あぁるぴぃJRPSちば会報137号


■ 活動報告
★第25回千葉県網膜色素変性症協会定期総会&医療講演会のご報告
担当 渡辺 友資枝
 今年の定期総会は、千葉市民会館の会場でのリアルとZoomを利用してのオンライン、医療講演会は本部主催のものを会場ではZoomで、皆さんの自宅ではYouTube配信という変則的なハイブリッド形式で開催しました。
 千葉市民会館の第3・4会議室では午前中からオンライン配信の準備が始まり、午後1時までには、会場に18名、Zoomのミーティングルームに6名の会員が集合しました。会場では会員のほか、ボランティアさん、ガイドヘルパーさん、併せて7名の方にもお手伝いいただきました。ありがとうございました。
 定期総会の詳細については、本誌掲載の議事録をご覧ください。
 午後2時からは、本部主催の医療講演会がオンラインで開催されました。会場ではZoomに接続して、スクリーンにZoomの画面を映し出し視聴しました。Zoomでは千葉のほか、岩手、群馬、東京、神奈川、愛知、岐阜、兵庫の7都県の会場とつなぎ合同視聴という形をとりました。YouTubeでも同時配信されましたので、視聴された方もいらっしゃったことと思います。
 講師の平見先生は、iPS細胞から作製した視細胞を実際に患者に移植した医療チームの主要メンバーです。「網膜再生医療の今」という演題で、iPS細胞が誕生してからすでに数回実施されたiPS細胞由来の視細胞移植の臨床試験、そして、今後の展望について話されました。
 移植する視細胞は、自分の細胞から作製した自家細胞から、他人の細胞から作製された他家細胞へ、移植する方法もバラバラの視細胞を含む懸濁液を注入するものから、シート状のものへ、さらには紐状にして移植する方法へと進化していきました。その都度、問題を解決しながら工夫を重ねて、研究が確実に進んでいることがよくわかりました。
 そして、これまでは安全性の確認を目的としてきた臨床試験が、効果を見ることを目的とするものになって行くことなど、私たちにとって希望の持てるお話しでした。講演終了後には、各会場からの質問にも丁寧に答えていただきました。
 最後に、各会場から協会長の話があり、日本各地で治療法確立を待ち望みながら活動するJRPSの仲間の存在を感じることができました。

★第25回千葉県網膜色素変性症協会定期総会議事録
【日時】 2022年6月26日(日)13時〜13時35分
【会場】 千葉市民会館4階 第3・4会議室
【出席者総数】 24名(会場参加18名・Zoom参加6名)
 今年度の定期総会は、会場でのリアル参加とZoomでのオンライン参加のハイブリッド形式で開催されました。

総合司会の渡辺友資枝氏の開会のことば。

小川会長ご挨拶
『皆さま、こんにちは。会長の小川博康です。本日は、第25回JRPSちば定期総会に参加いただきありがとうございます。コロナ感染防止のため、過去の2年間は対面形式での総会はできませんでしたので、会員の皆さまに会場にお越しいただくのは3年ぶりとなります。
 4月から会長、副会長が交代して新しい体制になりました。JRPSはご承知の通り網膜色素変性症の治療法確立の支援と、会員のQOLの向上が大きな目標です。治療法の確立につきましては徐々に研究の成果は出ていますが、実際にこの病気が克服されるまでにはまだまだ時間がかかると思われます。
 地域協会であるJRPSちばとしては、会員どうしの横の交流を深めて、より一体感のある組織あるいは、団体として活動したいと思います。
 当協会の行事につきましては、できるだけこれまでの行事を継続したいと考えますが、行事をやりたい人がいて実行する担当者がいなくてはなりません。「行事ありき」という考えでもありません。会員の皆さまの行事をやって欲しいという声と、担当してくれる役員が必要です。今年の予算は、コロナでできなかった行事などで繰越金もあるので、事業費や予備費を増やしました。これは新しい行事などにも対応できるようにしたものです。
 役員として、活動に参加したいという人も歓迎します。そのような方がいれば事務局に申し出てください。よろしくお願いします。』

続いて、議長、書記、議事録署名人の立候補を募ったが、立候補者がなく執行部一任となり、
議長に中野早苗氏、
書記に川野義一(本文作成者)、
議事録署名人として、垣田悦子氏と藤代くに子氏が選出された。

【承認事項】
●第1号議案 2021年度活動報告(案)
 渡辺前会長に代わり、斉藤氏が議案を読み上げた。
●第2号議案 2021年度決算報告(案)
 会計担当の江澤氏に代わり、斉藤氏が議案を読み上げた。
 なお、会計監査の森尻氏により、2021年度の決算報告が、正確、適正であることが報告された。
 第1号・2号議案は質問者なし、拍手多数で承認された。
●第3号議案 2022年度活動計画(案)
 小川会長に代わり、斉藤氏が議案を読み上げた。
 第3号議案は質問者なし、拍手多数で承認された。
●第4号議案 2022年度予算(案)
 会計担当の江澤氏に代わり、斉藤氏が議案を読み上げた。
 第4号議案は質問者なし、拍手多数で承認された。
●第5号議案 2022年度役員の選任(案)
 小川会長に代わり、斉藤氏が議案を読み上げた。
 第5号議案は質問者なし、拍手多数で承認された。
●第6号議案 会則改訂(案)
 会則改訂(案)は長文のため、読み上げは省略し改訂にいたる経緯を、小川会長に代わり、斉藤氏が議案を読み上げた。
 第6号議案は質問者なし、拍手多数で承認された。
13時35分終了

 上記の決議を明確にするため、この議事録を作成し、議長および議事録署名人が次に捺印する。
第25回千葉県網膜色素変性症協会定期総会
議長       中野 早苗
議事録署名人   垣田 悦子
議事録署名人   藤代 くに子
議事録作成者   川野 義一

★ミニミニ交流サロンのご報告
◆「千葉サロン」6月のご報告
千葉サロン担当 大野 真知子
 6月10日(金)は女性5名、ヘルパーさん1名、計6名の会となりました。コロナ禍になる前に何度か参加してくださった方々でしたので「お久しぶりです」の挨拶で始まりました。
 お互い年齢を言い合いますと、どうも今日は高齢者女子会ということがわかり、笑いが。皆さんこのコロナ禍のときに、どう過ごしていたかの話題になりました。人と連れだって出かけられないし、自分の視力も悪くなっていく中で、何ができるかと考えたそうです。
 お一人は、週に4日スイミング教室に通い、現在はバタフライを特訓中とのこと。お一人は施術の学校に通い始めたそうです。
 またお一人は、視覚障害者総合支援センターちばで生活用具のプレクストークを購入して使い方を習得中とのことでしたが、加えて視障センターちばで扱っている生活用具や、便利グッズのパンフレット(墨字版・点字版・デイジー版)を今日のために持ってきてくださいました。預かっておりますので、ご覧になりたい方は、ミニミニ交流担当大野にお申しでくださいね。
 このように、まだまだ障害には負けないパワーを語り合っていましたが、見えにくくなってきた高齢者女子会ならではの話題も出ました。それは『孫の子守』です。孫の子守を期待されていたものの、見えにくくなって自分も怪我などさせてはと不安だし、子供たちからも、それを察して声がかからなくなってきたことが、おばあちゃんとしてはなんとも情けなく、さびしいと一同深くうなづきあいました。少しでも工夫して、人の役に立ちたいのは同じ思いですね。
 その後は障害者手帳や生命保険にかかわる話になりましたが、皆さん小さな情報でも、直接お会いして交換できたことが楽しかったようです。少し時間を過ぎての解散となりました。
 だいぶ感染状況も収まってきたようで、会場の人数制限などもゆるみそうです。次回は少しでも参加者が増えてくると嬉しいです。

◆「千葉サロン」7月のご報告
千葉サロン担当 大野 真知子
 7月8日(金)女性3名、ヘルパーさん2名で会が始まりました。初めての方がいらっしゃいませんでしたので、自己紹介もせずにおしゃべりが始まりました。
 まずは「最近MLで紹介された『エンビジョングラス』とはどんなものなのかしら?」という話題から。続いて歩行支援ナビ「Ashirase(あしらせ)」(靴の中に差し込む機器)や、スーツケース型の歩行支援機器などの製品名も出ました。ここ数年、テレビやネット、JRPSちばのMLでも、いろいろな歩行支援機器が紹介されています。
 多くの物がスマホのアプリと連動させて周りの情報を音声で伝えてくれ、視覚障害者の単独歩行を助けるというようなもののようです。これだけ開発が進んでいるということは、たくさんの視覚障害者の方がスマホを使いこなしているということですし、一人で外出したいという行動的な方が増えているということで、視覚障害者の未来が楽しみになります。
 ただ、今日の参加者3名はアナログ人間ばかりでしたので、ITの話で始まったもののいつの間にか家や庭の手入れといった生活感のある話に変わっていました。「梅雨時のカビを防ぐには?」とか、「夏の庭の手入れ時には虫に注意」とか、「いろいろな怖い虫」などなど、たわいのないお話でしたが、こちらのほうが盛り上がっていたかもしれません。
 さてここで、次回8月の「ミニミニ交流・千葉サロン」に関して会場の変更のお知らせをさせていただきます。6月の会報誌では、8月「ミニミニ交流・千葉サロン」の会場を「千葉市中央コミュニティーセンター」と掲載しましたが、担当者の都合で変更させていただくことになりました。
 会場は「千葉市生涯学習センター」
〒260−0045 千葉市中央区弁天3丁目7番7号
電話 043−207−5811(代)
となります。
 会場に加えて、集合時間なども多少変わりますので、JRPSちばMLのお知らせと、8月発行の会報137号にて詳しく掲載いたしましたのでご確認ください。

◆「柏サロン」6月のご報告
柏サロン担当 小川 博康
 6月19日(日)の参加者は当事者6名、ヘルパーさん1名、ボランティアさん1名の計8名でした。初めて参加の人はおらず、見知った人ばかりでしたので目の具合についての話題はしませんでした。
 まず、今後に行事を予定している来週26日(日)のJRPSちばの定期総会、8月27日(土)のいちじく狩り、10月8日(土)の第3回チャリティー音楽祭 スーパーライブ2022などの話をしました。「世界網膜の日in山陰」の話からは山陰地方の観光スポットに話が飛びました。たまたま今月中に内視鏡検査を受ける方が二人いたこともあり、健康についての話題が出ました。
 参加者の中には、視覚に不自由がありながらも高齢の親の介護をしている人もおり、健康問題には気を配っているようでした。バランスの良い食事と、筋力を維持する運動が大切だと言う話になりました。
 柏サロンの参加者は松戸、柏、野田、流山、我孫子の5市の人がほとんどですが、JRPSの会員はこの5市に45人在籍しているので、新しい参加者をもっと増やせるのではないかとの話が出ました。会員どうしの横のつながりを深める意味でも、電話やメールで勧誘しても良いのではないかとの意見もありました。本部のホームページには会員のページがあり、そこには閲覧できる医療講演会が収録されているので興味のある人は利用してほしいとの話をしました。
 柏サロン終了後は、有志でランチとカラオケに出かけました。


◆「柏サロン」7月のご報告
柏市 若松 茂夫
 7月17日(日)は男性4名、女性3名、ヘルパーさん1名の参加がありましたが、オンラインで小川さんと渡辺さんの参加があったので合計10名となりました。
 最初に小川さんより近況についてお話していただき、続いて渡辺さんから先月開催された定期総会と医療講演についての話がありました。定期総会には私はオンラインで参加しましたが、新しい試みでもあり、うまくいったと思っています。その後、新しく参加された方はいなかったので、各自の近況報告をしてもらいました。
 健康診断でわかった大腸ポリープの切除手術を8月に受ける話や、ぶつけて足の指を骨折してしまった話など、眼と直接には関係のない健康上の悩みが話題となりました。富士山を見に行って御殿場のホテルに宿泊したところ意外に空いていた話や、パソコン教室に通い始めた話なども出ました。
 また、参議院選挙の投票に行ったらヘルパーさんを引き離され、投票した人を大声で呼び出すなど失礼があったと言う話でした。地方自治体も対応がまちまちなようなので、問題があれば、われわれから声を上げなければいけないと感じました。
 4回目のコロナのワクチン接種券も配布が始まったようなので、そろそろ接種時期かなと言う話も出ましたが、コロナの感染者も急増している現場では関心も高まりつつあるようです。柏の夏祭りは3年続けて中止になってしまいましたが、夏祭りの思い出で盛り上がりました。
 8月のオンライン交流サロンのテーマは「スポーツ観戦」なので、高校野球の地区予選も始まり関心がある人は、ぜひ参加してほしいとの呼びかけもありました。
 8月の柏サロンは14日のお盆の時期になりますが、「やり方も考えながら継続したいと思いますので、皆さんのご協力をよろしくお願いします」との発言がありました。
 なお、今回の報告は私が代行しました。

★「オンライン交流サロン」6月のご報告
担当 渡辺 友資枝
 6月18日(土)のオンライン交流サロンは「旅行」をテーマに、参加者7名で開催しました。皆さんの近況報告のあと、コロナの蔓延防止対策が解除された5月に、佐渡に出かけたという方の話から旅についてのおしゃべりが始まりました。
 かつて訪れた日本各地の話、地元ならではのおいしい食べ物、懐かしい寝台特急、たらい舟にトロッコ列車・・・。パソコンの前に座りながら頭の中で、日本各地を駆け巡りました。
 鮮やかな紅葉や雄大な景色などは見えなくなっても、鳥のさえずり、風や波の音、ひんやりと引き締まった空気、土地の方言で交わされる会話など、視覚以外で感じられること、その土地に行かなければ感じられないことがたくさんあります。
 また、計画を立てるときのワクワク感や、一緒に旅した人たちと「○○に行ったね」「あそこで食べた××はおいしかったね」などと後々まで楽しいおしゃべりができることも大きな「旅の楽しみ」であるという話もでました。
 もともと出不精の私は、皆さんがいろいろな土地に詳しいことに関心。見えなくなって、さらに旅行に消極的になっていた私も、皆さんの話に刺激されて、「ちょっと出かけてみようかな」という気持ちにもなりました。人とのおしゃべりは、いつも何かしら心の刺激になります。




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