JRPS和歌山 SSKA RP

和歌山県網膜色素変性症協会
(JRPS和歌山)


あぁるぴぃ和歌山県だより


NO.23            No選択へ戻る           トップページへ

SSKA あぁるぴぃ
和歌山県だより NO.23


    JRPS 和歌山県だよりbQ3号


1971年8月7日 第3種郵便物認可(毎月6回 1の日・6の日発行)
2016年10月18日発行 SSKA増刊通巻 第9098号



■目 次■


1. JRPS和歌山の行事予定

3ページ

2. 近畿各地区行事予定

4〜5ページ

3.日本ライトハウス情報文化センター
  「ワンブックワンライフ」2016年10月号抜粋
  ●第4回日本ライトハウスバリアフリー映画会

6〜7ページ

4. ふれあい人権フェスタ

8〜9ページ

5. 難病患者就職サポーター出張相談会

10ページ

6.前川裕美さんからのお知らせです

11ページ

7. わたくしたちのニュース

12〜15ページ

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪



●和歌山盲学校理療学科オープンキャンパス 
  日時 11月2日 水曜日 10時〜12時
  場所 和歌山盲学校
   針灸・マッサージに興味のある方はぜひ参加してください。
   詳細は和歌山盲学校にお問い合わせください。
   電話番号:073−461−0322

★2017JRPSカレンダー

1000円で、各行事で販売しています。
JRPS本部から送付する一般価格は 1600円(送料込)
JRPS本部から送付する会員価格は 1400円(送料込)です。
連絡先:山本 070−5046−1399



1                          目次へ

 1. 和歌山県の行事予定

★交流サロン「ヒロシの小部屋」
11月6日、12月4日、
2017年2月5日、3月5日、10時〜正午
和歌山市ふれ愛センター 3階 会議室1
 ※JR和歌山駅から手引きを必要とされる場合は、事前にご連絡ください。


歌って笑って ストレス発散「ヒロシの小部屋カラオケ歌会」 開催中!


「最近 カラオケへ行ってないなぁ〜?」歌詞が見えない・見づらいから歌えないと思っているあなた。
安心してください 歌えます。となりで 歌詞を読み上げてもらって歌えますよ〜
カラオケは  みんなで歌えば  こわくない
次回カラオケ  12月4日(日)13:00〜
問合せ:山本 070-5046-1399

★ふれあい人権フェスタにブース出展
 11月19日(土)10〜16時
 ビッグホエール
 シュミレーションレンズ展示

★忘年会(温泉・カラオケ付き)
【日時】12月23日(金祝)  
【場所】加太国民休暇村
【予定】10時半JR和歌山駅出発→11時半着、12時半まで入浴→12時半〜14時半 懇親会終了→15時帰りのバス出発
会費 ¥4980   持ち物 タオル(持参なき場合有料)
問合せ・申込 山本浩 070-5046-1399  定員 先着28名

★『JRPS近畿地区研修会・特別講演会』〜この眼に確かな治療法を〜』
日時:2月19日(日) 開場:9:00〜
場所:和歌山県民文化会館小ホール、参加費:無料
開会 9:45〜
第1部 10:00〜11:00
講師:生駒芳久先生 和歌山県jrps会員(精神科医)
演題:『こころとからだのリハビリテーション』
第2部 11:00〜12:00
講師:高橋政代先生 理化学研究所 プロジェクトリーダー
演題:網膜再生医療の最前線
主催 和歌山県網膜色素変性症協会


2                          目次へ

2. 近畿各地区行事予定

滋賀県
★心身共に健康増進『自彊術』体験&交流会・ミニ機器展
日時 10月29日(土)10時〜15時
場所 能登川コミュニティセンター(JR能登川駅西口 徒歩10分)
内容 午前は自彊術体験 午後は交流会・ミニ機器展
持ち物 昼食、お茶、汗拭きタオル ※650円で注文も可
  ※動きやすい服装、スラックス(裸足になるのでパンストは不可)
参加費 無料(一般は500円) 申込み:10月22日(土)まで
申込み・問合せ 勝見 070-5666-1186

★大人の社会科見学[11月20日(日)11時〜15時]
 キリンビバレッジ滋賀工場を見学。午後の紅茶・一番搾り等の試飲ができます。
 参加費:無料(一般500円)
 集合:11時 JR南彦根駅
 申込み 11月13日(日)まで。北代(きたしろ)090-5134-5578

京都府
★秋の京都を楽しむ会 鉄道ライター新田氏とまわる京都鉄道博物館
 日時 10月23日(日)「京都鉄道博物館」入り口 13時20分集合
 場所 京都鉄道博物館 京都市バス「梅小路公園前」下車 徒歩約3分
 参加費 障害者手帳持参本人と介助者各600円 非会員は1,100円
 定員 25名 申込み期間 10月1日〜13日 電話受付は平日のみ
 申込み 大菅 090-7348-3414 Eメール:jrps-kyoto@jnics.jp

★RP洛楽サロン[11月13日(日)13時半〜16時]
 場所 京都ライトハウス 地下1階 研修室1,2(千本北大路南西)
 ゲスト 歩行訓練士 速水 洋氏 「白杖歩行について」
★京都難病連医療講演会・相談会・交流会に参加
 日時 12月4日(日)13時半〜 会場:ハートピア京都
 講師 京大病院 池田華子先生 詳細は次号にて

奈良県
★万葉の会 年末恒例・ビンゴ大会&音楽会
 日時 11月25日(金)10時〜15時
 場所 社会福祉総合センター 2階 ボランティアルーム
  (近鉄「畝傍御陵前」徒歩3分)
 内容 午前:ビンゴ大会(豪華賞品あり)
    午後:音楽会
 参加費 100円(お茶代等)別途弁当代600円
 申込み・問合せ 岡村 090-8481-5333
 Eメール:yksa@m5.kcn.ne.jp

大阪府
★秋の野外交流会[橿原神宮参拝・散策]小雨決行・JRPS奈良と共催
10月29日(土)10時半 集合:近鉄 橿原神宮前駅 中央口 〜15時。
観光ボランティアによる神宮内案内、本殿内特別拝観、参集館内で昼食。
会員1,500円(弁当、参拝料)付添(弁当等希望の場合)700円
 申込み・問合せ 三ツ井 090-4286-0102(19〜22時)
締切 10月22日 先着25名(付添含む)持ち物 歩きやすい服装・靴、障害者手帳、飲み物

★「RP・文芸館」奇数月第3土曜 朗読会 11月19日(土)10時半〜12時

★交流サロン「RP・みんなの部屋」 10月22日(土)、11月19日(土)、12月17日(土)13時〜16時 入退室自由。共に無料。
日本ライトハウス情報文化センター4階会議室 四ツ橋線・肥後橋駅A前

★年忘れコンサート 12月18日(日)13時
中央区民センター。
バンド:ビッグフェイス、ペルー音楽:フローレスデュオ
 問合せ 松本 090-7343-8980

兵庫県
★笑いヨガクラブ&おしゃべりサロン                  
日時:10月1日(土) 集合:JR明石駅9時半 午後から参加要連絡
場所:明石市勤労福祉会館 (明石市視障協との共催)
午前 笑いヨガ  午後 おしゃべりサロン 15時半ごろ終了予定 

★アイフェスタ2016in神戸
場所:六甲道勤労市民センター       
日時:10月30日(日)10時半〜15時半

★一泊バス旅行 浜坂温泉保養荘                    
日時:11月12日・13日 JR神戸駅 送迎付 参加費15,000円程度

★神戸市難病連医療相談会に参加 場所:神戸市勤労会館(三ノ宮)       
日時:12月4日(日)13時〜16時
講師:冨田 浩史先生(岩手大学理工学部生命コース)
申込み 伊藤 080-2446-8068 Eメール:jrpshyogo@gmail.com



3                          目次へ

3.日本ライトハウス情報文化センター

「ワンブックワンライフ」2016年10月号抜粋
○第4回日本ライトハウスバリアフリー映画会
 すべての人が共に映画を楽しむことを目指し、毎年秋、音声解説・日本語字幕付きの映画を特別企画付きで上映している日本ライトハウスバリアフリー映画会。第4回目の今年は、11月18日(金)12時30分から16時、当館そばの玉水記念館大ホールで、「映画『ナイトミュージアム』とトークショー<さわって楽しむ博物館>」を開催します。
大ヒットコメディ映画「ナイトミュージアム」の上映後、ユニバーサル・ミュージアムの研究・実践の旗手である広瀬浩二郎さん(国立民族学博物館准教授)のトークショーを行います。
参加無料(要電話予約)。定員は先着200人。
お申し込みは、視覚障害者(同伴)の場合は10月25日(火)9時15分から、晴眼者のみの場合は10月27日(木)9時15分から、当館総務係(電話06-6441-0015)までとうぞ。

○音声解説の国際シンポジウムを大阪で開催
 日本盲人福祉委員会主催・日本ライトハウス協力の国際シンポジウム「米国の音声解説と日本の挑戦〜アメリカ盲人協議会J・スナイダー博士を迎えて」が10月29日(土)13時〜17時、当館そばの大阪YMCA国際文化センター10階で開かれます。
スナイダー博士は、アメリカ盲人協議会音声解説プロジェクト代表。米国における音声解説製作者の草分けで、テレビやラジオの俳優として活躍しながら、1981年、ワシントンの映画館で全米初の音声解説付き上映会を行った後、映画やテレビの音声解説を広めてきました。
当日は、スナイダー博士の講演(90分)に続いて、日本から国内の音声解説の現状と最新の取り組みを紹介した後、博士を交えて質疑応答を行います。
参加無料。会場は地下鉄肥後橋駅3番出口から西へ400m。定員80人。
参加申し込みは当館総務係(電話06-6441-0015)まで。

○いつでも、どこでも音声解説付き映画を楽しめます
 アプリ「UDCast」の普及で一新される映画鑑賞
これからは、見えない・見えにくい方でも、街の映画館で、スマホやタブレットのアプリを使って、音声ガイド付きで映画を楽しんでいただけるようになります。
その先駆けとしてこの夏、映画「ONE PIECE FILM GOLD」が全国初の音声ガイド対応作品として一斉公開されました。
この取り組みが広がれば、上映中はいつでも、どこの映画館に行っても観ることができるようになります(その後の対応作品:8/6〜「秘密」、9/10〜「だれかの木琴」)。
当館では、2006年より音声解説事業をスタートし、バリアフリー映画上映会の企画・製作、テレビの解説放送の製作に携わり、シネマ・デイジーの製作・普及にも中心的な役割を果たしています。
今回のアプリ「UDCast(ユーディーキャスト)」を使った音声ガイド付きの映画鑑賞にも関わっており、広げていく取り組みを進めたいので、ぜひ皆さまにもご紹介したいと思います。     (音声解説担当 林田 茂)

○UDCastで聴ける音声ガイドの仕組み
アプリには"音声透かし"と言われる技術が使われています。簡単に言うと映画の本編に特殊な音が組み込まれていて、その音をアプリが認識すると、事前にダウンロードされた音声ガイドが自動的に流れる仕組みです。今後は"音声透かし"を取り入れた形で作られていく作品が増えていきます。(主要映画製作・配給会社4社で、2017年正月映画より本格始動予定)

○この技術のココがスゴイ
 本編そのものに特殊な音が入っているため、映画が、DVD/Blu-rayになった時にも、同じアプリを使って自宅でも楽しむことができます。

○音声ガイド対応作品マーク
 一般の方への周知と理解を得るため、対応劇場には「バリアフリー上映実施中」のポスターに『音声ガイド対応マーク』が掲示されています。

○映画館のモデル館を作りたい!
 音声ガイド付きで映画が上映(制作)されても、当事者の方への周知と情報提供が徹底されなければ意味がありません。また、この鑑賞方法が軌道に乗るまでは、安心して行ける劇場が必要になります。
 そのため、当館では日頃からバリアフリー上映に協力いただいている「大阪ステーションシティシネマ」へモデル館の提案を行い、普及の取り組みを連携して始めることができました。この映画館には全国で唯一、アプリの入った貸出用機器が20台用意され、定期的な体験会を実施します。併せて、当館では使い方講習会の実施、相談や問い合わせ窓口のほか、映像で紹介する使い方ガイドを作成し、簡単! 安心! 感動!を広く発信していきたいと考えています。

●UDCastホームページ:http://udcast.net/
対応機器:iPhone、iPad、アンドロイド携帯 等
≪アプリの使い方≫
@ UDCastをダウンロードする
AUDCastを開き、「映画・映像」を選択(クリック)
B「音声ガイド」の「劇場公開中」から観たい作品を選択し、音声ガイドを ダウンロードしておく。
C上映前にA、Bを実行して「音声ガイド」を選択。映画がはじまると、自動的に 同期して音声ガイドが聞こえてきます。



4                          目次へ

4.ふれあい人権フェスタ2016を開催します!

11月 19日 AM10時00分からPM4時00分

ふれあい人権フェスタ2016を開催します。

日時:2016.11.19(土)10:00〜16:00
場所:和歌山ビッグホエール

 170を越える団体などが一堂に会し、 ステージイベントや屋外模擬店、 屋内ブースでは、活動紹介・相談・体験などを 通じ、みなさまとの「ふれあい」のときをお待ちしています。
お誘いあわせのうえ、ぜひお越し下さい。

日付: 11月 19日 時間: AM10時00分からPM4時00分
開催場所:和歌山ビッグホエール
住所:640-8319 Japan
和歌山市, 手平2-1-1 + Google Map

≪ 全ての イベント
イベントのナビゲーション

≪ 同和運動特別講演会
これからの人権啓発−人権文化溢れるコミュニティづくりをめざして−を開催します!
人権企画展 世界はColorful セクシュアルマイノリティを開催します! ≫

 さまざまな人権問題を考えよう
同和問題、高齢者、感染症・難病患者等
女性、障害のある人、犯罪被害者等
子ども、外国人、さまざまな人権、環境、情報

公益財団法人 和歌山県人権啓発センター
〒640-8319 和歌山県和歌山市手平2丁目1-2 和歌山ビッグ愛2F
電話  073-435-5420 FAX  073-435-5421



5                          目次へ

5.難病患者就職サポーター出張相談会

11月より、難病患者就職サポーター(ハローワーク和歌山) による出張相談が始まります!
就職を希望する難病のある方に対して、その症状の特性を踏まえたきめ細やかな就労支援や、在職中に難病を発症した方の雇用継続等の総合的な支行います。
新たにお仕事をしたいと考えている方、お仕事を続けられるかどうかお悩みの方は、是非、お気軽にご相談ください。
◆相談日  毎月第 1火曜日 (祝日の時は第2火曜日)
@ 13時30分〜14時30分  A14時45分〜15時45分
(H28年11月1日、12月6日、H29年1月10日、2月7日、3月7日)
◆場所   和歌山県難病・子ども保健相談支援センター相談室
(和歌山県立医科大学附属病院 3階)
◆対象者  難病のある方、家族事業主等
◆申込方法 相談希望の方は 、電話またはFAXで行事名・住所・氏名・電話番号・参加人数・相談内容を各回4日前までに下記あてにお申し込み下さい 。
◆定 員  各回2組(相談無料)
◎難病患者就職サポーターとは◎
ハローワーク(全国49所)の専門援助窓口において、難病患者の求職対して症状に配慮したカウンセリングを行うほか、関係機関と連携しながら就労支援を行うために配置されています。
主な業務は、難病患者に対する相談(適正、就職の分析等)、障害者就業センターなどの専門支援機関への誘導、採用面接時の同行、就職後のフォローなどです。

「通院しながら働きたいが、会社に配慮してもらえるだろうか。」「自分の症状、体力にあった仕事を見つけたい。」「難病であることを会社に伝えた方がいいだろうか?」 「難病であることを隠して働いてきたが、うまくいかず、離職してしまった」新たにお仕事をしたいと考えている方、お仕事を続けられるかどうかお悩みの方気軽にご相談ください。

問合せ・申込先
和歌山県難病・子ども保健相談支援センター(担当:湯川)
TEL 073−445−0520   FAX 073−445−0603
和歌山市紀三井寺811−1 和歌山県立医科大学附属病院3階



6                          目次へ

6.前川裕美さんからのお知らせです

兵庫の会員さんの前川裕美さんから、以下のお知らせが寄せられました。
前川さんは、JRPSのイベント等でも、ご協力いただいている音楽家です。
せっかくの情報ですので、みなさまにお知らせいたします。

〜ここから
本日はイベント&テレビ出演の告知でメールさせていただきました。
お仕事で年に数回は関東方面に行くのですが東京都内で、テレビも全国放送というのはこれまためずらしいのです。

NHK Eテレ「バリバラ」
バリコレ(ファッションショー)
10月10日(月・祝)
12:00から14:00/16:00〜18:00
六本木ヒルズアリーナ

モデルのひとりとして出演します。少し歌も歌います。
私の出番は2回ともショーの真ん中あたりだそうです。
ショー前半のゲストは道端アンジェリカさん、ショー後半のゲストははるな愛さん、その他パラリンピックの選手の方々などモデルは総勢50人、かなり見応えのあるショーになると思います。
16:00からのほうはNHK Eテレで40分間生放送も されますが、私は生放送される部分には入っていません。
そして、11月6日と13日に「バリバラ」(日曜19:00から19:30)にてショーの模様やメイキング映像などが放送されます。

私としては大々的に宣伝したい、というわけではなくて、見に行きたい、という会員さんがいらっしゃるかな?と思ったのです。
テレビのほうはせっかく全国に流れるので、より多くの会員さんに見ていただけたらうれしいです。



7                          目次へ

7.わたくしたちのニュース
■理化学研究所の高橋政代プロジェクトリーダーらのグループは、 サルiPS細胞から作った網膜組織を別のサルに移植し、免疫抑制剤を使わずに拒絶反応を防ぐことに成功した(9月15日付の米国科学誌「Stem Cell Reports」オンライン版に発表)。
免疫の型の合った2頭では半年後も拒絶反応は起きなかったが、型の合わない5頭では数カ月内に拒絶反応が起き網膜剥離などの症状が出た。試験管内でヒトiPS細胞を使った実験でも同様の結果を得たという。
 免疫の型の合った細胞を利用すると、原理的には術後の拒絶反応が抑えられると考えられるが、眼科領域で実際に検証した報告はなかった。今回の成果はヒトでも拒絶反応がなく安全に移植が行えることを裏付けるデータだとしている。
 同プロジェクトでは2014年に、ヒトiPS細胞由来rpe細胞を自家移植によって滲出型加齢性黄斑変性患者に世界で初めて移植した。自家移植は、術後に拒絶反応が起こる確率が極めて低いが、細胞培養に時間と費用がかかるため、経費削減と効率化を図るため他家移植の実現を目指している。
[2016/9/16 理研プレスリリース NHK 朝日 共同 神戸 マイナミ]

人工網膜システム「Argus II」(Second Sight Medical Products社)は、網膜色素変性症や網膜外層変性で失明した患者の視覚を回復させるために開発された。小型カメラとビデオプロセッサを搭載したメガネをかけ、カメラで捉えた映像を電気信号に変換して人工網膜に送信することで、視覚が得られる。
今回、英国・ロンドン大学のLyndon da Cruz氏らは、Argus II移植後5年の臨床試験成績を報告。Argus IIの長期安全性および有効性が確認されたことを明らかにした。Argus IIは、世界初の網膜インプラントとして欧州、米国およびカナダで承認されている。Ophthalmology誌オンライン版2016年7月19日号の掲載報告。
研究グループは2006年、米国および欧州の10施設においてArgus IIの長期安全性および有効性を検討する臨床試験を開始した。対象は、失明した末期網膜色素変性症患者30例で、片眼にArgus IIを移植し、非移植他眼およびArgus IIシステムオフ時の残存視覚をシステムオン時の視覚機能と比較した。
主要評価項目は、安全性(有害事象の件数、重大性および関連性)と、コンピュータによる客観的な3つの検査で測定される視機能であった。
主な結果は以下のとおり。

・30例中24例が、移植5年後もArgus IIを使用していた。
・移植3年後以降に認められた重篤な有害事象は1件のみであった。
・すべての視機能検査および視力評価は、Argus IIシステムオフ時に比べオン時で有意に良好であった。

■理化学研究所と先端医療振興財団、参天製薬は6日、iPS細胞を使って、網膜の難病の治療薬となる候補物質を探す共同研究を始めたと発表した。
 神戸市に共同研究室を設置。理研の高橋政代プロジェクトリーダーが責任者を務め、ほか7人の研究者や医師らが参加する。研究期間は3年間。
 理研が持つiPS細胞から立体網膜を作る技術を活用して、網膜色素変性症や加齢黄斑変性と同様の状態の組織を開発。その組織に参天製薬が持つ薬の候補物質などを試し、創薬につながる物質の発見を目指す。
 iPS細胞を使った創薬は企業や研究機関が試みているが、今回は立体的な網膜組織を使うことが特徴で、新薬開発のスピードや可能性が高まるメリットがあるという。
[2016/10/7 朝日 読売 日経 神戸]

■共同通信 2016年9月16日18時35分
サル網膜細胞移植、拒絶反応なし iPS、臨床研究に成果

 理化学研究所は16日、サルの人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った網膜細胞を別のサルに移植した場合、免疫の型が同じであれば免疫抑制剤を使わなくても拒絶反応が出ないことを確認したと発表した。移植に当たったのは理研の高橋政代氏らのグループで、米科学雑誌オンライン版に掲載された。
 高橋氏ら理研や京都大などのグループは、他人のiPS細胞から作った網膜細胞を、重い目の病気の患者に移植する世界初の臨床研究を計画。実験した理研の杉田直・副プロジェクトリーダーは「臨床研究でもなるべく免疫抑制剤は使用せず移植したい。患者に応用できることを期待している」と成果を強調。

■マイナビニュース 2016年9月16日 14時58分
iPS細胞由来の網膜細胞を他家移植しても拒絶反応が起こらないサル - 理研

理化学研究所(理研)は9月16日、iPS細胞から網膜色素上皮細胞(RPE細胞)を分化・誘導し、それらを用いてサルとヒトの免疫拒絶反応モデルを開発したと発表した。
同成果は、理研 多細胞システム形成研究センター網膜再生医療研究開発プロジェクト 杉田直 副プロジェクトリーダーらの研究グループによるもので、9月15日付の米国科学誌「Stem Cell Reports」オンライン版に掲載された。
同プロジェクトでは、2014年にヒトiPS細胞由来RPE細胞をシート状にし、滲出型加齢性黄斑変性患者に世界で初めて移植した。これは自分の細胞を他の場所に移し変える自家移植によって行われたもの。自家移植は、術後に拒絶反応が起こる確率が極めて低いという特徴がある一方で、細胞培養のために膨大な時間と費用がかかるため、同プロジェクトは、次の臨床試験で経費削減とより効率的に細胞の準備ができる他家移植の実現を目指している。
他家移植には京都大学iPS研究所の再生医療用iPS細胞ストックに保存されているヒト白血球抗原(HLA)がホモ接合体のドナーから樹立したiPS細胞を使用する予定となっている。これらの細胞を利用すると、原理的には術後の拒絶反応が抑えられると考えられるが、眼科領域で実際に検証した報告はこれまでになかった。
今回、同研究グループは、移植時の拒絶反応の要因となる主要組織適合抗原(MHC、ヒトではHLA)がホモ接合体のカニクイザルからiPS細胞を樹立。そして、そのiPS細胞から分化・誘導したRPE細胞を他のカニクイザル(RPE細胞のMHCの型と一致する型を持つ個体と不一致の個体)の網膜に移植し、それぞれの個体の拒絶反応の有無を調べた。
この結果、MHCの型が不一致のカニクイザルでは網膜に拒絶反応が起きた一方で、MHCの型が一致のカニクイザルでは6カ月経過後も拒絶反応は起こらなかった。
次に、ヒトiPS細胞からRPE細胞(少なくともHLA-A、HLA-B、HLA-DRB1の3座がホモ接合体)を分化・誘導し、そのRPE細胞と、ヒト血液から分離した末梢血単核球(PBMC)およびCD4陽性T細胞をそれぞれ共培養し、試験管内で免疫応答を調べた。この結果、HLAの型が不一致のPBMCとRPE細胞の組み合わせによる共培養では、コントロールに比べて、T細胞、B細胞などの炎症細胞が増加した一方、HLAの型が一致の組み合わせによる共培養では増加しなかった。これにより、炎症細胞はHLA不一致のRPE細胞を認識し、HLA一致のRPE細胞を認識しないことがわかった。
同研究グループは今回の結果について、再生医療用iPS細胞ストック由来のドナーとレシピエントのHLAを一致させることで、RPE細胞移植術後の拒絶反応が抑えられる可能性が示されたとしている。
(周藤瞳美)

■京都大学iPS細胞研究所の齊藤博英教授らの研究チームは、iPS細胞を含む多能性幹細胞内で活性の高いマイクロRNAを感知するメッセンジャーRNAを合成し、細胞内に導入することで、iPS細胞や部分的に分化したiPS細胞を選択的に識別・分離・除去できる仕組みを構築することに成功した(9日、英科学誌「サイエンティフィック リポーツ」オンラインに発表)。
 iPS細胞から分化させた細胞集団の中に、未分化のiPS細胞が残っていたり、完全に分化しきれていない細胞が混ざってしまったりすることがあるが、これを生体内に移植すると、癌化する可能性がある。それを防ぐため、未分化なiPS細胞を識別して適切に除去し、完全に分化した細胞集団を作ることが重要であった。
 同チームの開発した技術により、iPS細胞から分化させた細胞集団を容易に純化でき、再生医療や創薬への貢献が期待される。
[2016/9/9 京都大学 朝日 日経 共同 京都]





★編集後記★


 毎年のことですが、秋分の日が過ぎると「秋の日のつるべ落とし」のごとく、日が早く暮れます。
夕方の家路は、もう真っ暗、落ち着いて行動したいものです。
早く日が長くなってと思ってもあきらめるしかない。

      記: 山本 浩

***********************************************


 発行人:障害者団体定期刊行物協会
  〒157−0814
   東京都世田谷区砧6−26−21
 編 集: JRPS和歌山
    〒640−8269
    和歌山市小松原通2丁目1番地の1 1002号
    携帯電話  070−5046−1399
    E-mail:  wakayama.jrps@gmail.com
     URL  http://www.jrps.org/wakayama/

     定価 100円



 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


上へ戻る

SSKARP目次へ

JRPS和歌山県トップページ

JRPS WAKAYAMA