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尼崎市 野村明紀
今年も8月は暑かったですね。
さて、私は世界会議の前日に幕張に着きました。夕方、家内と二人でインド料理のレストランで食事をした後、駅前をぶらぶら散歩していると、「あれ、盲導犬だ、あ、Mさんだ。」と家内が声をかけました。一緒にホテルに戻ることにしましたが、途中で、エスカレーターで歩道橋の上に上がるようになっていました。
階段がなかったので、Mさんは「私の盲導犬はエスカレーターに乗れないので、別の場所の階段で上がります。」ということでそこで別れました。後で、実はあのとき、あるレストランで入店拒否され、やむなく、コンビニで弁当を買って、とぼとぼ歩いていたところだったそうです。そこへ私達がのんきな様子で声をかけたのでした。
翌日は、世界会議の会場でたまたま私達の座席の隣に座った方が英語で話しかけてきました。家内によれば、「私達はカナダから来たRP患者です。英語は話せますか?」と言ったそうです。さすが、世界会議。が、英語は話せないと返事したので会話はそれっきりでした。しかし「Do you have a RP?」という表現は印象的でした。これは理解できたので、すぐ「Yes!」と答えましたが、後で思えば,「Yes, and I have a usher!」と返事すればよかったなと思いました。
アイヤ会のワークショップも無事終わり、その後、夕食会に参加しました。地元の高校のブラスバンドの演奏や、阿波踊りで盛り上がりました。とくに阿波踊りでは賑やかな鉦太鼓にあわせて、外国からの参加者がハッピを羽織って、踊っていました。みんなでテーブルからテーブルへ練り歩いていました。朝、私達に話しかけてきたカナダの人も元気に踊っていました。
夕食会の後、カラオケボックスで小泉代表をはじめアイヤ会の方と合流しました。カラオケボックスなら周囲の雑音もなく、難聴者でも会話しやすいからです。閉店時間となり、レジで清算していたとき、他のお客さんで茶髪の若い女性達が、参加していたMさんの盲導犬を見つけ、Mさんに話しかけていました。
次の日は世界会議最終日でした。私はPC要約筆記の個別表示用のノートパソコンの前に座りました。アシストホーンのヘッドホンをして、ノートパソコンの前に座っているのは傍らからみれば異様かもしれませんね。英語のスピーチが多かったのでなかなかその威力が発揮できませんでした。しかし、PC要約筆記者のご好意により予定にはありませんでしたが、スライド表示された翻訳文を要約筆記していただき、おかげさまでよくわかりました。
最後になりましたが、アイヤ会のワークショップはなかなかの盛況で私達が思うよりもJRPSの会員や関係者の方々は関心を持ってくれているのだと感動しました。
これも顧問の堀田先生、岩崎先生、パネラーとして参加いただいた門川先生、司会の小泉代表、情報保障で奔走していただいた興津さん、PC要約筆記の方々、情報保障機器を提供してくださったアシストホーン様など多くの方々の努力の賜物だと思います。ありがとうございました。