マラケシュ条約が9月30日に発効します!!

マラケシュ条約(盲人、視覚障害者及び読字障害者の出版物へのアクセス促進のためのマラケシュ条約)を、6月30日、カナダが批准したことにより、発効に必要な批准国数20か国に到達しました。
このことにより、書籍、雑誌などのテキスト形式のものやオーディオブックなどの音声形式の著作物が、DAISY図書、点字本、大活字本、およびその他のアクセシブルなフォーマットや方法によって読む(聞く)ことが可能になります。
そのためには、著作権の問題をクリアしなければなりません。また世界のどこに住んでいても、外国の言語で出版された著作物であっても、読み、聞きできるようにならないと、視覚障害者や難読者、とりわけ第3世界の人々の本不足(本飢饉)の解消はできません。マラケシュ条約は、その問題の解決を目指して作成され、日本を含む129の国・政府間機関が2013年6月、モロッコのマラケシュで、最終文書に署名しました。
知的所有権でも超大国である米国は、DAISY図書提供団体が同国著作権法の解釈として「国内使用のみ」という立場をとっている点に問題を抱えています。そのため同国の視覚障害者等は国外からDAISY図書を受け取ることは可能ですが,国外に提供することはできないという状況にあり、これが国際的な批判を招いてきました。
オバマ大統領は、アメリカ国内の著作権法の改正も含めて、早期の批准を提案していますが、残念ながら、思うようにはいかないようです。

詳しくは、以下のリンクをご覧ください。

マラケシュ条約、2016年9月30日に発効:批准国が20か国に到達

マラケシュ条約―視覚障害者等への情報アクセスの保障に向けたWIPOの取り組み

 

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