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小泉 貴
アイヤ会のみなさん、明けましておめでとうございます。いよいよ遠い未来だと、思っていた21世紀を迎えました。子供の頃にみたSFマンガの21世紀のイメージは、曲線的なデザインの建物、透明な筒の中を音もなく走る自動車、動く歩道化された道路、背中に背負った小型ジェットで空を飛んで出勤するサラリーマン、というモノでした。そのイメージからすると実際の21世紀は見た目には20世紀と、さしたる変化はないような感じがします。
しかし、よく見ると少し前までは考えられなかったことも起きています。携帯電話、メール、パソコンの普及が、その代表的なものでしょう。今や2人に1人という率で普及している携帯電話はあえて言えば、SFマンガででていたテレパシーに相当するかもしれません。どこにいても連絡が取れる、こんないいことはありません。今では携帯電話のない生活は考えられない位です。そしてこれからはもっと視覚障害者、聴覚障害者にも使いやすくなってくれれば言うことナシですね。
また、21世紀はロボットの開発も急ピッチに進む予感がします。「鉄腕アトム」の誕生も現実になりそうです。 生物学、医学の世界でも、ものすごい技術が開発されつつあります。クローン技術やES細胞という新しく発見された細胞により臓器や軟骨組織を複製して悪くなった臓器と取り替えようとしたり、受精卵診断により障害を持っている遺伝子を排除しようとしたりしてます。新世紀は人間の倫理観などをみんなで、しっかりと考え、人間としての道を踏み外さないよう、身を引き締めていかなければならない時代です。
こうした中、私達にとって切実なる願いは一刻も早い治療法の確立です。その為にはJRPSが、これからも医師や研究者に治療技術の確立を促していくことが大切です。その為にもJRPSアイヤ会の皆さんも各支部でより一層、活躍されることを願っております。
そして、2002年には世界大会が行われます。最先端の医療技術を実際に見ることができる、またとないチャンスです。その時までに網膜色素変性症の治療技術がどこまで進むのか、期待しております。私も是非、北海道から出て駆けつけたいと思っております。もしかしたら、皆さんともお会いできるかもしれませんね、楽しみです。
さて、21世紀最初のJRPSアイヤ会版「あぁるぴい」をお届けします。昨年も会報誌を4回は発行したかったんですが(言い訳になりますが)仕事に忙殺され結局は3回にとどまってしまいました。ここにお詫びいたします。
WRDin静岡無事終了!
わがアイヤ会のメンバーでもあるJRPS静岡支部設立準備会の興津さんからの呼び掛けで、アイヤ会は9月23日「網膜の日」に共催という形で「WRDin静岡」に参加しました。みなさんには本家の「あぁるぴい」よりも早くメール、ファックス、お手紙等でお知らせしておりましたが、JRPS発足以来初めての重複障害の講演会ということもあって、参加したメンバーからはとても有意義な時間だったとの感想を頂いてます。今後もこういった機会が増えるよう、頑張っていきたいと思います。なお、当日の浜松医大耳鼻科医、岩崎聡先生の「Usher症候群と難聴、難聴に対する対応」と題した講演テープは本部のテープライブラリーにラインナップされております。 興味のある方は本部へ直接、申込取り寄せてください。また興津さんのご厚意でアイヤ会のメンバーで当日参加できなかった方に講演会のパンフレットを同封させていただいております。
前述しましたように「WRDin静岡」での浜松医大の岩崎 聡先生の講演内容はテープライブラリーとして本部にあります。聞こえの悪い方もいる中で心苦しいのですがぜひ、取り寄せてみてください。ここでは著作権のこともあり、詳細は書けませんがどのようなことについて講演されていたかを箇条書きにして紹介します。