「点字考案200年記念フォーラムの開催について」
鳥取県ライトハウス点字図書館 伊藤紗輝(いとうさき)
今年は点字が誕生して200年の年です。数年前から、各地で様々な記念事業が開催されています。鳥取県ライトハウス点字図書館でも、島根ライトハウスライブラリーの協力のもと、記念イベントとして「点字考案200年記念フォーラム」を9月6日(土)に米子コンベンションセンター第7会議室で開催することになりました。共催には、社会福祉法人島根ライトハウスライトハウスライブラリー、倉吉市教育委員会が決定し、後援には、公益社団法人鳥取県視覚障害者福祉協会、鳥取県見えにくい人を考える会、鳥取県網膜色素変性症当事者の会が決定しています。その他関係機関の後援も予定しています。企画当初考えていたよりも大きなイベントに膨らんできました。
点字考案200年記念フォーラムのテーマは「点字誕生200年を機に点字文化の未来を考える」です。点字が見えない・見えにくい方の自立と社会参加に果たしてきた役割を学ぶとともに、これからの点字文化の未来を考える場にすることを目的に、様々な方面から講師をお招きし、点字について講演をしていただきます。
基調講演には、点字毎日の佐木理人氏を招き、「点字文化の現在と未来について」というテーマでご講演いただきます。他に、体験談「私と点字」というテーマで点字使用者のお話を予定しています。講演の様子は、鳥取県鳥取市(とりぎん文化会館第4会議室)、鳥取県倉吉市(倉吉交流プラザ第3研修室)、島根県松江市でも会場生配信にてご視聴いただけます。ぜひお近くの会場に皆様でお越しください。
また、同時開催として点字ディスプレイの展示と説明会を実施します。会場は、米子コンベンションセンター第4会議室で午前10時~午後4時まで開催予定です。講演会と併せて展示・説明会にもご参加ください。
最後に、鳥取県内の点訳ボランティアのお話をさせていただきます。鳥取県ライトハウス点字図書館では、東部・中部・西部各地の点訳ボランティアに点字図書の製作をお願いしています。数年前までは点字に興味を持たれた方が、自主的に点字図書館を訪ねてくださり、ボランティアとして登録・活動をしてくださっていました。その後、令和2年度からは当点字図書館が、鳥取県内全市町村委託事業として、点訳・音訳ボランティア養成講習会を開催するようになりました。この事業のおかげで毎年のようにボランティアが増えています。図書製作の冊数も少しずつではありますが、増加傾向です。