過去の転落の要因となった事例

(1)視覚に関する誤り
1.線路を日影と勘違いした。
2.ホーム端までの距離目測を誤った。
3.周囲が暗かったため、ホーム端が見えなかった。
4.太陽の光などがまぶしく目がくらんだ。
5.車両を見間違えたことにより、別番線に到着した列車を
乗車予定の列車と勘違いした。
6.ホーム端のCPラインに気づかなかった、
または、見えなかった。

(2)聴覚に関する誤り
7.案内を聞き間違えたことにより、別番線に到着した列車
を乗車予定の列車と勘違いした。
8.別番線の列車の音を聞き間違えた。
9.周囲がうるさく、アナウンスや環境音、エコー音などが
聞こえなかった。

(3)触覚に関する誤り
10.歩行中の番線の点状ブロックを別番線の点状ブロックと勘違いした。
11.ホーム端の点状ブロックを階段やエスカレーター前の点状ブロックと
勘違いした。
12.ホーム端の点状ブロックをホーム中央の誘導ブロックと勘違いした。
13.歩いている位置を点状ブロックの外側と内側で勘違いした。
14.待合室の壁やホームの壁、階段の壁などを車両と勘違いした。
15.ホーム端の点状ブロックをまたいで通り過ぎてしまった、ま
たは、気づかずに通り過ぎてしまった。

(4)方向の誤り
16.柱などホーム上の障害物を避けたことにより、方向感覚を失った。
17.他の乗客、荷物などを避けたことにより、方向感覚を失った。
18.方向転換の多い誘導ブロックにより、方向感覚を失った。
19.他人に話しかけられたことにより、方向感覚を失った。
20.他人にぶつかったことにより、方向感覚を失った。

(5)不可抗力
21.点状ブロックや段差などにつまずいた。
22.他者とぶつかって転落した。
23.声をかけてくれた人が誘導に慣れていなかった。
24.タンデム誘導歩行(1人の介助者に対して
2人以上が列で連なる形の誘導)だった。

(6)ホーム上の障害
25.工事用囲いにより、歩行部分が狭くなっていた。
26.柱により、歩行部分が狭くなっていた。
27.階段、エスカレーターにより、歩行部分が狭くなっていた。
28.柱などの障害物を避けたことにより、ホーム端など
普段歩かない場所を歩いた。
29.点状ブロック上に人の列があったことにより、
ホーム端など普段歩かない場所を歩いた。
30.荷物が置かれていたことにより、ホーム端など
普段歩かない場所を歩いた。

(7)点状ブロックの異常
31.工事用ゴムマットが点状ブロックに被されていたことにより、
点状ブロック自体が確認できなかった。
32.点状ブロックが摩耗していたことにより、点状ブロック自体が
確認できなかった。

(8)視覚障害者の通常と異なる行動や状態
33.列車への乗車時の手順(白杖で床を確認するなど)を
習っていない、習っているが省略した。
34.白杖を常時接地させ、肩幅に振っていなかった。
35.飲酒をしていた。
36.携帯電話など他の作業をしていた。
37.大きな荷物などを所持しており、不安定だった。
38.考え事をしていた、遅刻など心理的なあせりがあったなど
歩行に集中できていなかった。
39.寝不足、発熱等の体調不良だった。

(9)思い込み
40.遅延等により列車が停車していなかったが、停車していると
思い込んで確認を行わなかった。
41.編成両数・列車種別・乗車位置を勘違いした。

(10)盲導犬
42.盲導犬よりも先を歩いていた。
43.盲導犬歩行の手順を誤った。
44.ハーネスを持たず、リードのみを持って歩行していた。

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