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岩佐浩司
最近、WAの文字を目にするようになった。WAとは今では広く認識されるようになった“ウェブ・アクセシビリティ”のことだ。
現実社会では、JR東日本の「駅構内階段段差の識別表示の施工」といった障害者対策が施されているのが現状です。それと同様に、我々のような障害者がもっと簡単にインターネットを利用できるような環境を整えていくのが、WAという概念である。
私たち目の不自由な人は画面読み上げソフトを利用してウェブサイトを閲覧しているケースが多い。皆さんの中にもきっと画面読み上げソフトをお使いの方がおられると思います。十分ではないが、対策を採りつつある政府やWAを実践している日本企業があるとはいえ、実際に読み上げソフトを使用している仲間の苦労話を聞いているとWAの概念にはまだまだ程遠いようだ。この著書は障害者のかたが読む本というより、技術・法律・マーケティング面から、ユーザビリティ(使いやすさ)と同時に重要なアクセシビリティを詳細に解説した本で、どちらかというとWeb制作者向きの本であるが、ご興味あるかたは一読されたい。また、こういう著書が広く普及しないと我々のアンビエンス(環境)は、いつまでたっても改善されない。
◆ウェブ・アクセシビリティ
〜すべての人に優しいウェブ・デザイン〜
マイケル・G. パチェロ(Michael G. Paciello)著
ソシオメディア株式会社監訳
発売元:アスキー
価格:3,800円+税
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◆ウェブの書店でも購入できます。
アマゾン・コム
http://www.amazon.co.jp/
アスキー・ストア http://www.ascii-store.com/
◆参照URL
http://www.webable.com/
(サイト管理者向けにWA関連の情報を紹介。ただし、英語です)