌』という節目
の年に当たる。
太子ゆかりの寺として奈良県斑鳩町の法隆寺は有名であるが、大阪府には太子町の
叡福寺(えいふくじ)と、大阪市天王寺区の四天王寺がある。
境内に聖徳太子御廟(磯長廟シナガビョウ)を擁する叡福寺は、四天王寺、法隆寺
とならんで太子信仰の中核となった寺院で、日本遺産1400年に渡る悠久の歴史を伝え
る「最古の国道※1」の構成文化財の一つ。「太子まいり」で親しまれる大乗会式は
、聖徳太子の命日※2にちなみ、4月11日と12日に行われる。この日境内では盛大な法
要が執り行われ、金堂前では醍醐寺三宝院門跡により護摩供養、聖徳太子御廟前の石
段から餅が撒かれる。
四天王寺は、物部守屋と蘇我馬子の合戦※3の時、崇仏派の蘇我氏についた太子が
不利を打開するために四天王像を彫り、「勝利後は四天王を安置する寺院を建て全て
の人を救済する」と誓い建立された寺である。聖徳太子の一生が描かれた絵伝が毎月
22日に公開されている。21日(大師会)、22日(太子会)の2日間は縁日が催され、
法要だけでなく境内には骨董品をはじめ多くの露店が軒を並べる。
毎日新聞(2021/10/18)は次のように伝えている。
〈聖徳太子(574〜622)ゆかりの四天王寺で18日、没後1400年の節目に遺徳をしの
ぶ「聖徳太子千四百年御聖忌慶讃大法会」が始まった。2022年4月22日の結願までお
よそ半年にわたり、さまざまな宗派の本山から僧侶を招いての慶讃法要が続く。
四天王寺は聖徳太子が593年に建立した。午前10時前、僧侶の列が本坊を出発し、
境内を練り歩いて太子をまつる聖霊院へ。秘仏の「聖徳太子十六歳孝養像」を納めた
厨子の扉が開かれ、加藤公俊管長(70)が表白を読み上げて大法会の始まりを告げた
。
また午後には、境内の太子像や仏像と結ばれた「結縁綱(けちえんづな)」を支え
るため五重塔前など3カ所に設置された高さ5〜7メートルの「結縁柱」に魂を込める
「開眼法要」が営まれる。〉
※1 竹内街道(たけのうちかいどう)は、大阪府堺市から東へ向かい、二上山の南麓
・竹内峠を越えて、奈良県葛城市の長尾神社付近に至る約26km
の日本最古の街道である。
※2 聖徳太子の命日2月22日を太陽暦に換算して4月11日とされた。
※3 丁未の乱(ていびのらん)という。587年に、崇仏派の蘇我馬子と排仏派の物
部守屋が仏教の信仰を巡って争い、蘇我馬子が勝利した戦い。
それでは、例によって上記の中から出題します。
■2022年4月(No.129)
題:「行列」 (航太郎 選)
題:「招く」 (すゑ子 小森 浩 選)
題:「柱」(電柱の柱) (昌彦 選)
(各題2句出し)
◎今月の締切:4月24日(日) 正午必着
All Rights Reserved Copyright (C) JRPS-osaka-2022