あぁるぴぃJRPSちば会報139号
■ 活動報告
★ヨガ交流会のご報告
担当 横山 英子 小出 佳子
10月17日(月)は、12名が集いヨガ交流会を開催しました。参加者はボランティアさん2名、ヘルパーさん2名、当事者8名でした。
1年ぶりの開催で、最初は皆さんの緊張が伝わってきました。けれど、ゆっくり、じっくり時間をかけて足裏からほぐしていったので、少しずつ皆さんの体も温まり緊張もほぐれていったようでした。初めての方も途中から加わり、さらに和やかな雰囲気となりました。
その後、次のような動作を行いました。
1.がっせき前屈
2.開脚して脇を伸ばすポーズ
3.肩回りを伸ばすタオル体操
4.ヒンズースクワット
5.ガス抜きのポーズ
6.腰痛予防の左右に倒すポーズ
7.くつろぎのポーズ
8.チャイルドポーズ
9.自転車こぎ
10.腹式呼吸
11.笑いヨガ
寝転んだり座ったりの動作が多かったのですが、コロナ禍、運動する機会の少なかった私たちにはちょうどよかったのではないかと思います。とはいえ、背中を床につけての空中での自転車こぎはなかなかきついもので、まだ筋肉痛が続いていらっしゃる方もいるかもしれません。
今回はヨガ終了後、ちょっとした交流会も行いました。皆さんから一言、体の悩みをお話してもらいました。皆さんお年頃か?「眠れない」、「眠りが浅い」、「早く目が覚める」などの睡眠についての悩みが多く、枕の高さなどについても話が広がりました。あとは睡眠中の腕の硬直、腰痛などです。
基本的なことですが、「お風呂にゆっくり入ってくつろぎ、その日の疲れはその日のうちにとりましょう」とのことです。お風呂から出たら少し、上記にご案内した簡単な運動を行うとよいようです。深い呼吸をうまく組み合わせられたらさらによく眠れそうですね。そして、日常生活、笑顔を絶やさず過ごしましょう!
次回の開催は1月を予定しています。「立ってのポーズをもう少し増やしてみます」とのことです。また、ぜひご参加ください。初めての方も大歓迎です。
最後になりましたが、お手伝いくださったボランティアさん、ヘルパーさん、ありがとうございました。
★日帰りバス旅行「メロン狩り」のご報告
担当 江澤 正広
10月29日(土)は、終日好天に恵まれ行楽日和のもと、千葉市福祉バス「たいよう号」を利用して日帰りバス旅行を実施しました。参加者はJRPS会員18名(うち支援会員2名)、ご家族3名、ヘルパーさん6名、ボランティアさん3名の合計30名でした。
集合場所のJR千葉駅西口には、午前9時前に多くの参加者が集合しており、JRPS支援会員のSさんとMさんにお願いして参加費の集金をしてから、「たいよう号」の待機している北口ロータリーに移動。体調チェックと手のアルコール消毒を済ませ、ボランティアのSご夫妻にお願いして、バスに全員乗車したことを確認後、定刻前に出発しました。
皆さんの表情は私には見えませんが、なんとなくウキウキしている雰囲気が伝わってきました。蘇我インターで高速道路に乗り、一路南房総市の安田農園に向かいました。コロナ感染防止のため自己紹介は省略し、お名前を呼んだら「はい」と返事をしていただくこととしました。車内では、役員のNさんが持参した青森放送が40年前に視覚障害者が作詞作曲して録音された楽曲を聴きながらの快適な走行です。
道中は、渋滞もなくほぼ定刻どおり安田農園に到着。すでに試食用の、長さ20センチほどの高級メロンが4分の1にカットされてテーブルに並べて置いてあり、誰かが発した「食べていいの」との声に、あちこちから「いただきます」と子供のような声のあと「おいしい、おいしい」と皆さん笑顔になって舌つづみ。農園で栽培されたメロンを買い求める人もいました。
次の目的地は、漁師料理たてやまでの昼食。予約時間に到着後はテーブルに案内されて、さっそく寿司好きと天ぷらうどん好きに分かれて午後1時までに全員食べおわり、その後、現地で合流した地元会員のAさんから紹介いただいた、各種メディアでも話題のピーナッツソフトクリームが有名な木村ピーナッツ直売店へと、半数以上の人が出かけました。皆さん、ピーナッツの味と香りが濃厚なソフトクリームはいかがだったでしょうか。
全員がバスにもどったのは出発時間を経過していたため、最後の目的地である房総の駅とみうらには、定刻より遅れて到着。バスの運転手さんにお願いして10分ほど出発時間を延ばしていただきました。皆さん、お土産にどんなものを買われたのでしょうか? 私は完熟バナナ、地元産のミカン、くじらのやまと煮を購入しました。
帰路は、富浦インターから高速に乗り、蘇我インターまで直行。心配していた渋滞はなく、バスを運行していただいた運転手さんと添乗員さん、私たちの安全を確保していただいた支援会員のSさんとMさん、ボランティアとして参加くださったUさんとSご夫妻に皆さんで感謝の拍手を送り、定刻の午後4時過ぎに無事千葉駅北口ロータリーに到着。下車後は、各自別れの挨拶をして解散。心地よい秋の西日を浴びながらそれぞれ家路に向かいました。
2年前の日帰りバス旅行は乗車人数に制限がありましたが、今回は制限が解除されたため多くの会員が参加され、久しぶりの交流の場となりました。皆さん、来年も企画しますので楽しみにお待ちください!!
最後に、日帰りバス旅行担当者4名を代表して、参加された皆さんのご協力により、事故なく無事実施できたことに感謝申し上げます。
★ミニミニ交流サロンのご報告
◆「千葉サロン」10月のご報告
千葉サロン担当 大野 真知子
10月14日(金)は、女性3名、ヘルパーさん3名が参加してくださいました。
今日は11時前に千葉市中央図書館内の視覚障害者サービス部を訪問することになっていましたので、その時間までお部屋で近況報告をしたり、お二人の方がスマホ(アイフォン)を取り出して、10月の会報誌138号の「お役立ち情報(bQ8)」で紹介されていたOCRアプリ「サリバン+」を実践されていました。聞いていますと、A4の用紙に書かれた文面をなめらかに読んでいます。ほんとうに私たちにはありがたいものです!
訪問の時間になりましたので、みんなで図書館に向かいました。職員の大川様に視覚障害者サービス部の説明をしていただきました。ここでは来館して手続きをすれば、2週間貸し出しができるそうです。
その後、実際に所蔵されているデイジー図書や点字図書を見せていただきました。ほかにも、視覚障害の幼い子供たちのために工夫された本もいろいろありました。ものの輪郭や様子を点で示した点図の本や布製の本もありました。フェルトの布台の上に、色とりどりのフェルトで作った虫や動物などのアップリケが貼り付けてあるもので、その凹凸で形がわかるようになっているんですね。鮮やかな色とフェルトの触った感触の柔らかさで、子供たちもほっとした気分になると思いました。
私たちまでなんだか楽しくなってきて、いったんお部屋に戻っておしゃべりするものの、時間が足りず1階にある喫茶室に場を変えて交流会を終えることになりました。外は少し雨が落ちたようで、千葉公園の散歩はまたのお楽しみになりました。
◆「千葉サロン」11月のご報告
千葉サロン担当 大野 真知子
11月11日(金)は、いつもの集合時間より少し早い時間にJR千葉駅に待ち合わせをして、四街道の視覚障害者総合支援センターちば・用具部を訪問してきました。参加者は当事者女性4名、ヘルパーさん2名でした。私も四街道に行くのは久しぶりで、すっきりと晴れた空のもと、四街道の駅からセンターまでの道を参加の皆さんと懐かしく感じながら気持ちよく歩きました。
用具部には午前中で予約をしていましたので、担当の河野さんが迎えてくださいました。さっそくお部屋に入り、皆さんそれぞれのお目当ての福祉機器や便利グッズを順に言っていただいて、皆さんで一緒に見て手に取りました。そのつど河野さんが、その品が自治体によって障害者生活用具になっているかいないかや、在庫状況などを調べてくださいました。とても参考になりました。
ここからは、参加していただいた皆さんに感想をいただいていますので、どうぞお読みください。
Aさん:私は、まずかなりすり減っていた白杖の石突きを交換してもらい、ずっと気になっていた音声量りと音声案内つきの電子オーブンレンジの実物に触れ、試してみました。用具部の河野さんが丁寧に使い方を教えてくれました。見えない私の調理にかなり役立ちそうです。購入することにしました。このような機会がなければ、気になりながらもずっと先延ばしにしていたことでしょう。
Bさん:「百聞は一見にしかず」が通用しない私にとっての用具部訪問のお目当ては、事前にMLでご案内のあった【裏表のないインナー(ユニバーサルデザインの肌着)】である。河野さんの的確な商品解説を聞きながら、みんなでかわるがわるに触ってみる。柔らかくて気持ちいい、触り心地抜群! さすがに試着はできないけれど、手元に届くのが楽しみ! その後も「あれは何かしら?」と見えている参加者の声に「どれどれ?、何々?」と次から次へと見本品を出していただき、「聞いて、触って、確かめて」を繰り返す。まさに「百聞は一触にしかず」である。皆さんもぜひ、足をお運びになってはいかがでしょうか?
Cさん:前から行きたいと思っていた用具部に行け、河野さんの説明を聞き必要を感じていたシンボルケーンを購入しました。やっと手にしてほっとしました。用具部の入り口には、髭を生やした男の人の胸像(これは日本の6点点字を考案された石河倉次先生の胸像です)があり、学校の購買部のようなところで、片側に商品がコンパクトに展示されていて、小さな黒板に白いマーカーで文字が書いてあるのを見つけそれも買いました。何人かで行き、帰りもお茶を飲みお話しできて、楽しい交流の時間でした。
皆さんの感想と同じように、いろいろな品があるのを改めて知り、この交流会を企画して良かったと感じましたので、ご希望の方は、どうぞご連絡くださいませ。
◆「柏サロン」10月のご報告
柏市 若松 茂夫
10月16日(日)は、合計10名の参加者がありました。内訳は、ボランティアさん1名、ヘルパーさん1名、女性4名、男性4名でした。
今回は、流山から子育て中の女性で初めて参加される方がおられたので、各自に近況報告も含めて目の状況も説明してもらいました。初めて参加された方はまだJRPSの会員にはなっていませんが、自分の目の病気(網膜色素変性症)を知ってネットで調べていたら、JRPS広島の会員の方とつながり、千葉県にも協会があることを知ったそうです。ベテランの方も来られていたので、入会の手続き方法や入会後の各種資料や、その後の交流会や音楽会やメロン狩りなどの、各種イベントについての説明もしてもらいました。
先週行われた第3回スーパーライブのコンサートについては、観に行かれた方がおられたので詳しい内容を説明してもらい、「来年も同じ時期なのでぜひ出かけてみてはいかがでしょうか」とのことでした。
その後、初めて来られた方がまだ白杖を使っていないと言うことで、各自が持ってこられた自慢の白杖を出して話が盛り上がってしまいました。なかでもスポーツ用品メーカーのミズノが出した軽量小型のものが、非常にいいなという感じがしました。その後話は、来年3月から始まる交通系の障害者向けICカードの話や、今後のバリアフリー映画上映の案内など多岐に渡るため、書ききれませんので省略させていただきます。(笑)
◆「柏サロン」11月のご報告
流山市 西田 舞
11月13日(日)の参加者は、当事者5名、ヘルパーさん1名、ボランティアさん1名の計7名でした。見知った人ばかりでしたので、互いの目の状況についての話題は省きました。以下のとおりトピックスの順で意見交換をしましたので、箇条書きで記載させていただきます。
@JRPSカレンダーの話題について
白黒反転で字も大きく見やすいが、カレンダー本体に比べて送料が高いと感じている方もいらっしゃいました。
Aコロナワクチン接種の話題について
早くも5回目のワクチン接種のお知らせが届いた方もいらっしゃいました。また、当事者5人のうち2人がコロナにかかったことがあるそうで、罹患した経緯とともに、段ボールで食料品が大量に届いてかえって困惑したとお話しくださいました。
B10月29日のメロン狩りバス旅行の話題について
参加された方からご報告がありました。会費の中に含まれている試食用のメロンがジューシーで、すごくおいしかった。昼食のお寿司のあとのピーナッツソフトクリームもすごくおいしかったとのことでした。渋滞もなく順調に帰ってこられて好天にも恵まれ、とても充実した一日だったとのことです。柏方面から出発点の千葉市まで行くのはたいへんですが、来年も行きたいとのお話がありました。
C第3回チャリティー音楽祭スーパーライブ2022について
美浜文化ホールのメインホールは、白で統一された音楽ホールに比べて、ステージも客席も真っ黒で穴蔵のように感じて段差が危なかったそうですが、とても良かったとのことでした。
また、主催者の前田さまがご出演なさったNHKの番組を2回ともご覧になって、感慨深いものがあったとのことです。
ただし、当日の演奏を記録したYouTubeが6時間と時間が長すぎて、演奏を聴きたい出演者のところに直接アクセスすることが音声モードでは操作が難しいようで、いまだに聴けていないのが残念とのことでした。
DiPhoneの「エンビジョン」という読み上げアプリについて
コンビニレシート、瓶詰めの表示、レストランメニューなどのちょっとしたものは良いけれど、新聞などの大きなものを読み上げるときに使うには、いまいち使い勝手が悪いとのことでした。
(IT機器が弱い私には話が難しくてついていけず、そのようなアプリがあることも初めて知りました。)
E同じくiPhoneの文字入力について
文字入力はかなりハードルが高いので、音声入力のほうがやりやすいとのことでした。ワンセンテンスごとに区切り、そこでiPhoneが文を読み上げてくれるので、誤字脱字がないかをそこで確認して、メール文章を作成するほうが楽とのことです。
私も先日、iPhoneをVoiceOverオンの状態にした上での文字入力を初めて教わりましたが、あまりの難しさに驚愕してしまいました。音声入力でメールを作成するほうがはるかに楽だと聞き、そちらの方向でがんばってみようと思っています。
F白杖は、少し見えているうちに持ってもあまり声をかけてもらえなかったが、見えにくさが増してキョロキョロしていると周りから声をかけられることが多くなったそうです。
個人的に思いますが、見えにくくなったと自覚したら、目に障害があることを周りの人にお知らせするために、そして自他ともに安全を守るために、白杖を持ったほうが良いと感じています。
その他いろいろ話題が出ましたが、話が尽きないうちに定刻になってしまったので、使用した机や椅子を片付けて解散し、男性グループと女性グループに分かれて、それぞれランチを楽しみました。
なお、1月は柏サロンを早めに切り上げて、皆さんで映画を鑑賞する予定とのことです。
★オンライン交流サロンのご報告(10月)
担当 渡辺 友資枝
10月15日のサロンには、13名の方の参加がありました。皆さん、「食」にはやはり関心が高いようです。
まずは、調理に挑戦しておられる男性の方からの「炒め物をするとき、フライパンに適量の油を敷く方法は?」という質問から。見えにくくなると難しくなることのひとつです。「火をつける前に、フライパンに油を敷かずに肉を並べ、肉の脂を利用する」「油をしみこませたキッチンペーパーでフライパンをふく」「『さじ加減』というワンプッシュで10ccまたは15ccが出る容器を使う」「いったん、多めの油をフライパンに入れ、余分な油をオイルポットに戻す」など、いろいろなアドバイスがありました。
次に、話は千葉の秋の味覚「落花生」に。「ゆで落花生」「味噌ピーナッツ」などは落花生の産地、千葉ならではの食べ方でしょう。さらに、亀田の柿の種の「柿の種」と「ピーナッツ」の割合について、話は広がっていきました。私は、落花生にもいろいろな品種があることを初めて知りました。
そして、見えにくくなった私たちの困り事の一つ、「食べ方」の問題へ。「大根のつまがたっぷりの刺身盛り合わせはどうやって食べる?」という問いかけに、「人に小皿に取ってもらう」「直接、手でつかむ」と答えはふたつに分かれました。皆さん、苦労しているようです。「フォークやナイフを使うことが少なくなり、何でも箸とスプーンで食べるようになった」という人もいました。
ふたたび話は「調理」のことに戻りました。参加者のお一人は、材料の分量をご主人に計ってもらい、クッキーやパンを焼くそうです。いただいた方は「とってもおいしい!」と感激されていました。オンラインでは、そのご相伴にあずかれないことが残念!
おうちの畑でとれた大量のかぼちゃやしょうが、サツマイモなどの調理や保存方法について、多くのアドバイスもありました。多くの方が冷凍保存や冷凍野菜、冷凍食品のお取り寄せなどを上手に活用しているようです。
そのほか、キッチンでの失敗談や、かつて食べた料理のおいしかった話、各家庭での食事づくりの状況、田舎から送られてくる特産品のことなど、いつものことながら、話はいろいろな方向に向かい続きました。
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