あぁるぴぃJRPSちば会報103号


■ 活動報告
★ダブルレインボー音楽会の『ロービジョン川柳』
音楽担当 鈴木 智子

 去る5月21日に、第12回ダブルレインボー音楽会が行われ、その中で新コーナーとして『ロービジョン川柳』をお楽しみいただきました。
 視覚障害を持った私たちが、日ごろどんなことに気を留めて何を感じているか、五・七・五に乗せて思い切り表現していただきました。
 ご来場いただいた皆さまからは、共感の反応を多くいただいたようで、「自分だけじゃないんだな」という安心感が得られたように思います。
 改めまして、当日披露させていただいた素晴らしい作品をご紹介いたします。

■ペンネーム 「青色吐息」さんの作品
 ・ 待ち合わせ  隣同士で  さがしてる
 ・ 飼い猫に  そっと触れたら  紙袋
 ・ これなあに?  食べてみないと  わからない

■ペンネーム 「はっちゃん」の作品
 ・ 声がけで  とがった心  まるくなり
 ・ 意地悪な  風に舞いゆく  マイ帽子

■ペンネーム 「RP王子」さんの作品
 ・ あちらこちらと  言われて迷う  出入り口
 ・ 怖いのは  突然腕とる  ガイドかな
 ・ 姓名を  枠内に書けと  無茶言われ
 ・ 白杖の  突く音で知る  待ち合わせ

■ペンネーム 「7月の歌姫」の作品
 ・ 流し方  わからず困る  お手洗い
 ・ こんにちは  過ぎてもわからぬ  どこの人?

■ペンネーム 「みみせんせい」さんの作品
 ・ 雪の日は  10歩歩けば  遭難者
 ・ 見てみたい  一目でいいから  キムタクを
 ・ 青あざが  自立のための  勲章か

■ペンネーム 「白うさぎ」さんの作品
 ・ はっきりと  何でも見える  夢の中
 ・ 電柱に  すみませんねと  頭下げ
 ・ 音楽祭  見えねど心  伝わるよ

 作品をお寄せいただいた皆さま、ありがとうございました。そして、来年のダブルレインボー音楽会に向けて、現在、作品を大募集しております。
 皆さまの思いの丈を川柳にしてみませんか。たくさんの素敵な作品をお待ちしております!
 作品の送り先は下記メールアドレス宛か、音楽会担当の鈴木・中野までお願いいたします。
 受付メールアドレス: uni03_tmz@yahoo.co.jp

★「ミニミニ交流サロン」のご報告
 ◆「千葉サロン」の6月、7月のご報告
千葉サロン担当 大野 真知子

 6月10日(金)、梅雨の合間? 男性2名、女性8名、ヘルパーさん2名、計12名の方が参加してくださいました。
 冷たい飲み物で一休みの後、このサロン会場を提供してくださっている、岡野さまのことが掲載された新聞記事(千葉日報)を、参加者に紹介しました。記事の内容は、公益財団法人 千葉県アイバンク協会常務理事もされている岡野さまが、アイバンクに、多くの方が登録されることを推奨するものでした。それによって、目に障害のある多くの方が、光を取り戻しているというものです。人間が情報の90パーセントを目から集めるということからも、視覚障害者がどんなに大変な思いで生活をしていることか、と書き始めてくださっていました。理解し、応援してくださること、大変嬉しく思いました。 
 その後は、携帯電話のあれこれ、障害を持っての自立した生活の仕方、また、障害を持っての仕事について、具体的に、目が悪くなったことで辛くなったことから、お仕事を辞めてしまう方が多いけれど、辞めてしまう前に、いろいろな相談窓口で、相談を受けることが大事であるという意見も得られました。
 そして、美味しいお弁当タイム(今日のメニューは肉団子、ピーマンとエリンギ炒め、ささみの棒棒鶏風サラダ)です。ワイワイといただき、少し早目の散会となりました。
 すっかり外は夏空、汗をかきかき帰ってまいりました。

 7月8日(金)、男性3名、女性3名、ヘルパーさん2名、計8名が参加してくださいました。
 今日は、サロン会場が使えませんでしたので、喫茶店と、パスタのお店をはしごし、おしゃべりを楽しみました。
 お一人、初めての方がいらっしゃいました。地域での福祉活動の他に、色々な情報を得たいとのことで、参加してくださいました。
 そんなことから、便利なグッズやスマートフォンなどの話で盛りあがりました。
 男性同士のお話、女性同士のお話、病院のお話と、情報交換をしながら楽しい時間を過ごし、お店を後にして帰路に着きました。
 外は、やはりたっぷりの湿気、これが雨になってくれたら、もう少し涼しくなるのではないでしょうか。
 
◆「南柏サロン」の7月プレオープンのご報告
南柏サロン担当 中野 美保

 おかげさまで、7月9日(土)、ミニミニ交流サロン南柏のプレオープンを無事に終えることができました。
 かねてより東葛地区、常磐線沿線での定期的な交流会を希望していた者のひとりとして開催にご協力してくださった皆さまに、心より感謝いたします。
 今朝は、久しぶりの雨で少し気温が下がりましたが、白杖と傘での移動、皆さまお疲れさまでした。本日の参加者は、プレオープンにもかかわらず、男性4人、女性3人、ガイドさん1名、ご家族1名、ボランティアさん1名の合計10名となりました。
 10時に南柏の駅に集合した後、全員でお店に向かいました。点字ブロックを伝い、まっすぐ徒歩1分。駅からデッキで直結しているので、傘をさすのも迷うほどの近さです。
 それぞれに飲み物を注文し、自己紹介からスタートしました。その後は、治療法について、白内障のこと、障害年金や難病の見舞金について、親切な駅員さんについて、買い物の仕方についてなど次々と話題が飛び出し、全部を記録できませんでしたが、「仲間がいるというのは、いいね」という声を何度か耳にしたのが印象的でした。
 今日は、12時にお店を出て、希望者は近くのガストでお昼を食べて解散になりましたが、次回は交流会の中で軽食を注文して、13時まで延長できるようにしたいと考えています。
 今回はプレオープンということで、至らない部分もあったと思いますが、皆さまのご意見を取り入れつつ、細く長く、交流サロンを続けて行きたいと思いますのでこれからもどうぞよろしくお願いいたします。
 平日は、お仕事などで交流会に参加できない方、ちょっと愚痴を聞いてもらいたいという方、東葛地区にお住まいの方、埼玉や茨城にお住まいの方も歓迎です。
 毎月第二土曜日、南柏でお待ちしております。
 南柏の交流サロンは、お店に人数を知らせる必要があるので、お手数ですが、渡辺会長宛に参加の申し込みをお願いいたします。
  問合せ・参加申込み 渡辺 TEL 090−4749−6514  
  E-mail toshiewatanabe@arion.ocn.ne.jp
  申込み締切りは、開催週の木曜日午後5時までにご連絡ください。

★「第19回JRPS千葉県支部定期総会&医療講演会」のご報告
会長 渡辺 友資枝

 梅雨の中休みの7月2日(土)に「第19回JRPSちば定期総会&医療講演会」を開催しましたので、ご報告いたします。
 当日は真夏の暑さの中、「JRPS」と表示されたゼッケンをつけたボランティアの方が、JR千葉駅から会場の千葉市民会館3階の会議室までのところどころに立って、道案内をしてくださいました。いつもこの会報のデイジー版を作成してくださっている朗読奉仕会「かがりび」のみなさんです。
 総会の前に、医療講演会が1時30分から始まりました。今回の演題は、今話題の「iPS細胞を用いた網膜再生医療の可能性」ということで、93名もの参加があり、100名収容の会議室がほぼ満席でした。講師である理化学研究所の万代先生は1時間にわたり、現在一時中断している加齢黄斑変性症に対する臨床研究の状況や、今後行われる網膜色素変性症の臨床研究の見通しなどを熱心にお話しされ、参加者からの質問にも丁寧に答えてくださいました。詳しくは、特集記事「網膜変性疾患に対する再生治療」をご覧ください。
 万代先生は当日の朝早く、京都からいらっしゃり、その日のうちにお帰りになるというハードスケジュールでした。
 医療講演会終了後、お帰りになる方が多く、定期総会の出席者は25名となってしまいました(ガイドヘルパーさんを除く)。次回は、JRPSちばの定期総会もちょうど20回目となります。できるだけ多くのみなさんにご参加いただき、JRPSちばの活動についてご意見、ご提案をいただきたいと思います。
 今回の定期総会で、正式に会の名称を「日本網膜色素変性症協会千葉県支部」から「千葉県網膜色素変性症協会」と変更することが承認され、新たな1歩を踏み出すこととなりました。今後も「治療法の確立」と「QOLの向上」を目指して活動を展開していきますので、みなさんの積極的なご参加、ご協力をお願いいたします。

★第19回JRPSちば定期総会議事録
総会書記 鈴木 てい子

  【日時】 2016年7月2日(土)14時50分〜15時24分
  【会場】 千葉市民会館3階特別会議室2
  【出席者総数】 25名
    14時50分開会
     まずは、中込氏の司会により、議長、書記、議事録署名人の立候補を募ったが、立候補者がなく、執行部一任となり、議長に細川 嘉之氏、書記に鈴木 てい子、議事録署名人として佐藤 哈都子(はつこ)氏と稲葉 順子氏が選出された。
     今回は日本網膜色素変性症協会が公益法人格を取得したことに伴い、千葉県支部の名称変更のための会則の全面改訂も議案となっていますので、審議をお願いしますと渡辺会長より挨拶がある。
  【承認事項】
   ●第1号議案 平成27年度活動報告(案)
    渡辺会長に代わり、竹内氏が議案を読み上げた。
   ●第2号議案 平成27年度決算報告(案)
    会計担当の遠藤氏に代わり、竹内氏が読み上げた。
    なお、会計監査の広瀬氏により、平成27年度の決算報告が、正確、適正であることが 報告された。
    第1号・2号議案は一括審議され、拍手多数により、承認された。
   ●第3号議案 千葉県網膜色素変性症協会会則(案)
    3号議案については、会則の改正について渡辺会長より、内容の説明があった。
   ●第4号議案 役員、代議員の選任(案)
    渡辺会長に代わり、垣田氏が議案を読みあげた。
    第3号・4号議案は、一括審議され、拍手多数により、承認された。
    渡辺会長より、退任される遠藤氏に対し、会計担当の功績に労いの挨拶があった。
   ●第5号議案 平成28年度活動計画(案)
    渡辺会長に代わり、垣田氏が議案を読み上げた。
   ●第6号議案 平成28年度予算(案)
    会計担当の江澤氏に代わり、垣田氏が読み上げた。
    江澤氏より、予算案の収入の部について補足説明がある。
    また、渡辺会長より下記のことが追加された。
    ・QOL講習会は11月20日、千葉市民会館で開催する。
     なお、来年度のことになるが、
    ・第13回ダブルレインボー音楽会は5月13日、美浜文化ホールで、
    ・第20回JRPSちば定期総会&医療講演会は、7月2日、千葉市民会館での開催を予定している。
   ●質問 佐々木氏より
    南柏のミニミニ交流サロンの担当者は、どなたでしょうか?
    渡辺会長より
    担当は、新役員の中野 美保氏と報告された。
    第5号・6号議案は一括審議され、拍手多数により承認された。
   ●その他
    ・渡辺会長より、連絡事項
     今年度も「あなたの街で交流会」を3月に予定している。交流会活動を活発にしていきたいが、開催場所の確保に、皆さんからの情報提供をお願いしたい。
    ・編集担当中込氏より
     若い方のご意見を反映したいので、編集委員に加わってほしいとお願いがある。
     15時24分閉会

    上記の決議を明確にするため、この議事録を作成し、議長及び議事録署名人が次に署名捺印する。

 第19回JRPSちば定期総会
  議長       細川 嘉之
  議事録署名人   稲葉 順子
  議事録署名人   佐藤 哈都子
  議事録作成者   鈴木 てい子
          (※議事録署名人了承の上、印省略)



★ガールスカウト「視覚障害を理解するための集会」に参加しました。
会長 渡辺 友資枝

 いつもアイフェスタや定期総会などでガイドボランティアをしていただいているガールスカウトさまから協力の要請があり、7月16日に開催された「視覚障害を理解するための集会」に、私を含め役員6名で参加してきました。
 当日は、ガールスカウトの小学校4〜6年生34名、成人17名の参加がありました。
 企画、進行をボランティアサークル「てとてん」の永原さんにお願いし、「てとてん」のメンバー5名の方にお手伝いいただきました。特別ゲストとして盲導犬とユーザーの方も招かれました。視覚障害のこと、生活の中で困っていること、工夫していること、盲導犬のこと、災害時の不安、ガイドヘルプの方法など、ブラインド体験やクイズを交え、工夫に富んだ中身の濃い福祉講座となりました。私たちは6つのグループに1人ずつ入り、午前10時頃から午後2時頃まで昼食も共にし、ガールスカウトのみなさんとじっくり触れ合ってきました。
 視覚障害者を身近に感じ、理解していただく良い機会となったと思います。

≪参加者の感想から(抜粋)≫
【4年生】
 ・私は、目から見える景色は真っ暗だと思っていました。
 ・人によって見え方が違うことを知って驚いた。
 ・ガイドをやってみて、イスや机の位置など手で教えたり、白杖で階段を確認しているのもビックリしました。
【5年生】
 ・目が見えないのにサポートしてもらっただけで、イスに座ったり、食事ができるのがすごいなと思いました。
 ・視覚障害があるのに一人暮らしをして、しかも洗濯、料理、そうじはほぼ一人でできる。調味料を置く場所やお金の入れ方など、生活習慣の全てが工夫されていて、普通の人が考えもしないようなことも工夫をしている。
【6年生】
 ・目が不自由な方は、周りに誰かいないと歩くことさえできないと思い込んでいたから、自分でできることがたくさんあってすごいと思い、びっくりしました。
 ・初めて会ったのに、私たちを信頼してガイドさせてもらえて、良かったと思いました。
 ・いろいろ楽しくお話ができて嬉しかったし、視覚障害の方のことを考えたら、とても不自由で不便でした。いろいろな体験ができて良かったです。いい機会でした。
【成人】
 ・手探りで探すことの大変さを痛感しました。決められたテーブルに置かれた飲み物ひとつでさえ、神経が張りました。これを、イレギュラーが付きものの外へ一人で出かけ、目的地へ向かっている皆さんの耳、鼻、指先、感覚の素晴らしさに気付きました。
 ・ご自分できれいにお化粧されていてビックリしました。
 ・知っているつもりでしたが知らないことの方が多く、わかっているつもりで全然わかっていなかった。おトイレのことは、なるほど! 言われれば当たり前のことですが、確かに困ることがたくさん。
 ・自分がガイド体験してみて、机上で聞いたこととは違うガイドの難しさを実感しました。また、やり方、方法を教えていただきましたが、一人ひとりによって少しずつ対応が変わることも感じました。
 ・一緒に歩いたとき、歩く速度が、自分が思ったより速かったこと。階段をリズムよく上がったり下りたりできることに驚きました。
 ・見えなかったらどうするのか、聞えなかったらどうするのか、今まであまり考えませんでしたが、五感だけでなく体中をフル活用する大切さを感じました。
 ・どんなことに困っていらっしゃるのか、どういう場面で手が必要なのか、知らずに生きていてこのままにしていたことを、今日、たくさん知ることができました。知ることの大切さを学んだ一日でした。最初の一声は緊張すると思いますが、気張らずにガイドヘルプをしてみようと思います。

★本部会報誌発送作業のお手伝いに参加しました
市原市 鈴木 てい子

 7月23日(土)JRPSちばから、ボランティアさんを含め7名で参加しました。
 このところ、涼しかったこともあり、今朝は、さらりとした空気の中をバス停に向かいました。
 津田沼で5人が合流して、品川で1人合流、大森で6人が下車し、歩きだすと木立の中から「蝉」の群集が「梅雨明けが近いよ!」と大合唱で迎えてくれました。
 今回も、皆さまからのご寄付としてお預かりしました「青い鳥郵便はがき」を、本部にお届けしました。皆さまの善意、ありがとうございます。
 きょうの参加者は、20名と伝えられ、その中に、「日本医歯薬専門学校」から、「視能訓練士学科」を新設するに当たり、JRPSを見学させてほしいというお二人の教師の方が、お手伝いに加わりました。学校法人東京慈慶学園としてJRPSの会員になられたそうです。今後も、交流を続けさせてほしいとおっしゃっておりました。
 いつもより早く作業が終了したので、お茶とお菓子をいただきながら、選挙について、投票をどのようにしているのか? や、健康保持のために、何をしているか? などを話題にマイクが回ってきました。
 きょうのランチは、ちょっと贅沢にと、席を予約しておきました。25センチ位ある器から、尾がはみ出しそうな伊勢海老の天ぷらと、野菜の天ぷらが盛り付けてある天丼です。
 食前酒または、リンゴジュース、サラダ、白身魚の南蛮漬、お漬物、伊勢海老のみそ汁、デザートのコーヒーがセットです。ほとんどの方が、ご飯を残したようです。
 食後、ゆっくりしてから、「川崎大師・風鈴市」に行きました。都合で、ここでお二人がお帰りになりました。
 途中、山崎さんが今朝、ダウンロードしたばかりの「ポケモンGO」のゲームをやっていました。本部事務局内でゲット、私のリュックの傍で見つけゲットと、嬉しそうな声に、周りも巻き込まれています。歩きながらはやらないとあきらめたようです。
 大森海岸から京浜急行に乗り川崎で乗り換え、川崎大師で下車。駅員さんに方向を教えてもらいました。
 風鈴市は、この期間全国各地から、さまざまな風鈴が集まっているとニュースになっていたそうです。参道では、名物の「タンキリ飴」を作る包丁の音が鳴り響きます。お大師様に参拝して、ご朱印をいただく方と、風鈴の音を聴き捜す人に分かれました。風鈴は、たくさんありすぎて、一つを選ぶのが難しいです。私は、店員さんにサポートしていただき、かわいい南部鉄に決めました。
 若いTさんが、この中では目標物が見つけやすいからと、先頭を歩いてもらいました。帰りは、品川に出て、JRに乗り換えました。
 今回も、川崎駅でホームへ誘導、そして乗車するまで的確なサポートをしてくださる女性にお会いし、大変助かりました。
 参加された皆さま、お疲れさまでした。お世話になり、ありがとうございました。



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