JRPS和歌山 SSKA RP

和歌山県網膜色素変性症協会
(JRPS和歌山)


あぁるぴぃ和歌山県だより


NO.20            No選択へ戻る           トップページへ

SSKA あぁるぴぃ
和歌山県だより NO.20


    JRPS 和歌山県だよりbQ0号


1971年8月7日 第3種郵便物認可(毎月6回 1の日・6の日発行)
2016年6月28日発行 SSKA増刊通巻 第8989号      



■目 次■


  1.巻頭言                             3ページ

  2.和歌山県の行事予定                       4ページ

  3.近畿各地区の行事予定                    4〜5ページ

  4.「日本ライトハウス職業訓練部 OPEN DAYのお知らせ       6ページ

  5.視覚障害者総合福祉機器展 アイフェスタ2016夏!in和歌山    7ページ

  6.第2回バリアフリー映画上映会
   ・ミステリーバスツアーのお知らせ                 8ページ

  7.就労支援セミナー
     難病のある方を対象とした就労支援施策とハローワークの取り組み
     〜難病患者就職サポーターによる支援〜             9ページ

  8.わたくしたちのニュース                 10〜13ページ

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

世紀の大発見!?「靴下不明指数」開発
 科学者が人生の謎の一つを解き明かしたと主張している。なぜ、多くの靴下が洗濯の際、行方不明になるのか―。その確率を予測する「靴下不明指数」まで開発したと いう。
 英メディアによると、心理学者と統計学者のコンビが調べた結果、原因は色物と白 物の選別など洗濯の複雑さにあり、多くの人が関与するほど紛失の可能性が高いと指摘。
ただ大抵は洗濯機の底や後ろ、家具の下にあり、諦めずに探すことが肝要とか。
2016年4月25日 17:34 (共同)



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  1.巻頭言 


私たち視覚がい者の生活を守りたい
「戦争と福祉は両立しない」

 私は72歳になりました、最近視力が極端に落ちてきました。ぼつぼつおわりに近づいているようです。
そこで目が見えなくてもパソコンをと思い「70の手習い」を始めました。
今までは、ipadだったのですが、ブラインドタッチを特訓中です。
そこで失礼ですが練習方々投稿する気になりましたのでよろしくおねがいいたします。

 私は先輩達のお陰で遮光メガネや杖、体重計、パソコンのPCトーカーソフト、プレクストーク等の補助具をもらいました。
重度身体障がい者で医療費は無料、タクシーは1割引きそれにタクシー券1万円分、バスカードの支給も受けています。

 しかしこれからもこれらが続くかが問題なのです。
今年3月29日安保法=戦争法が施行されました、日本は今いつ戦争が起こっても不思議でない時代に入りました。
戦争になれば最も犠牲になるのが子供、女性、お年寄りそして障がい者です、現に今、起こっている熊本地震でも障がい者がおきざりにされています。
「戦争と福祉は両立しない」とよくいわれます。
昨年9月自民、公明政権は多くの専門家や各種の人々が反対、国民の8割が説明不足とする中、数の暴力で戦争法を強行採決しました、そして戦争する国づくりをいそいでいます。
今年度予算で軍事費5兆円を突破させました、反面社会保障費を2020年まで毎年3000億〜5000億削減しようとしています、すでに年金がひきさげられましたし、これからもマクロ方式でますます引き下げようとしています、生活保護の支給額も引き下げられました、その上住宅扶助の引き下げ等ますます強まっています、介護も要介護1・2の切り捨てがすすんでいますし、医療の改悪は入院給食費をはじめ負担増がますますすすめられようとしています。
反面、戦争に反対する市民や国民の運動が大きく盛り上がってきています「戦争法廃止を求める2000万署名」も大きくすすみ5月初めには1200万人を突破しました。
2月には野党5党が戦争法廃止法案を提出すると共に戦争法をおしすすめる自民、公明とその補完勢力を少数派に追い込もうと選挙協力も含めて合意その実現に向けた取り組みがすすんでいます。
 私たちも自分の言葉で「戦争イヤ」と語ると共に私たち障がい者の生活を守る、福祉を守る、をしっかりとやらなければ大変なことになるなーと思っています。共にがんばりましょう!
   新 吉宏



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  2.和歌山県の行事予定


★交流サロン「ヒロシの小部屋」
  7月3日(日)・8月7日(日)
10時〜正午 和歌山市ふれ愛センター 3階会議室1

★アイフェスタ2016Summer in 和歌山(仮称) 
7月31日(日)11:00〜予定 和歌山市ふれ愛センター3階ほか

★世界網膜の日 in 三重 9月24日(土)  12:00〜17:30
行程 集合 8:10 南海和歌山市駅改札口前 出発 8:29〜
〜南海なんば〜(徒歩)〜近鉄なんば 10:11発〜近鉄特急〜 鳥羽駅12:08到着
徒歩で鳥羽市民文化会館会場へ
『世界網膜の日』参加 懇親会・宿泊:鳥羽シーサ イドホテル
帰り近鉄宇治山田16時頃〜なんば〜南海和歌山市駅19時頃
会場:鳥羽市民文化会館大ホール(三重県鳥羽市鳥羽3丁目8-3)
●一泊懇親会&25日伊勢神宮社会見学ツアーに参加しませんか。
 参加費用:30,000円程度(往復運賃、宿泊+懇親会、翌日観光)
 問合せ・申込み先:山本 070−5046−1399

★日本ライトハウス展 10月16日 バスまたは電車での予定

★医療講演会 2017年2月19日(日)午前中予定
 場所:和歌山県民文化会館 小ホール ※詳細は次号以降にて


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  3.近畿地区各府県の行事予定

  滋賀県

★伏見散策と防災センター見学                     
 伏見の酒蔵・寺田屋等を散策し、午後は防災センターを見学します。
 日時 7月17日(日)11時〜16時
 行先 伏見酒蔵と京都市防災センター
 集合 JR能登川駅 8時半、JR大津駅 10時
 参加費 会員1,000円、一般1,500円 付き添いはどちらも1,000円。昼食1,200円程度
 申込み 7月10日(日)まで。定員25名(定員になり次第締め切ります)
 西村  090-8826-8491
  ※単独移動困難な人は、なるべく手引きの人とご参加ください。
   暑い時期ですのでお茶を持参ください。

  京都府

 ★RP洛楽サロンin福知山
 日時 6月26日(日)13時半〜16時
 場所 市民交流プラザふくちやま4階会議室(JR福知山駅徒歩1分)
 内容 稲葉 純子先生(いなば眼科クリニック院長)のお話と交流会

 ★RP洛楽サロン
 日時 7月10日(日)13時半〜16時
 場所 京都ライトハウス 地下1階 研修室1、2(千本北大路南西)
 ゲスト  精神科医 JRPS和歌山会員 生駒 芳久氏
  演題 「失敗談あれこれ」
 問合せ 大菅 090-7348-3414
      Eメール:jrps-kyoto@jnics.jp
仲間との交流や情報交換で元気になりましょう。

  奈良県

  ★「万葉の会」 RP体験談のつどい                    
 聞かせてください、あなたの悩み、意見交換、よろず相談など
 日時 7月30日(土)10時〜15時
 場所 奈良県社会福祉総合センター2階(近鉄畝傍御陵前駅徒歩3分)
 参加費 100円(お茶代など)
 弁当(600円)は申込み時に注文してください。
 申込み、問合せ 岡村 090-8481-5333
        Eメール:yksa@m5.kcn.ne.jp

  大阪府

 ★RP全国川柳大会と懇親宴
 7月23日(土)13時受付/大阪市中央公会堂 地下1階 大 会議室/地下鉄・京阪 淀屋橋駅1番出口5分/協力金1,000円。
 濃い鉛筆持参/席題1
 題 宿題:「集まる」「大阪」「祭」「水」「焼く」各2句出し
 懇親宴16時半〜 北京料理「徐園」
 申込み 山本 072-255-9007

 ★「RP・文芸館」生の朗読を楽しむ会
 7月16日(土)10時半〜12時

 ★交流サロン「RP・みんなの部屋」
 毎月第3土曜 6月18日、7月16日 13〜16時
 入退室自由・見学歓迎 共に無料 日本ライトハウス情報文化センター4階 会議室
 四ツ橋線・肥後橋駅A出口前 問合せ 松本 090-7343-8980

  兵庫県

 ★神戸市難病連医療相談会に参加 (会場:神戸市勤労会館)       
 日時 7月10日(日)13時〜16時 講師:理化学研究所 仲泊 聡先生

 ★笑いヨガクラブ&あぁるぴぃおしゃべりサロン             
 日時 7月2日(土)10時半〜15時 会場:尼崎市立身体障害者福祉会館
 共催 尼崎市視力障害者福祉協会 集合 9時半 JR立花駅
 申込み 伊藤 080-2446-8068 Eメール:jrpshyogo@gmail.com


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  4.「日本ライトハウス職業訓練部 OPEN DAYのお知らせ
 (社福)日本ライトハウス視覚障害リハビリテーションセンター

 当センターでは視覚障害者を対象に、大阪障害者職業能力開発校からの特別委託訓 練として職業訓練を行っています。
この度、職業訓練をご紹介するとともに、認定特 定非営利活動法人タートル様のご協力を得て、見学に合わせて就労についてのご相談 を受ける会を企画しました。
職業訓練に関心をお持ちの方だけでなく、就労について の悩みをお持ちの方はどうぞご参加下さい。
 参加費は無料です。当日、JR学研都市線放出駅から送迎車を運行いたします。
ご希望の方は申込み書にご記入下さい。

●職業訓練部 OPEN DAY開催要項
日時:平成28年7月2日(土) 13:00〜16:30
主催:(社福)日本ライトハウス視覚障害リハビリテーションセンター
後援:認定特定非営利活動法人 タートル
会場:日本ライトハウス視覚障害リハビリテーションセンター
住所:大阪市鶴見区今津中2-4-37
プログラム:13:00〜13:30 日本ライトハウスの紹介
      13:30〜14:00 認定特定非営利活動法人 タートルの活動紹介
      14:10〜15:00 職業訓練授業見学
      14:10〜16:30 職業訓練部入校相談ならびにタートルによる就労相談(
授業見学と並行して行います。)

会場までの道順:
JR学研都市線「放出駅」から徒歩約15分。放出駅より約1km(放出駅前の道路を東に 約800m移動し、初めて出現した信号機のある交差点を左折し、北へ約200m移動する。
道路東側、今津公園グラウンド向かい) 市バス46号系統「焼野」行き「汎愛高校前」バス停下車(東に200m移動し、汎愛高校 東南角の交差点を横断し、南に50m移動)

 なお、送迎車は「放出駅」12:30発を予定しています。人数が多数の場合は、少しお待ちいただくことがあります。
ご希望の方は下記申込み書の「送迎車利用」欄に「する」とご記入頂き、発車時刻までに駅北側ロータリーの「ローソン」前にご集合下さい。

申込み方法:平成28年6月28日(火)までに「視覚障害リハビリテーションセンター職業訓練部」にお電話ください 
  06-6961-5521(代) 平日9:00〜17:00      


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  5.視覚障害者総合福祉機器展
     アイフェスタ2016夏!in和歌山 


 日 時:7月31日(日)午前11時00分〜午後3時30分
●場 所:和歌山市ふれ愛センター 
     和歌山市木広町5丁目1番地9
     (JR和歌山駅中央口より国体道路を南に徒歩10分)
  ●各種福祉機器・音声ソフト等展示
  ●相談 眼科・ピアカン・日常生活
  ●バリアーフリー映画体験(つれもて和歌山主催)10時〜 2F視聴覚室
    『東野圭吾 3部作品 (90分)』
  ■無料マッサージ・抹茶サービス 3F和室  
  ★入場料:無料★
   ●主催:和歌山県網膜色素変性症協会(JRPS)
  ●後援:和歌山県 和歌山市 和歌山県眼科医会
      和歌山県視覚障害者福祉協会 和歌山県社会福祉協議会(申請中を含む)
      朝日新聞社・産経新聞社・毎日新聞社・読売新聞社
  ◎協力 社会福祉法人日本ライトハウス情報文化センター
      つれもて和歌山
      なごみの会
     和歌山グループ声
  ●問い合わせ:会長 山本 浩 070−5046−1399
  ☆アイフェスタは、赤い羽根共同募金会さまの助成金で開催しております。
  ★協賛 企業・団体・個人(敬称略)


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  6.第二回バリアフリー映画上映会・ミステリーバスツアーのお知らせ

    只今、募集中!
  ☆このポスター・チラシのデザインは、つれもて和歌山のN.OKAMOTOです。

◆第二回バリアフリー映画上映会 アイフェスタ(福祉機器展示会)同時開催
上映作品 『東野圭吾ドラマ3部作』(30分×3作品)
「モテモテ・スプレー」「あるジイサンに線香を」「誘拐電話網」
日時:平成28年7月31日(日)10時〜
場所:和歌山市ふれあいセンター 2階視聴覚室 入場料:無料
定員:50名先着順(障害の有無関係なく入場できます。音声ガイドを体験してくだ さい!)
問合せ先:山ア 090−5132−7268
●主催 つれもて和歌山 
 共催 日本網膜色素変性症協会和歌山県・患者家族会
●協力 和歌山音声ガイド映画普及実行委員会、日本ライトハウス情報文化センター、シネマアクセスパートナーズ(CAP)
●後援 和歌山市・和歌山市教育委員会
※今回の上映は公益財団法人大和証券の助成金をいただき、開催しております。
<P>◆『ミステリーバスツアー』         
   どこに行くのか?ついてからのお楽しみ!
      車中では、景品も当たるゲーム大会も予定 ♪♪♪
  ●日時  平成28年8月20日(土曜) 
  ●行き先 ?????
  ●バス料金 1,500円(介助者 同額)お土産も付く予定です。
  ●昼食料金 ?1,680(飲み物付き) 
  ●定員 36名(先着順です)
  ●締め切り日  平成28年7月31日
  ●集合場所・時間
        8:00 市民会館前
        8:20 JR和歌山駅東口 アーバンホテル付近   
   和歌山帰着予定時間 17:30頃

  ◎問い合わせ  рO90−5132−7268 山崎

  主催 つれもて和歌山
  ☆社会福祉協議会の助成金申請中
  (注)1.参加費には、イベント保険代金が含まれております。
    2.バスは、トイレがついております。
    3.8月15日をすぎたキャンセルは、昼食費の負担お願いします。


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  7.難病のある方を対象とした就労支援施策とハローワークの取り組み
    〜難病患者就職サポーターによる支援〜

難病・子ども保健相談支援センターでは、難病をもつ方の就労支援の一環として、セミナーを開催しております。
今回は、難病という病いをもちながら今、どんな制度や支援を受けることができるの かを知り、働くことや働き続けることへのきっかけづくりにしませんか。
また、セミナー修了後、個別相談会をおこないます。多くの皆様のご参加をお待ちしております。

 1 日時 平成28年7月26日(火)13:30〜16:45
 2 場所 和歌山ビッグ愛9階会議室C(和歌山市手平2丁目1−2)
 3 内容
  (1)講演13:35〜14:50
     『難病のある方を対象とした就労支援施策とハローワークの取り組み
       〜難病患者就職サポーターによる支援〜』
     講師 
      和歌山労働局職業安定部職業対策課地方障害者雇用担当官平田芳則さん
      ハローワーク和歌山紹介サービス第三部門 統括職業指導官林千人さん
  (2)個別相談会15:00〜16:45
     ハローワーク和歌山職員・難病患者就職サポーターによる
     就労に関する個別相談(5組)
 4 対象者 難病患者と家族、
       事業主・就労・保健・医療・福祉・教育等の難病患者支援関係者
 5 定員30人(参加費無料)
 6 申込方法参加希望の方は、電話またはFAXで、セミナー名・住所・氏名・電話
   番 号・参加人数・個別相談の有無を平成28年7月22日(金)までに下記あて
   お申し込み下さい。
   ※手話通訳などの配慮が必要な方は、平成28年7月12日(火)までにお申出
   くださ い。
  <問い合わせ・申込先>
     和歌山県難病・子ども保健相談支援センター(担当:湯川)
      TEL073−445−0520FAX073−445−0603
      和歌山市紀三井寺811−1和歌山県立医科大学附属病院3階


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  8.わたくしたちのニュース


■朝日新聞 2016年4月23日1時0分

視覚障害者44人が事故被害 昨年1年間、3人が死亡

 昨年1年間に全国で44人の視覚障害者が道路や駐車場を歩行中に交通事故の被害に遭ったことが21日、警察庁のまとめでわかった。
3人が死亡、41人が重軽傷を負った。盲導犬を連れていた人も7人いた。
 徳島市で昨年10月、マッサージ師の男性(当時50)がダンプカーにはねられ、 一緒にいた盲導犬と共に死亡した。
男性は市道から近くの資材置き場にバックで入ろうとしていたダンプに衝突されたとされる。
ダンプはバック時に音声で注意喚起する装置が作動しない状態だった。
警察庁はこの事故を受けて、初めて年間の状況をまと めた。
対象は失明かそれに近い人だ。
 事故があったのは岩手、栃木、群馬、東京、新潟、長野、静岡、大阪、兵庫、岡山 、広島など27都道府県。
3人が死亡し、12人が重傷、29人が軽傷を負った。
年齢別では60歳以上が25人、40代が7人、50代と30代が各6人。事故の相手方は29人が乗用車、12人がトラックだった。
自転車に衝突された人も3人おり、うち1人は重傷を負った。
 事故の形態では、視覚障害者が道路脇や駐車場を歩いていたか、道路を横断していたケースが9割強に上った。
また、車庫などからバックで道路に出てきた車両にはねられた例が3割を占めた。
視覚障害者が誤って車道に出たり赤信号で横断歩道を渡ろ うとしたりしたケースもあったが、大半は交通ルールを守っており、事故につながる 過失がほとんどなかったという。
 一方、事故に遭った人のうち32人は杖を使い、7人は盲導犬を連れていた。
道路交通法は、視覚障害者が白か黄色の杖を持つか、盲導犬を連れて通行していた場合、運転者は一時停止か徐行をしなければならないと定めている。
警察庁の担当者は「運転者は杖か盲導犬の姿で視覚障害者の方だと瞬時に気づき、道路を安全に使えるよう十分に配慮してほしい」と話している。(八木拓郎)

■朝日新聞 2016年5月27日2時24分

良質なiPS細胞、効率よく作製 慶大などチームが成功

 質のいいiPS細胞を効率よく作製することに成功したと慶応大などの研究チームが発表した。米科学誌ステム・セル・リポーツ(電子版)に27日、論文が掲載され た。
 iPS細胞などの万能細胞は通常、マウスの受精卵に移植して、どれだけ様々な組織になれるか「多分化能」を確かめる。iPS細胞では細胞によって多分化能にばらつきがあることが課題の一つだった。
慶応大の福田恵一教授(循環器内科)らは、iPS細胞の作製に使う三つの遺伝子に、卵子のもとになる細胞にあるたんぱく質「H1foo」の遺伝子を加えて、iPS細胞を作った。

■朝日新聞 2016年5月26日9時11分

 iPS移植に安全基準 厚労省研究班、臨床に向け新設へ

 iPS細胞から作った細胞を人に移植する臨床研究について、厚生労働省の研究班(班長=福井次矢・聖路加国際病院長)が作る安全性の評価基準案の概要がわかった。
現在は基準がなく、研究現場に混乱が生じていた。27日にある厚労省審議会の部会で報告される。
 iPS細胞は目や神経などの組織に変化させてから移植するが、iPS細胞が変化せずに残っていたり、遺伝子の異常があったりすると、移植先で腫瘍(しゅよう)やがんになる可能性がある。
 安全性の評価基準案では、iPS細胞が交じっていないかを調べるため、移植する細胞をあらかじめマウスの体内に入れ、腫瘍ができないか確認することを研究者に求める。
 また、移植する細胞のゲノム(全遺伝情報)を解析して遺伝子異常の有無などを調べることも評価項目として挙げた。がんに関係する遺伝子に異常が見つかった場合、 がんになるリスクや患者の病気などを考慮して、移植の是非を判断する。
 遺伝子の異常とがんの関わりは不明な点が多く、ゲノムを調べても不確実性は残り、時間やコストもかかる。だが、iPS細胞を使った研究を確実に実用化につなげる ためには、リスクのある細胞をできるだけ避け、安全性を重視して進める必要がある と判断した。
■理化学研究所などは6日、他人由来のiPS細胞を利用して「滲出型 加齢黄斑変性」の患者約10人を治療する臨床研究を、来年前半にも再開すると発表した。
 京都大が作製したiPS細胞を、理研が移植用の網膜色素上皮細胞に分化させ、大阪大と神戸市立医療センター中央市民病院が患者に移植する。
 新たな臨床研究では、移植時に拒絶反応が少ないとされる特殊な型の他人の細胞か ら作製したiPS細胞を備蓄する「iPS細胞ストック」を利用。
患者本人のiPS細胞を使う場合より、時間やコストが大幅に削減できると期待される。
 2014年9月の世界初の臨床試験の経過は順調だが、2例目の別の患者由来のi PS細胞に複数の遺伝子変異が見つかり、移植を見送っていた。
[2016/6/6 朝日 毎日 読売 産経 日経 共同]

■毎日新聞 2016年6月6日23時46分

理研 iPS網膜研究を再開へ 来年移植目指す

 理化学研究所の高橋政代プロジェクトリーダーは6日、神戸市内で記者会見し、さまざまな組織に変化する能力があるiPS細胞(人工多能性幹細胞)から作った細胞を目の難病患者に移植する臨床研究を再開すると発表した。
今回から患者以外の人の細胞から作ったiPS細胞を使う。来年前半の移植を目指す。
 理研は、京都大iPS細胞研究所、大阪大、神戸市立医療センター中央市民病院と協定を締結。京大が作製したiPS細胞を理研が移植用の網膜色素上皮細胞に分化さ せる。
阪大と市民病院は、悪化すると失明の恐れがある「滲出(しんしゅつ)型加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)」の患者に移植する。
 理研などは2014年9月、患者自身のiPS細胞から作った細胞シートを網膜に移植する手術を世界で初めて実施。続いて2例目として行う予定だった手術は、患者のiPS細胞に遺伝子変異が見つかり、移植を見送っていた。
 患者自身の細胞からiPS細胞を作ると安全性の確認などにコストと時間がかかるのが課題だった。他人由来のiPS細胞を備蓄して安全性を確認して利用すれば、約11カ月かかっていた移植までの待機時間も1カ月程度に短縮でき、手術1回当たり億単位に上っていたコストも大幅に圧縮できるという。
拒絶反応が起きにくい型の提 供者の血液細胞からiPS細胞を作る。また、今回からシート状にした細胞の移植に加え、細胞が入った液を目に注入する方法も行う。
病変が小さい患者には負担が少ない治療法になるという。
 記者会見した高橋リーダーは「将来的に1000万円を切る可能性もある」と話した。
京大iPS研の山中伸弥所長は「移植する細胞の安全性を徹底させたい」と意欲 を語った。
大阪大の澤芳樹教授は「大学を挙げてプロジェクトを応援したい」と述べ た。
【畠山哲郎、大久保昂】

■朝日新聞 2016年6月6日22時39分

他人のiPSから網膜、移植へ 世界初、早ければ来年

 理化学研究所や京都大などのチームは6日、世界で初めて他人のiPS細胞から作った網膜の組織を患者に移植する臨床研究の計画を発表した。
あらかじめ品質を確認した細胞を多くの患者に使えるため、患者自身のiPS細胞を使う移植と比べて費用や時間を減らせる。早ければ来年から始める予定で、うまくいけば、ほかの病気でもiPS細胞を使った治療が広がる可能性がある。
 計画では、失明の恐れがあり、国内に推計70万人いる加齢黄斑変性の患者約10人を対象に、iPS細胞から作った網膜の組織の色素上皮を移植する。今回は安全性の確認が主で、大幅な視力の改善は見込めないという。
京大iPS細胞研究所(CiRA)がiPS細胞を提供し、大阪大と神戸市立医療センター中央市民病院で手術する。
 移植には、健康な他人の細胞から作って品質を確認した「iPS細胞ストック」を使う。
通常、他人のiPS細胞を使うと拒絶反応が起きるが、ストックは多くの日本人に拒絶反応が起きにくい特殊な免疫の型を持つ人の細胞から作る。
 型が合う患者に移植すれば、免疫抑制剤をほとんど使わずにすむ可能性がある。
今回は日本人の約17%と型が合う細胞を使う。

■日本経済新聞 2016年6月6日17時20分

iPS移植、他人の「備蓄細胞」で 理研など来年にも

 理化学研究所などは6日、iPS細胞を使って目の難病治療を目指す臨床研究を再 開すると発表した。来年前半にも手術を実施する。
京都大学があらかじめ他人から作って備蓄しておいたiPS細胞から網膜の細胞を育て、患者に移植する。
2014年に実施した1例目は、患者自身の細胞を使っていたため、コストがかかっていた。
新方式なら将来は治療の費用を数百万円に抑えられる可能性があり、治療期間も最短で1カ月程度に縮められるとみている。使いやすい治療法に改善し、普及につなげる。
 6日に理研と京大iPS細胞研究所、大阪大学、神戸市立医療センター中央市民病 院が共同で記者会見を開いた。4機関は5月30日付で臨床研究の実施で協力するとの協定書を締結している。
 臨床研究では「滲出(しんしゅつ)型加齢黄斑変性」と呼ぶ視力が低下して失明につながる目の難病の症状改善を目指す。
複数の患者にiPS細胞から作った網膜色素上皮と呼ぶ細胞のシートを移植する計画だ。
 理研の高橋政代プロジェクトリーダーらは2014年9月に、同じ病気の患者向けに世界初の臨床研究を実施した。このときは患者自身の細胞から作ったiPS細胞を育てて作製した細胞シートを移植した。
2例目も検討したが、作ったiPS細胞に複数の遺伝子変異が見つかり、移植を見送った経緯がある。
 今回の臨床研究では、遺伝子の変異などを確認済みの備蓄細胞を京大が提供し、安全性を担保する。
阪大と中央市民病院が移植手術や診察を担う。iPS細胞の生みの親である京大の山中伸弥教授は「iPS細胞を作る京大や網膜の細胞へ育てる理研など4機関がしっかりタッグを組めたのは大きな前進で、非常に力強く感じる」と話した。
 また、高橋プロジェクトリーダーは会見で「備蓄細胞のほか、患者自身から作るiPS細胞を使う研究も並行する。シートに加え、懸濁液を使う研究も実施する」と話し、多様な手法で治療を目指す方針を明らかにした。
 京大が提供する備蓄細胞を使った細胞や組織の移植については、阪大が心不全や角膜の病気、京大が神経難病のパーキンソン病などで計画している。理研などによる今回の臨床研究が成功すれば、こうした移植計画に弾みがつく。



  ★編集後記★

  先日からの忘れ物の回収に、どれだけの無駄な時間を費やしたことか、
  家の鍵、ル ーペ、3日分の食糧、雨具、傘・・・
  まだ他にもあったかもしれないが、
  致命的なの が最初の2点、
  おいてきた場所が分かっていたのでよかったのですが、
  解決策として
  呪文でもかけておきますか。

   記:山本 浩

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