「障害者とストレス」報告書

生駒 芳久

 平成14年10月6日(日)、和歌山市のふれあいセンターで「障害者とストレス」と題して、お話させていただきました。その時の参加者からいただいたアンケートの結果を報告します。

 アンケートの内容は、体にあらわれた注意信号(身体症状)10項目、心にあらわれた注意信号(精神症状)10項目、ストレスをはね飛ばす力(対処能力)5項目の計25項目でした。38名の方から回答いただきましたが、その内訳は、網膜色素変性症その他の視覚障害者28名と、その家族やボランティアなどの健常者10名です。

 

[結果]

1.身体症状、精神症状、対処能力の平均値の比較

1)障害の有無

視覚障害者は、ストレス度は高いが、対処能力も備えている。(表1)

(表1)

障害

人数

身体症状

精神症状

対処能力

健常

視覚障害

10

28

3.10

3.82

2.40

4.39

3.10

3.96

合計

38

3.63

3.86

3.73

 

2)障害歴(年数)

障害歴が短いほど、ストレスは精神症状としてあらわれやすい。(表2)

(表2)

障害歴

人数

身体症状

精神症状

対処能力

なし

10

3.10

2.40

3.10

1〜 9

4.50

6.25

4.00

10〜19年

2.28

4.14

3.00

20〜29年

5.25

4.12

4.50

30年〜

3.44

4.00

4.22

合計

38

3.63

3.86

3.73

 

3)性別、年代……男女差や年齢差は、それほど顕著ではない。

2.注意信号があらわれている人の割合

 注意信号が出ている人は、身体症状(表3)、精神症状(表4)ともに、視覚障害者のほうが多い。

(表3)

 

身体症状

合計

健康

注意

 

障害

健常

視覚障害

10

24

10

28

合計

 

34

38

 

(表4)

 

精神症状

合計

健康

注意

 

障害

健常

視覚障害

0

21

10

28

合計

 

30

38

 

3.総合評価

 対処能力も含めた総合評価では、かなり強いストレスがかかっている人(要注意の2名)がいます。(表5)

(表5)

 

総合

合計

健康

要注意

 

障害

健常

視覚障害

10

26

 

10

28

合計

 

36

38

 

4.まとめ

 ストレスは誰にもあるものです。しかし、今回の結果からも分かるとおり、障害があればストレス度はさらに高まります。そして、障害を背負って日が浅いほどストレスを強く感じています。

 我々障害者が、毎日の生活を少しでも楽に、過ごしやすいものとするために、我々自身の相互支援と、家族や周囲の人たちに障害の特徴を知ってもらうことが大切だと思います。JRPSの活動は、まさにその実践であると思います。


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