あぁるぴぃJRPSちば会報144号
■ 活動報告
★ミニミニ交流サロンのご報告
◆「千葉サロン」8月のご報告
投稿 T・K
8月11日(金)の参加者は当事者6名(男性3名、女性3名)、ヘルパーさん2名でした。
祝日だったため、いつも柏サロンに参加されている男性2名と、千葉市から男性1名が千葉サロンにいらっしゃいましたので、網膜色素変性症と診断される前後の仕事の状況について、お話を伺いました。
病気の発覚後も変わらず同じ会社で働き、定年後再雇用で継続されている人がいらっしゃいました。女性社員が出産にかかわる休業をしたあとも、復職しやすい社風だそうです。すばらしいですね。業務では、JAWS(ジョーズ)という企業向けのスクリーンリーダーを使用しているそうです。JAWSは多機能のため、PCトーカーのほうが使いやすいだろうとのことでした。
また、電気設備のお仕事をされていた人は、書類の文字が見えなくなった時点で退職されたそうです。卓球をしていて、空振りをすることがあっても視野が欠けていることに気づかず、病気の診断は全く予想できなかったとのことでした。
さらにもう一人、病気の診断後、別の会社で働いている人は、プログラミング関係のお仕事をされていました。スクリーンリーダーは使用しておらず、目視でPC操作を行なっているそうです。単純作業はプログラミングなどで自動化できるので、これからは人間にしかできない、人に関連する仕事が主になっていくとおっしゃっていました。新しいことにも「ついていけない」のではなく「ついていかなくてはならない」と喝を入れていただきました。
終了時刻が過ぎてからは、女性陣でカフェに行きました。点字ができる人がいらっしゃり、点字を打つときは紙の裏面から打つので、文字を鏡に映したときのように反対にして打たなくてはならないと教えていただきました。想像すると、点字を打つのはとても頭を使う作業のようで敷居が高いと思ってしまいます。ですが、耳以外にも指を使って本を読むということは、きっと世界を広げるのでしょう。
◆「千葉サロン」9月のご報告
担当 大野
9月8日(金)に千葉サロンを予定していましたが、台風13号の関東上陸で大雨注意報が出ていましたので、残念でしたが急遽中止にいたしました。ここではご報告に代わって、千葉サロンの10月、11月の予定をお知らせさせていただきます。
じつは、11月の千葉サロンを会場と日程を変えて開催することになりましたので、早めにご連絡しておきたいと思います。
以下、予定です。
・10月13日(金) 10時〜12時
場所 千葉市生涯学習センター(千葉市中央区弁天3丁目7番7号) 小会議室(3階)
・11月11日(土) 10時〜13時
場所 習志野市大久保公民館(プラッツ習志野)
(習志野市本大久保3丁目8番19号 京成大久保駅より徒歩2分)
会場が京成津田沼駅の隣の駅ですので、京成線、または新京成線沿線の方に、ぜひ参加していただきたいと思っています。また、土曜日ですので、平日はお仕事があって出られないという方にも、ぜひ参加していただけたらと思います。
※待合せや時間などの詳細は、本号の行事予定「千葉サロン」に掲載しましたので、ぜひご覧ください。新しい参加の方をお待ちしています。
◆「柏サロン」8月のご報告
松戸市 H・Y
8月13日(日)の参加者は、10名のうちガイドヘルパーさんが2名でした。また、千葉市の方が初めて柏サロンに参加されました。さすがにお盆期間なので、いつもの柏駅に比べてすいていました。
この先の、JRPSちばの行事についてから始まりました。オンライン交流サロンでは、県立千葉盲学校についてのお話をしてもらう件や、下見の日帰りバス旅行での皮ごと食べられるバナナを食べた感想や、9月24日に横浜で開催される「世界網膜の日」についてなど。
その後、お一人ごとにお話をしていきました。概要は、
・花火大会に有料で行ったが、強風という放送があり中止になってしまった。でも、設備不具合だったらしい。
・ダイヤモンドプリンセスのクルーズでの船旅で、お腹を壊してしまった。
・ふるさと納税でクレジットカードを使ったら、セキュリティが脆弱で23万円不正使用された。その件を新聞社に投稿したら、取材の依頼をされた。
・ラジオ局に投稿したら、採用されてアルコール飲料の缶1箱が送られて来るのを待っている。
・松戸の花火大会は、市長が「日本最大級の25万発」と豪語して開始したが、強風のため3分の1程度で中止になってしまった。
・過去の柏祭りにて、救急車で運ばれた嫌な思い出。
・Wさんからいただいた、入場券で東京湾納涼船に乗船したら、たまたま横浜みなとみらいの花火大会が見られた。
・千葉サロンの後に、タクシー乗車で手帳を見せたら返す際に受け取りできなかったのを気づき、タクシー会社に連絡して無事に返してもらった件。
・Suicaで駅に入って、5分以内に同じ駅を出たときは、金額がひかれないと駅員が言っていたこと。(要確認が必要)
などでした。
あと、2日前の11日は山の日なので、初めて千葉サロンに参加してきました。千葉市生涯学習センターは、千葉駅から歩いて15分強かかります。到着すると、建物を見てビックリするほどデザイン性が素晴らしく、東京の赤坂や六本木ヒルズをこじんまりした感じでした。テレビドラマの弁護士事務所のような部屋や、エントランスは結婚式場のような階段と木々の緑のマッチングが明るくてとっても綺麗に見えました。
2階通路を歩いていると、1階の図書館をガラス張りの上から望むように見るようになっています。照明は間接で少し暗いですが、テーブルなども丸デザインでレイアウト変更もいろいろできるようになっています。都合が合えば、また参加させていただきたいと思います。
◆「柏サロン」9月のご報告
担当 小川
9月17日(日)もとても暑い一日でしたが、当事者は8名、ガイドヘルパーさん2名、ボランティアさん1名の計11名の方が元気に参加されました。
今回は潟宴rットさんから、カメラとパソコンを使って拡大読書器や音声読み上げ器として使える新しいソフト「Flowy(フローウィ)」の紹介があり、商品説明と実際にデモンストレーションを見せてもらいました。まだ視力が残っているが文字が読みづらくなっている方には、有用な器具とソフトだと思いました。柏サロン終了後、数名の方が実際に申込みを行ったようです。
今回の参加者は見知った方ばかりでしたので、目の具合などの話は省略して最近のトピックスを話してもらいました。
・神戸のアイセンターで、遺伝子の検査をしてもらうことになったという話。
・鉄道の音を題材にしたラジオ番組が面白いという話。
・新しく開業した栃木県の鉄道についての話。
・科学技術館の展覧会に、視覚障害者の優先枠で行ってきた人の話。
などなど、すべてを紹介できませんがいろいろな話が出ました。
行事予定としては、来週の横浜で行われる網膜の日のイベント、10月のアイフェスタ、スーパーライブ、11月のバス旅行の話が出ました。柏サロンの忘年会を、12月に計画していることも説明がありました。
次の柏サロンは、10月15日の予定です。そのころは秋の涼しさになると思いますので、皆さんの参加をお待ちしております。
★オンライン交流サロンのご報告(8月)
オンライン交流サロン担当 渡辺
8月19日(土)の参加者は10名。北は野田市から南はいすみ市まで、県内広い範囲からの参加がありました。オンラインならではですね。
久ぶりのフリートークで、皆さんの近況やさまざまな情報をお聞きすることができました。その中の一部をご紹介します。
iPhoneの機能の一つ「ダークモード」は弱視者にとって、画面がとても見やすくなる機能だそうです。このことについては、本誌「お役立ち情報」に掲載されていますので、詳しくはそちらをご覧ください。視覚障害の患者会で取り上げられる情報は全盲の方向きのものが多くなりがちですので、こうした弱視の方向けの情報がこれからも増えていくといいなと思いました。情報をお持ちの方、ぜひ交流サロンや会報担当者までお寄せください。
不要になった拡大読書器などの、福祉機器の再利用についての話題もありました。販売元の会社が引き取って、中古品として販売したり、メーリングリストなどを通じて必要な人にもらってもらうなど、いくつか再利用の方法はあるようです。が、最近の機器で、ネットにつながるものは個人情報などの問題があり、難しいこともあるそうです。
また、駅ホームからの転落や、「目つきが悪い」と反社会的組織の方に胸をつかまれたというこわーい話から、歩きスマホをしている人とぶつかったり、小柄な高齢者や子供にぶつかり倒してしまったなど、視野が狭いために日常起こりそうなちょっとこわい話もありました。われわれも気を付けなければなりませんね。相変わらず、白杖を持っていると全盲と思われることが多く、スマホを使うときや、行動に気をつかうこともあるという話も出ました。こんな話題は同じ病気の仲間だからこそ、気軽に話せるものですね。
このほかにも、指定難病制度や、それをもとにした市のお見舞い金の話、音声信号や駅のホームドアの話、iPhoneのサポートやアプリの話、コーチングの話などなど、盛りだくさんの内容でした。
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