10月10日「目の愛護デー」に合わせ、県内で点字ブロックの一斉点検

鳥取県福祉保健部ささえあい福祉局福祉保健課

鳥取県では、鳥取県福祉のまちづくり条例を定め、高齢者、障がい者等をはじめとする全ての者の移動上及び施設の利用上の利便性及び安全性の向上の促進を図ること等により、誰もが自らの意思で行動し、社会、経済、文化その他のあらゆる分野の活動に参加することができる社会の構築に向けた地域環境の整備を推進しています。

そのような中、令和6年度に点字ブロックの適正な設置についての課題が県議会で提起されたことを受け、県では視覚障がい当事者団体や国、市町村、公共交通機関等の設置者など関係者による点字ブロック点検等に係る連携会議を設置し、必要な対策を検討することとしました。

令和6年11月に開催した第1回会議では、各設置者が普段行っている点字ブロックの点検・修繕の対応についての報告や点字ブロックの敷設等に関する課題についての意見交換を行うとともに、電話等により点字ブロックの不具合等に係る相談を受け付ける窓口の設置や点字ブロックの意識啓発を行っていくことについて確認しました。相談窓口には道路等のはがれ等の情報提供がこれまでなされ、速やかに管理者へ対応を依頼しています。

また、当事者団体からは、「見えにくい人にとって歩道とのコントラストをつけていくことが重要」、「県内で曲線を描いて誘導ブロックが設置されている箇所があり危険である」などの意見をいただきました。これらの意見等を踏まえ、点字ブロックの一斉点検を行うことについて連携会議に提案し賛同が得られたことから、10月10日の目の愛護デーを一斉点検日とし、当事者団体から要望のあった特に改善を要する公共施設、道路について、当事者団体にも参加いただき、利用者目線で設置者へ不具合を伝えていただくなど、安全で利用しやすい敷設となるよう点検を実施することとなりました。その他の公共施設、道路については、国、市町村も含め一斉点検日における点検を通知するとともに、民間施設へも自主的な点検を呼びかけることとしており、県ではこれらの点検等により見つかった不具合箇所の修繕等経費及び民間施設による修繕等経費への補助、並びに県民へ視覚障がい及び点字ブロックへの理解促進を図るための普及啓発経費について、補正予算を県議会9月定例会に提案しています。

今後も視覚障がい者が安全に歩くことのできるまちづくりを目指して取り組んで参ります。

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