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鈴鹿市 桜井将人
魔法の杖は私たち視覚障害者が無くてならないもの「白杖」です。
「白杖」の初めての出会いはJRPS三重支部の会合に出た新春懇談会でした。最初は障害者って烙印が押された感じがいやで白杖を持つのに抵抗がありました。しかし徐々に目が悪くなり、白杖の必要性がわかってきて、持つ事に決意し、市役所の障害福祉課に相談し業者を紹介してもらいましたが、いまいちだったので、三重支部の支部長に相談した所、歩行訓練士を紹介してもらい訓練士さんが白杖を持ってわざわざ私の家まできてもらいました。白杖は訓練士さんから説明を聞いて初めて知ったのですが、素材から形までいろんな種類があることが初めて知りました。自分でも、どの杖がいいのかさっぱりわからず、訓練士さんが私に聞いたり、歩くスピード見てみたりして、一番適した白杖を選んでくれました。結局、折りたたみで長さが一番長い白杖にしました。(素材は忘れましたすみません)そしてさっそく白杖を使おうと思いましたが、回りの人の視線が気になって、なかなか使う事ができませんでした。しかしせっかく使う為に買った杖だから、使わないと杖がもったいないし、思い切って杖を出して使ってみました。そして使ってみたら以外に、見知らぬ方から「大丈夫ですか?」と声を掛けられ、手引きまでしてくれたのです。最近は治安が悪くなり、おかしな世の中になりましたが、まだまだいい人がかなりいるのだなぁと思いました。他にも視野が狭いのでいつも人ごみで歩くと、ぶつかってばかりでしたけど、杖を使うと皆が避けてくれます。まるで磁石みたいに反発した感じで避けてくれまして、人ごみの中でぶつかる心配がなくなりました。今現在は歩行訓練士さんが私の家まで来てもらい歩行訓練をやってます。白杖を使った時、見知らぬ方に助けてもらい、人ごみの中皆が避けて、目が見えにくくてもある程度歩けるので、おおげさですが、私にとって白杖は、まさしく「魔法の杖」じゃないでしょうか?最初は偏見的な事もありましたが、今は周りを気にせず堂々と使って、もう白杖は無くてはならない存在です。そして、白杖はもう使いまくってボロボロですが、日々感謝気持ちでいっぱいです。