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●赤外線補聴システム『アシストホーン』について

アシストホーン株式会社 鈴木 志郎


さて今回は、赤外線補聴システム『アシストホーン』について書かせていただきます。

数年前から世界会議や全国大会等での情報保障のお手伝いをさせて頂いているので、会員の方の中にはもう既に赤外線補聴システム又は、アシストホーンという名前を知っている方、実際にご体験いただいている方もいらっしゃると思いますが、簡単にご紹介させていただきます。 赤外線補聴システム『アシストホーン』は、高音質・低雑音の赤外線を利用し、マイクなどの音声を伝えるシステムで、耳の遠い方・難聴者の方が、公共施設等を利用する際に生ずる“聞こえ”の個人差を軽減し、音環境のバリアフリー化、コミュニケーションの活性化をサポートする聴力補助装置です。

アシストホーンを利用している様子をイラストで示しています。

さらに、目の不自由な方への副音声システムや外国語などへの同時通訳システム、学校でのリスニングシステム等としても活用され、補聴だけではなく様々な分野への活用範囲が広がっており、聴覚のユニバーサルデザイン化を実現するシステムです。

【アシストホーンの歴史】

 赤外線補聴システムは、平成6年(1994年)に日本で初めて愛知県名古屋市の中日劇場様へ導入頂いてから12年が経ち、現在は300件以上の公共施設など様々な場所に導入頂いております。

※ちなみにこのシステムは1985年にアメリカにて聴覚障害者の方のために設計されたシステムです。

【『アシストホーン』の特徴】

(1)聴覚のユニバーサルデザインの実現へ。
 難聴の方※から健常の方まで等の利用者の幅を広げ、補聴からリスニング等の活用範囲を広げ、利用範囲も選びません。
(2)混信のない明瞭な音声伝達。
電波を使用しないため、複数人や隣接した部屋どうしの利用でも混信の恐れがなく、明瞭な「音声伝達を実現します。更に機密性も保持できます。
(3)個人の補聴器でも聴取可能。
 受信機とインダクターを組み合わせることで、個人の補聴器での聴取が可能になります。
 (T回路付の補聴器で使用可能)

※補聴システムは、利用者の聴力レベルや言葉の理解度などによって、効果が異なります。

【ニーズにあわせたシステム構築】

弊社の赤外線システム『アシストホーン』は、会場等の設備としての常設タイプと、色々な場所への持ち運び可能なポータブルタイプがあり、ご導入いただくお客様の利用形態にあわせたシステム構築が可能です。

さらに、赤外線送信チャンネルが1〜4チャンネルまで選択可能な機種もあり、そのチャンネル内で、利用目的・方法もモノラル・ステレオ送信やチャンネル別に主音声・副音声・外国語などの様に送信することが可能なので、利用目的にあわせたシステム構築が可能になります。

【赤外線システムの流れと使い方】

マイクなどの音声等を赤外線送信機(アンテナ)へ入力し、赤外線で音声をとばし(照射し)、その信号(赤外線)を専用の赤外線受信機で受信して、その受信機個々で個人のレベルにボリュームを調整し、ヘッドフォンで聞いていただくのが、基本です。

更に、ヘッドフォンをインダクター(磁気ループ方式)に変えることで、個人の補聴器(※T回路付補聴器)での聴取が可能にもなります。

ポータブルシステムのシステム構成例と利用イメージです。

※全国大会などの情報保障の際に使用しているシステムは、上記のポータブルシステムです。

★是非、情報保障でアシストホーンがある際はご利用頂き、感想などお聞かせ頂ければ幸いです。

★近々のアシストホーン設置予定は、5月に千葉で開催される全国大会です。

弊社のホームページでも、今回紹介させて頂いた赤外線システム、更に個人向け赤外線システムなど、その他、カタログ・チラシ等もご覧頂けます。

アドレスは : http://www.assistphone.co.jp

↑是非アクセスしてみて下さい!!!

検索サイトYAHOO!にて『アシストホーン』と打って検索すると※3番にでてきます!

※平成18年2月23日(木)現在


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