参加された方の声
白杖の歩行訓練をはじめて 米子市 女性 S・A
みなさんこんにちは。お元気でお過ごしでしょうか。私は米子市在住のS・Aです。 コロナ感染拡大により、皆さんにお会いできなくてとても残念に思います。
私の近況報告をします。実は今年の5月より白杖の歩行訓練をはじめました。2年半前になるでしょうか。奥美和子さんより、『目が見える間に訓練を始めた方がよいですよ。これは、私が体験して感じたので』とアドバイスがあり、その言葉は心に残っていました。それから一年がすぎ、交流会に参加した時に、白杖を持つことは自分を守ることになると聞き、白杖を購入したもののカバンにいれたままでした。
それから、一年がすぎた頃でしょうか。風の便りに西尾恵子さんが訓練を始められたと聞き、情報を得るために電話をしたところ、しっかりと背中を押していただき、これが私の訓練を始めるきっかけとなったのです。
現在までに8回訓練を受けました。初めは白杖の持ち方、使い方から学び、まるでロボットのような歩き方、そして、筋肉痛、本当に使いこなせるか心配でした。
しかし、 練習回数を重ねて何度も同じ事をしながら、今、見える視力を使うこと、五感、足の裏の感覚などを使いながら訓練をしていると、安全に暮らして行くためのヒントやコツがわかり、少しずつですが自信を持てるようになりました。階段を降りることは怖くてエレベーターを使っていました。階段を使う機会はあるからとの指導をいただき、訓練を受け、やり方のポイントがわかると、まだ、ぎこちなさや怖さはありますが、以前に比べれば階段も降りれるようになり自信を持てるようになりました。少しずつですが、意識して練習もするようになりました。できるようになると素直にうれしいですね。 これからも感謝の気持ちを忘れずに、引き続き学んで行きたいと思います。
最後に、私の好きな言葉をお伝えし、終わりにしたいと思います。一人で行ったら早く行けますが、一緒に行けば遠くまで行けます。
見えなくなった自分を知ること 米子市 女性 A・A
私は、昨年の4月から米子で事務の仕事をしています。急性緑内障で失明してから初めての就職。働くのは楽しいと改めて感じています。
見えなくなったのは9年前で、ちょうど東日本大震災の年でした。それを機に米子に帰り、次の年には国立リハビリテーションセンターで自立訓練を受けました。今思い返すと、早めに動き始めてよかったと思います。何もできなくなったようで落ち込んでいたのですが、見えなくてもできることが増えていくにつれて気持ちが楽になったからです。白杖の持ち方から始まり、音声パソコンの使い方、街中で困った時に手助けをお願いする方法。日常を生きるやり方をいちから作り直すような感覚で、少しの進歩でも指導してくれる先生や同じ境遇の仲間と大喜びしたのを憶えています。
もちろん、見えなくなってできなくなったことは多くて、今も「見えなくなってよかった」とは言えないけれど、多くの場面、生活の中で色々な人に助けられたことを実感しています。視覚障害のある人もない人も、以前の私なら接点がなかっただろう素敵な人たちに出会えること、それに気づけることは幸せなことだと思っています。同じ趣味の仲間とばかり遊んでいた私が、伴走グループに参加し、音声ガイドのモニターをしている知りあいに誘われたのが楽しくて、不思議な方向に世界が広がっています。そう考えると、選択肢が狭まることはそんなに悪いことではないのかもしれません。
仕事を始めて意識するのは、見えなくなった自分と社会との関係です。私の場合、仕事を始める際は歩行訓練士の田山さんにお世話になりました。職場も積極的に受け入れてくれて、事前に田山さんのレクチャーの機会を設けてくれたそうで、ずいぶん恵まれた状況だったと思います。それでも、ほとんどの人は視覚障害を持つ人に慣れていません。理解を求めるよりも、自分でいかに具体的に伝えられるかが大切だと感じています。周りの状況と自分のできること、できないことをきちんと把握すること。中途失明の私が持つ意識と現実とのギャップに気付いたり、なんとなくイメージする誰かの様子と現実が違うことが面白かったり。他の人の目を借りて周囲を理解することはすごく新鮮で、本当に生き直している最中なんだなと感じます。視覚障がいの先輩たちにも色々と助けていただきながら、これから少しずつでも見えない自分として育っていきたいなと思っています。
総会・交流会に参加して 出雲市 M・Y
益田市駅前ビルで防災研修会があり、「防災に関する心構え」という内容の講演を聴かせていただき、改めて思うことは、どこか他人ごとのように思っていたので、防災グッズも用意していませんでした。
あと避難場所や避難ルートも知らなかったし、地域の避難訓練にも出ていなかったので、この会をきっかけに避難に対する意識が高まりました。視覚障害者の立場から言われたことで、避難する状況になった場合は、周りの人に助けを求めて誘導をお願いすることが印象に残っていて、そのためにもふだんから積極的に地域の避難訓練や活動に参加することも自分のことを知ってもらうことにつながるのではないかと思いました。
その後、多田温泉「白竜館(はくりゅうかん)」へバスで移動して、総会をして、温泉に入り至福の時を過ごしたあとは、ごちそうをお腹いっぱいいただき大満足のひとときでした。
二日目は、津和野町観光でガイドさんの説明を聞きながら津和野の町を歩きました。奥美和子さんと一緒に歩き、大きな鯉も見ました。源氏巻きも試食させてもらいお土産に買って帰りました。
二日間ともとてもいい天気で暑かったですが、お世話になった安部会長や役員の方やボランティアの方など、この会に携わっていただいたすべてのみなさんに感謝します。本当にありがとうございました。
支部総会に参加して S 女性
素晴しい主治医の先生と出会えて、病気の事を受け入れる事が出来つつありながら、将来への不安がたくさんで、病気の詳しい情報を知る機会もなく過ごしていました。
保健所からの案内で、会の事を知り、交流会、総会眼科医の先生の詳しい説明、質問の応答、生活用品の展示など、本当に有意義な時間を過ごす事が出来ました。
初めての参加でしたが、役員、会員の皆様に暖かく迎えて頂き、自然に溶けこみ、素晴しい二日間でした。本当に有難うございました。
明るい、明日を信じて、毎日を大切にしたいと思います。
「JRPS定期総会に参加して」
ライトハウスライブラリー 藤村(用具担当)
定期総会にあわせて、福祉用具展示コーナーに参加させていただきました。
目にとって有害な光を遮る遮光眼鏡や、書類などの色を反転させてみることができる拡大読書器など、またぜひ揃えておきたい防災グッズなどをご紹介しました。
防災グッズについて詳しくご紹介しておきます。
日本盲人会連合販売の視覚障害者用防災用品セット
専用のリュック付(13,000円です)
視覚障害者の声を反映した日盲連オリジナルセットです。
リュックの表面には、「盲人のための国際シンボルマーク」とその下に「私は目が不自由です」と書いてあり、避難の際周りの人からの配慮や介助を受けやすくなります。
- 取扱説明書(拡大文字、点字、音楽CD)
- 要援護者シール
- 5年保存水(500ml2本)
- 非常食(アルファ米3袋、缶入りパン3缶)
- 蓋付カップ、ストロー、スプーン、箸、フォークセット
- ラップ
- LEDランタン
- 防災 FM/AMラジオ
- 防災ウェットティッシュ
- 軍手
- 防寒シート
- エア枕
- スリッパ
- 救急セット(絆創膏、綿棒、はさみ)
- 多目的ビニール、簡易補助袋、タオル、緊急用呼子笛
ご希望の方はお問い合わせください。
また、白杖の申請が直杖と折りたたみ式の2本申請できるようになりました。詳しくはお近くの市町村障がい福祉課の窓口でお尋ねください。
今回初めて大会に参加させていただき、会員のみなさまが情報を共有され、お互いに助け合いそして励まし合い仲良く集っていらっしゃる姿に協力、協働の大切さを改めて感じました。ありがとうございました。
はじめて参加しました K・F、女性
昨年の出雲保健所での集まりに、主人と一緒にはじめて参加させてもらいました。
この病気だと言われてどうしようと悩んでいる時もありましたが、主人が行こうと言ってくれたので出かけてみました。
いろいろな用具があることや、参加をされた皆さんがとても明るくお話をされていたのに強い刺激を受けました。
自分もまわりの人とうまくいかなかったことや、いろいろ考えてしまっていたことに気づき、これからは少しずつでも前向きな気持ちでいこうと思いました。
他の人の病気のことや見えにくい話を聞いて、いろいろな方もおられることもわかりました。
またいろいろな機会があれば参加をしたいと思っていますので、皆さんぜひ声掛けをお願いします。