視能訓練士の業務
島根大学医学部附属病院 視能訓練士 小村哲郎
皆様こんにちは。島根大学の眼科で視能訓練士として働いている小村哲郎といいます。島根ビジョンネットワークの活動を通してこの会の矢野健さん、矢野美和子さんと親しくさせていただいております。2019年JRPS山陰定期総会・研修会が私の地元、出雲市平田町で開催された際には懇親会、翌日の木綿街道散策もご一緒させていただきありがとうございました。
さて、私が従事している視能訓練士には大きく4つの業務があります。
①視機能検査(視力・視野・眼底画像撮影といった一般的な眼科での検査)
②視能矯正(弱視や斜視の小児に対する訓練)
③健診(3才児健診を始めとする健診業務)
④ロービジョンケア
この中で最も多くの割合を占めるのは視機能検査となります。現在、島根大学では12名の視能訓練士が在籍して日々の業務を行っています。視力検査、視野検査、網膜や角膜の画像検査、手術に必要な検査など多くの機械を用いて検査を行います。網膜の断面を撮影するOCTという機械は、網膜の形や網膜の厚さを測ることができます。網膜の病気や緑内障の評価にとても役に立つので多くの患者さんに使用しています。オプトスという機械は眼底を撮影しますが、通常の眼底カメラよりはるかに広い範囲を撮影することができます。
毎週水曜日は斜視・弱視外来です。外来終了後に担当の市岡医師と斜視手術を行う患者さんの症例カンファレンスを行っています。眼球には外眼筋といわれる眼球を動かす筋肉が6本あります。斜視の手術はこの筋肉の筋力を強めたり、弱めたりすることによって目の位置を整える治療です。そのため、6本ある筋肉のどの筋肉をどのくらい強めるか、また弱める手術をするかを決めなければなりません。カンファレンスでは医師と視能訓練士が検査所見からどのような手術を行うのがよいかを検討しています。今年度からは視能訓練士が1人ずつ月1回ミニレクチャーと称して他の視能訓練士に知っておいてもらいたいこと、研修で学んだ知識の発表などを行う場を設け、谷戸教授にも入っていただいて知識の向上を目指しています。
島根県内には約80名の視能訓練士が病院や診療所で働いています。年に1回県内の視能訓練士が眼鏡やコンタクトレンズの処方や基本知識、白内障手術で使われる眼内レンズのこと、ロービジョンケアに関すること等を主題に勉強会を開催しています。
診断や治療のために正確な検査を行うことができるよう、これからも研鑽していこうと思います。
